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ベスト4が決定!いざ西が丘へ 第32回全日本大学女子サッカー選手権大会
2023年12月30日
第32回全日本大学女子サッカー選手権大会の準々決勝が、12月28日(木)、29日(金)に行われ、山梨学院大学(関東第1代表)、東洋大学(関東第4代表)、帝京平成大学(関東第3代表)、早稲田大学(関東第2代表)が準決勝に進出しました。
マッチレポート【山梨学院大学vs明治国際医療大学】
試合開始早々、お互いにシュートチャンスがありましたが決めることができません。ゲームが動いたのは6分。右サイドのクロスボールから明治国際の梶山朋恵選手が中で合わせて先制します。失点後、山梨学院が攻勢をかけますが、明治国際の粘り強い守備に対して得点を奪うことができません。23分、山梨学院がコーナーキックのチャンスを迎えます。栃谷美羽選手が蹴ったボールが直接ゴールに入り同点に追いつきます。その後、お互いにサイド攻撃を中心に攻めますが決めることができません。そのまま前半終了かと思われたアディショナルタイム、中盤でボールを受けた伊藤琴音選手がドリブルで中央を突破し、GKとの1対1を決めて山梨学院が逆転して前半が終了。
後半に入っても逆転した勢いのまま山梨学院が試合を進めていき追加点を奪います。49分、フリーキックのチャンスを迎えます。栃谷選手が蹴ったボールをGKが弾いたところを甲斐碧海選手が押し込みゴールを奪います。山梨学院は76分にも追加点を奪い試合を有利に進めます。3点差がついた中でも明治国際は諦めずにゴールを目指しますが、得点することができません。攻め続けた明治国際が試合終了間際に右サイドでボールを持った岡百々花選手が蹴ったクロスボールが直接ゴールに入り4-2としますが、ここで試合終了。山梨学院大学が準決勝進出を決めました。
マッチレポート【東洋大学vs十文字学園女子大学】
前半から東洋のペースで試合が進みます。ビルドアップに対して前からプレッシャーをかける十文字学園女子ですがボールを奪うことができません。東洋はボール保持率が高く積極的に攻めますが、ゴールを奪うまでには至りません。開始11分、攻め続けていた東洋がついに先制点を奪います。右サイドでボールを受けた小林莉々子選手が蹴ったクロスボールを宮本妃菜里選手がヘディングで合わせてゴール。得点後、お互いにチャンスを作るが決めることができないまま、東洋が1点リードで前半終了。
後半も東洋のペースで試合が進み、48分スルーパスを受けた村岡由梨選手のパスを受けた小林選手が決めて追加点を奪います。2点差を追う十文字学園女子は選手を交代し、ゴールを目指しますが、東洋の粘り強いし守備を崩しきれず、得点を奪うことができません。
最後まで諦めずにゴールを目指しますが、得点が奪えず試合終了。関東同士の対決は東洋大学が勝利し準決勝進出を決めました。
マッチレポート【帝京平成大学vs日本体育大学】
関東勢対決となったヨドコウ桜スタジアムでの準々決勝第一試合。帝平大は前線の古賀花野選手を起点に立ち上がりを優勢に進めます。一方、日体大は20分頃まであまりボールが落ち着かない状況でしたが、27分、相手陣左サイドでの崩しから森田美紗希選手が抜け出しペナルティエリアに侵入しグラウンダーのクロスを北沢明未選手が合わせネットを揺らすもオフサイドの判定でゴールとはならず。するとここから日体大のチャンスが増えますが、いずれもゴールならず。前半は0-0で終えます。
後半に入りお互い攻め手を欠く中、61分に帝平大は右サイドから鈴木菫選手がクロス、このボールが日体大のニアにいた選手を超え、ファーサイドに詰めていた山田瑞穂選手がワンタッチでゴールを決めて先制点を奪います。日体大は前半からセットプレーで多くのチャンスを創り出すもなかなか仕留めることができない状況が続きますが、74分に中盤でボールを奪った朝倉加奈子選手がそのままドリブルで運ぶと味方とのパス交換からペナルティエリアに侵入したところを倒されPKを獲得。このPKを富岡千宙選手が決め同点とします。勢いに乗る日体大は84分に中盤で帝平大のクリアを拾うとパスを受けた途中出場の窓岩日菜選手がミドルシュートを狙うも阿部ほのか選手がセーブ。ここ一番でスーパープレーがうまれます。このままPK戦になるかと思われた92分、日体大のパスミスを奪い相手陣に押し込むと右サイドからクロス、これを弾かれるもののセカンドを拾うと左サイドに展開。このパスを途中出場の大八木朱音選手が右足でワンタッチクロスを上げるとそのボールが日体大のGKとDFの間に落ち誰も触れることができずワンバウンドしたボールがそのままゴールに吸い込まれます。これが決勝ゴールとなり2-1で試合を終え、帝京平成大学が勝利し準決勝進出を決めました。
