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第5回ろう者フットサル世界選手権大会 女子日本代表が優勝、男子日本代表が3位!!

2023年11月27日

第5回ろう者フットサル世界選手権大会 女子日本代表が優勝、男子日本代表が3位!!

2023年11月9日~11月18日は、ブラジル(サン・ジョゼ・ドス・カンポス)で「第5回ろう者フットサル世界選手権大会(デフフットサルワールドカップ2023)』が開催され、女子日本代表が優勝、男子日本代表が3位となる快挙を成し遂げました。

大会名:第5回ろう者フットサル世界選手権大会(デフフットサルワールドカップ2023)inブラジル
開催日:2023年11月9日~11月18日
開催場所:ブラジル(サン・ジョゼ・ドス・カンポス)

大会結果

・デフフットサル男子日本代表:3位(史上初) ※前回大会10位
・デフフットサル女子日本代表:優勝(史上初) ※前回大会5位

■フェアプレー賞
・デフフットサル男子日本代表
・デフフットサル女子日本代表

■最優秀ゴールキーパー賞
・折橋正紀(デフフットサル男子日本代表)

■最優秀監督賞
・山本典城(デフフットサル女子日本代表)

【男子日本代表】(参加国:14か国)
<予選リーグ(グループD 4か国)>
予選結果:1位通過(全勝)
・第1試合:日本 3-1 ブルガリア
・第2試合:日本 3-1 タイ
・第3試合:日本 5-4 アルゼンチン

準々決勝:日本 3-0 スイス
準決勝:日本 0-5 スウェーデン
3位決定戦:日本 3-2 タイ

【女子日本代表】(参加国:6か国)
<予選リーグ(総当たり)>
予選結果:2位通過(決勝戦進出)
・第1試合:日本 3-0 イングランド
・第2試合:日本 0-0 ドイツ
・第3試合:日本 4-0 アルゼンチン
・第4試合:日本 1-1 アイルランド
・第5試合:日本 7-1 ブラジル

決勝戦:日本 4-4(PK 3-1) ブラジル

監督・選手コメント

藤井健太 監督(デフフットサル男子日本代表)
日本からたくさんの応援メッセージありがとうございました。
結果は、男子が3位、女子が世界チャンピオンという、W受賞で大会を終えることができました。
また男女ともにフェアプレー賞、個人として男子最優秀ゴールキーパー賞、女子最優秀監督賞という評価ももらいました。
女子は、パーフェクトでした。
男子は目標としていた世界チャンピオンにはなれませんでしたが、自分たちのベストを尽くし、誇らしい結果を残せたと思っています。
そして、結果以上にここまで来ることができたのは、たくさんの人との出会いや協力・支えがあり、その一つひとつが我々にとって重要で決して忘れてはいけない大切なものになりました。
この結果は、選手やスタッフだけでなく、大切な家族や友人、応援してくれた全ての人のチカラです。
みなさん、おめでとうございます。
おわりははじまり。
我々の最大の目標は、デフフットボールを通して、聴覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う共生社会を実現させることです。
今回の結果によって、より多くの人にデフフットボールを知ってもらい、またデフというものを知ってもらい、関わってもらえる、きっかけにつながればと願っています。

山本典城 監督(デフフットサル女子日本代表)
ブラジルで開催されたデフフットサルワールドカップで、女子日本代表は初の決勝進出を果たし、前回大会チャンピオンのブラジルにPK戦の末勝利することができ、デフフットサル女子日本代表が世界一を掴みとることができました。
これまで私たちが積み重ねてきた過程の中で、本当に多くの方々のご協力・応援があり成し遂げることができました。みんなで掴んだ世界一です。
今はまだあまり実感がありませんが、最後まで諦めずに立ち向かって戦った選手たち、それを支えてくれたスタッフを誇りに思います。
そして選手、スタッフみんなが笑顔になっている光景をみられたことが最高に幸せでした。
新たな歴史を刻むことができましたが、またここから新しい歴史を刻むスタートなのだと思います。
日本フットボールファミリーの一員として、これからもフットボールを通して沢山の方々に感動や勇気を感じてもらえるよう歩みを止めず一歩一歩進んでいけたらと思います。
沢山の応援ありがとうございました。

