ニュース
【SPECIAL】新春インタビュー 遠藤航 選手(リバプールFC/イングランド)
2024年01月18日
まずはアジアカップ優勝。そこから、さらに良い流れを
SAMURAI BLUE(日本代表)のチームキャプテンを務める遠藤航選手に、クラブのことやAFC アジアカップ カタール 2023のこと、2024年への意気込みを伺いました。
※このインタビューは2023年12月15日に実施しました。
移籍話が出たときに注目度の高さを実感
――遠藤選手にとって2023年はどんな年でしたか。漢字一字で表すとすると?
遠藤 うーん……動、じゃないですか。動きの「動」。僕自身、動きが多い1年でしたから。クラブが変わりましたし、2022年にワールドカップカタール大会が終わって新しい日本代表も動き出した。その中で自分自身、色々と考えたし、そういう意味で、ぴったりかなと。
――確かに動きの激しい1年でした。夏には4年間過ごしたドイツ・ブンデスリーガのVfBシュツットガルトからイングランド・プレミアリーグのリバプールFCに移籍を果たしました。
遠藤 数日間のうちに決まったことでしたけど、合流してすぐに試合に使ってもらえたのは個人的には良かったですね。僕からすればどんな状況でも馴染んでいくしかない中で、すぐに試合に出られたことはポジティブでした。もちろん今もまだプレミアリーグの連戦だったり、リバプールのやり方に適応している最中ですけど、シーズンの入りとしてはそんなに悪くはなかったと思います。
――ブンデスリーガとの違いはどんなところに感じますか。
遠藤 初日の練習から速さや強さの違いを感じました。慣れるまでには少し時間もかかりましたけど、そこは世界でも最高峰と言われるリーグなので。
――その中で着実に存在感を高めているように見えます。適応力が高いという自覚は?
遠藤 どうなんですかね。僕が言えるのは、他の選手と比べて、あまり気にしないタイプということだけかなと(笑)。良い意味で鈍感というか。
SAMURAI BLUEのキャプテン就任、リバプールFC移籍など、激動の2023年を送った
――今、日本ではリバプールの試合があるたびに遠藤選手について詳細に報じられています。これまで以上の注目度を感じませんか。
遠藤 注目されているのは移籍のニュースが出たときに早速、感じました。噂が流れただけで現地のサポーターから「リバプールに来てくれ」とメッセージが来ましたから(笑)。日本でも、僕が高校生の頃からフォローしているようなサッカーメディアが自分のニュースばかりになっている日があります(苦笑)
――現在の日本代表は縦への推進力や強度を重視しています。リバプールのスタイルと共通する点もあるのでは。
遠藤 そうですね。リバプールのサッカーはすごくインテンシティが高くてハードですが、このサッカーを経験できているのは間違いなく自分にとって大きなアドバンテージ。それを日本代表に還元して、うまく落とし込めたらいいなとは思いますね。今の日本代表の選手たちにはそれができるポテンシャルがあるので。もちろんリバプールを全て真似するわけではなく、個々の特徴や他の選手がクラブでやっているサッカーをうまく掛け合わせて、最終的に日本代表のスタイルが確立できればなと。
4年前のことは今も鮮明に覚えている
――日本代表は2023年6月から連勝を続けています。右肩上がりの現在のチームについて、どう感じていますか。
遠藤 本当に良い選手がそろっていますよね。個人個人が着実にステップアップできているのも大きい。監督が迷うくらいの選手層があることが理想ですが、実際にそうなってきている。これもチームが成長していると感じる部分ですね。
――リスタートした日本代表にとって最初の国際大会、アジアカップが1月に開幕します。
遠藤 4年前の大会は、自分の代表における立ち位置を確立する上で重要でした。2018年のワールドカップロシア大会が終わって長谷部(誠)さんが日本代表を引退し、「ボランチは誰が務めるんだ?」となりましたが、当時、自分はまだ海外に移籍しておらず、所属チームでもセンターバックをやっていました。でもボランチのポジションを取りに行くと決めて海外に移籍し、そこから日本代表で少しずつ力を示していった。そんなタイミングでアジアカップがあり、自分がボランチでスタメンを争える存在だと証明できたと思っています。
AFCアジアカップUAE2019。SAMURAI BLUEは決勝でカタールに敗れ、準優勝に
――好調を示していた遠藤選手ですが、準決勝のイラン戦でけがをして決勝に出られず、チームもカタールに敗れてしまいました。
遠藤 あのときのことは今も鮮明に覚えています。決勝に出られずに負けてしまって、ただただ悔しかった。だから今大会は優勝したいし、僕も成長しているので、それを示したい。
4年前のアジアカップではイランとの準決勝で負傷し、決勝には出場できなかった
――優勝するために重要なポイントは。
遠藤 大会は連戦で、当然、多くの選手が起用される。そこで大事なのは試合に出たときにそれぞれがしっかりプレーする準備ができているかどうかです。スタメンだろうとサブだろうと、全員が準備を整えなければ、勝つことはできない。キャプテンとしてできる働きかけはしたいと思います。
――「動」の2023年を経て、どんな2024年にしたいと考えていますか。
遠藤 まずはアジアカップ優勝。そこから、さらに良い流れをつくっていきたいですね。
10代後半の頃からクラブや年代別日本代表のキャプテンとしてリーダーシップを発揮
AFC アジアカップ カタール 2023
大会期間:2024年1月12日(金)~2024年2月10日(土)
グループステージ
第1戦 1月14日(日) 14:30[現地時間] ◯4-2 vs ベトナム代表
第2戦 1月19日(金) 14:30[現地時間] vs イラク代表
第3戦 1月24日(水) 14:30[現地時間] vs インドネシア代表
SPECIAL
「SPECIAL」とは:
サッカーに、代表に、JFAに、もっと興味を持ってもらいたい。JFA.jpがお届けするスペシャルコンテンツ。
最新ニュース
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待
- 選手育成 2024/11/21 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に3選手を認定
- 指導者 2024/11/21 2025年度 JFA 女性指導者Bライセンススキルアップ研修会 開催要項~2025年度Aジェネラルライセンス受講に向けた準備コース~
- 日本代表 2024/11/21 2025 SheBelieves Cupに参加が決定 なでしこジャパン(日本女子代表)