マッチレポート【日本大学vs早稲田大学】
日大は立ち上がりから2トップや両サイドの選手が背後を狙いそこへボールを送り込む攻撃を見せ、一方早稲田はGKも含めながら自陣からのビルドアップで相手陣に入り込んでいき、そこからサイドを使った攻撃で日大ゴールに迫ります。早稲田は築地育選手を中心にチャンスを創り、日大は立ち上がりこそ小林結奈選手がボールを納めるシーンがあったもののゴール前でのチャンスをあまり作れません。そのようなゲーム展開の中、早稲田は29分、中盤でボランチ笠原綺乃選手がボールを奪い前線に位置取りした大山愛笑選手へ斜めの楔パスを通す。パスを受けた大山選手は左に開き、走り込んだ﨑岡由真選手へボールを送ると、冷静にGKの動きを見極めシュート。見事なカウンター攻撃が決まり早稲田が試合を優位に進めます。
後半、最初のチャンスは日大でした。FKをファーサイドからヘディングで折り返し、小林選手がシュートを打つもライン上でクリアされ、チャンスを逃します。ピンチを凌いだ早稲田は55分日大のオウンゴールにより追加点を奪いました。点を取るしかない日大は3トップ気味に配置を替えたことで、押し込む時間が増えますが、ゴール前での早稲田の守備が日大に決定機を作らせません。守備の時間が増えながらも粘り強く守る早稲田は75分に追加点を奪います。右サイドで日大からボールを奪うと大山選手へボールが渡り、そのままドリブルでゴールへ向かうと、日大のプレッシャーを受けながらもゴール左下隅にシュートを決めました。その後も日大はボールを保持しながらもチャンスを創り出せずそのまま試合終了。早稲田大学が勝利し準決勝進出を決めました。
選手コメント
甲斐碧海 選手(山梨学院大学)
29日の試合は、早い時間帯に先制点を許し、厳しいゲームになりましたが、焦ることなく自分たちのやることを徹底できたことが勝利に繋がったと思います。また、全員がハードワークをして闘い、複数得点で勝てたので良かったです。
次の試合も全員でハードワークをし、山梨学院スタイルを貫いて絶対に勝ちたいと思います。
小林莉々子 選手(東洋大学)
今日の試合は、前半の早い時間帯に得点できたものの、その後は相手よりボールを保持している時間が長く続く中、追加点を取れたのは後半開始早々だったので、ボールを保持しながらも得点を生み出すプレーをしていかなければならないと感じました。準決勝でも、東洋らしく戦って、必ず勝ちます!
小原蘭菜 選手(帝京平成大学)
2年ぶりに西が丘の舞台に駒を進めることができました。日本体育大学にはカンカレの前期、後期、皇后杯と全て負けていて、帝京平成大学にとっては4度目の正直となる試合でした。一人一人のレベルが高く、厳しい時間帯もありましたが、チーム全員がチームの為に力を出し切り、後半のアディショナルタイムに勝ち越すことができました。
いままで戦ってきたチームの思いも背負って、まずは目の前の試合に全力で勝ちにいきます!!
﨑岡由真 選手(早稲田大学)
一人一人が集中して試合に臨み、切り替えの速さや連動した守備など今年積み上げてきたことを体現できたと思います。前半の間に先制点を獲得し、その後も得点を重ねることができて良かったです。次の試合もチーム全員で戦い、必ず勝利して日本一を獲ることができるように頑張ります。
大会概要
第32回全日本大学女子サッカー選手権大会
大会期間:2023年12月24日(日)~2024年1月6日(土)
会場:ヤンマースタジアム長居(大阪府大阪市)、J-GREEN堺(大阪府堺市)、ヨドコウ桜スタジアム(大阪府大阪市)、高円宮記念JFA夢フィールド Cピッチ(千葉県千葉市)、JFA夢フィールド千葉県フットボールセンター(千葉県千葉市)、味の素フィールド西が丘(東京都北区)
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