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試合巧者・広島、首位で最終節へ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第21節

2023年11月27日

試合巧者・広島、首位で最終節へ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第21節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは11月25日(土)と26日(日)に第21節を実施。26日、どらドラパーク米子陸上競技場では米子北高校(鳥取)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)が対戦しました。

ピックアップマッチ

米子北高校 0-1(前半0-1、後半0-0)サンフレッチェ広島F.Cユース

25日に行われた試合で2位のヴィッセル神戸U-18(兵庫)が勝利したため、広島が首位を維持するためには勝ち点3が必要な一戦。開始早々、ゴール前へのボールをFW井上愛簾選手(#19)が胸で収めてシュートまで持ち込むなど、広島は勢いを持って試合に入ります。

前線に長いボールを供給する米子北に対し、広島はMF木吹翔太選手(#18)が高さを生かして冷静に対応。6分には木吹選手が奪ったこぼれ球をDF黒木一心選手(#3)が縦に送り、井上選手が抜け出す場面もありました。その後も首位チームが優勢に試合に運ぶと、27分に試合が動きます。小気味良くパスを回して米子北ディフェンスを崩すと、最後は井上選手がシュート。2度に渡るシュートはGK尾崎巧望選手(#1)に阻まれましたが、最後はMF中島洋太朗選手(#8)が押し込み、広島が先制に成功します。

「(井上)愛簾と(中島)洋太朗はFIFA U-17ワールドカップから帰ってきて3日しか経っていなかった。だいぶ疲れていたので心配だったけれど、よく頑張ってくれた」。野田知監督も称える二人の活躍によって広島が優位に立ちましたが、後半は形成が逆転します。

「スペースが空く相手のサイドバックの裏を狙っていた。3人目の動きや、仕掛けてからのクロスボールを意識していた」と米子北のDF樋渡蓮音選手(#6)。その狙い通り、51分にMF田村郁颯選手(#19)、樋渡選手、FW森田尚人選手(#10)とつないでからクロスボールを送るなど徐々に攻勢を強めます。59分には、MF仲田堅信選手(#8)のスルーパスから森田選手が抜け出し、ゴールネットを揺らしましたが、これはオフサイドの判定に。

米子北は88分にFW愛須隆聖選手(#11)が決定機を迎えるなど、最後まで広島ゴールに迫りますが、得点には至りません。一方、耐える時間が続いた広島は守備の人数を増やし、選手同士で声を掛けながら失点を回避。「本当はもっとパスをつなぎたかったけれど最後は内容よりも結果にこだわった」とMF竹山心選手(#14)が語る通り、終盤は堅守で無失点を維持し、1-0で勝利をもぎ取りました。試合巧者ぶりを発揮し、前節に続いて僅差の勝負を制した広島が首位で最終節を迎えることになりました。

監督・選手コメント

中村真吾 監督(米子北高校)
前半はサンフレッチェ広島の技術に圧倒され、弱気になっていました。相手のサイド攻撃は何とか抑えていましたが、守備時のポジショニングが少し曖昧でFWを捕まえられませんでした。相手(の体力)が落ちると予想していた後半にチャンスを生み出す算段でしたが、ここぞというところでの勝負強さが足りなかった。押し込んでいる時間帯にゴールが欲しかったです。この1年間、たくさんの方に応援していただいた中、ホームでの最終戦に勝利できなかったことが悔やまれます。

DF #6 樋渡蓮音 選手(米子北高校)
リーグ前半戦で広島と対戦したときは相手の10番(中川育選手)にコテンパンにされたので、今回は負けたくありませんでした。持っているものを全て出そうと強気で挑みました。前半は相手にパスを回され、圧倒されたこともあって、自分たちの縦に速いサッカーを実践できませんでした。シュートの数も少なかったので、攻撃時に際どいシーンを増やして点を取りたかった。次のサガン鳥栖U-18戦は絶対に勝って、良い形で全国高校サッカー選手権に臨むことができればと思います。

野田知 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
前半は多くのチャンスをつくりましたが、相手の身を呈した守備を崩し切ることができず、1得点に終わりました。後半の早い時間帯に2点目を決めることができていれば、ここまで押し込まれる展開にならなかったような気がします。ただ、優勝がかかった状況で、内容について多くを求めることはできません。勝ち点3を取ることだけ考えていた中、勝ち切ることができた。苦しい状況でも耐えるメンタルが備わった証拠でもありますし、選手たちの自信につながるはずです。

FW #19 井上愛簾 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
自分の役割はターゲットとして相手と競り合うことです。前半は相手を抑えて、胸でボールを味方に落とせていましたし、守備陣の背後に抜け出すこともできました。ゴールシーンは2回、自分のところにチャンスが来たので自分で決めたかった。結果的にゴールが奪えたので良かったですが、次の試合は自分のゴールでチームを勝利に導きたいです。後半は苦しい時間帯もありましたが、みんなで鼓舞した結果、無失点での勝利につながりました。

その他の試合結果

履正社高校 0-2(前半0-0、後半0-2)ヴィッセル神戸U-18
静岡学園高校 2-1(前半0-0、後半2-1)ジュビロ磐田U-18
名古屋グランパスU-18 2-1(前半0-0、後半2-1)横浜FCユース
大津高校 2-1(前半0-1、後半2-0)サガン鳥栖U-18
神村学園高等部 2-1(前半0-1、後半2-0)東福岡高校

履正社高校(大阪)との関西対決に挑んだ神戸は、後半に2得点を挙げて完封勝利。3位の静岡学園高校(静岡)は試合終了間際の2得点でジュビロ磐田U-18(静岡)に逆転勝ちし、最終節まで優勝の可能性をつなげました。名古屋グランパスU-18(愛知)は横浜FCユース(神奈川)を追い掛ける展開を強いられましたが、85分に追いつくと、90+5分にもFW杉浦駿吾選手(#15)がゴールネットを揺らし、勝ち点3を獲得しています。ホームにサガン鳥栖U-18(佐賀)を迎えた大津高校(熊本)は、MF古川大地選手(#7)とMF稲田翼選手(#11)の得点により、2-1で勝利しています。神村学園高等部(鹿児島)はMF名和田我空選手(#14)の2ゴールで東福岡高校(福岡)を下し、降格圏を抜け出しました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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