東海林直広 選手(デフフットサル男子日本代表主将)
いつも、デフサッカー・デフフットサルを応援いただきありがとうございます。
この度、デフフットサル男子はワールドカップで3位という成績を収めることが出来ました。
チームとして、「フェアプレー賞」。折橋が「ベストゴールキーパー賞」を受賞することも出来ました。
前回大会、10位と不本意な結果で終わってから、4年間。藤井監督の元で、改めて「フットサル」というものを学び直しながら、チームとして成長を重ねてきました。
耳の聞こえない選手が集まったチームを背負うことはそう簡単ではありません。
それでも、真剣に向き合っていただいた、藤井監督・石渡コーチ・隅田トレーナーには感謝しきれません。
今大会、グループリーグを全勝で1位通過することができました。どの試合も簡単ではありませんでしたが、試合を自分たちのものにするために、我慢強く戦い続けた結果です。
準々決勝では、前回大会2位のスイスと対戦。グループリーグで自分たちの戦い方に自信が芽生え、40分間、集中を切らすことなく戦い続けることが、3-0という完封勝利に繋がったと思います。
一方、決勝進出をかけた準決勝では、試合開始直後で思わぬ形での2失点から、追いかける形になることで、焦りが生まれ自分たちの時間を作ることが出来ないまま試合が終了してしまいました。
負けている試合でも焦ることなく、自分たちの時間を作ることが出来るかどうか。ここが世界一を取れるか取れないかの境目と痛感した試合でした。
最後に3位決定戦は同じアジアのタイとの試合では、最低限の結果を取るべく戦いました。チームとしてまた1つになり、やはり最後まで我慢強く戦ったことが勝ちに繋がったと思います。
王者に輝いた国はイランでした。過去5大会中、3大会で優勝している強さを決勝でも見せてきました。
アジア予選から戦うライバルチームを破ることを第一の目標に持ち続けることで、世界一の道に繋がります。
自身含め、選手一同で世界一を目指すことを諦めずに継続していきます!!
引き続き応援のほどよろしくお願いします。

岩渕亜依 選手(デフフットサル女子日本代表主将)
みなさま、いつも応援ありがとうございます。デフフットサル女子日本代表の「ぶち」こと岩渕です。
大会前のコメントで自分自身の思いを少し綴らせていただきました。そして悲願の世界一を達成することができました。個人的には8年前のワールドカップでPKを外したあの瞬間からこの挑戦が始まったので、今回自分のPKで優勝ということに何かつながるものを感じています。
自分達がやってきたこと、積み重ねてきたことに対して、自信を持って望んだ大会でしたが、世界一はやはり簡単なことではありませんでした。結果で見れば負けなしの大会でしたが、大会期間中はチームに多くの試練が立ちはだかっていました。それをチームのみんなで乗り越えられたことに喜びを感じています。お互いがお互いに、たくさん救われたと思います。
決勝戦の相手、ブラジルはとても強く良いチームでした。決勝戦は精神的にも肉体的にもとても苦しい試合でしたが、チームメイトが、スタッフが、励ましてくれ点を取って繋いでくれました。
優勝して、喜んでいるみんなを見て、観客席に掲げていた寄せ書き入りの国旗を見た時、色々な思いが溢れ出ました。今までの国際大会、引退した先輩たち、練習試合をしてくださった様々なチーム、宿泊施設の方々、友人、家族・・・。たくさんの応援、本当にありがとうございました。
日本が優勝したことで、これから世界からの見られ方が変わります。チャレンジャーではなく王者として見られます。ここから再スタートとなり、今までとは違った戦い方になると思います。また新しい歴史を紡ぐために自分達は走り続けます。直近では冬季デフリンピックが3月にあります。引き続き、わたしたちの活動を見守っていただけると嬉しいです。

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