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3連覇を狙う浦安と王座奪還を目指す西宮が決勝進出を決める JFA 第20回全日本女子フットサル選手権大会準々決勝・準決勝

2024年02月12日

3連覇を狙う浦安と王座奪還を目指す西宮が決勝進出を決める JFA 第20回全日本女子フットサル選手権大会準々決勝・準決勝

JFA 第20回全日本女子フットサル選手権大会は2月11日(日)、栃木県の日環アリーナ栃木で大会2日目を迎え、準々決勝の4試合、準決勝の2試合を行いました。初日の1回戦を勝ち上がった8チームが熱戦を繰り広げ、決勝進出2チームが決まりました。

大会2連覇中のバルドラール浦安ラス・ボニータス(女子Fリーグ/千葉)は、準々決勝で福井丸岡ラック(北信越/福井)と対戦しました。開始直後に筏井りさ選手のゴールで先制した浦安は、その後も塚本夏希選手と宮原ゆかり選手がそれぞれ2ゴールを挙げるなど、得点を重ねていき、6-2で日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)対決を制しました。

立川アスレティックFCレディース(女子Fリーグ/東京)は、S.Lダスペード(北海道)と対戦。今大会では女子Fリーグ勢が強さを見せていましたが、北海道リーグのダスペードは堅守速攻のスタイルを貫いて、カテゴリーが上の立川を苦しめました。先制ゴールを挙げた後、逆転される展開になったダスペードでしたが、第2ピリオド7分に西野菜々華選手がカウンターから同点ゴールを決めると、終盤の立川のパワープレーもしのいで3-3のままPK戦に突入します。PK戦では、GK今野真衣選手が3本のシュートをストップ。立川のGK井上ねね選手も2本のシュートを止めましたが及ばずに、ダスペードがPK戦を3-1で制して、ベスト4進出を決めました。

また、SWHレディース西宮(女子Fリーグ/兵庫)とAICJ高校(中国/広島)の試合は、西宮が大量10得点を挙げて勝利。アルコ神戸(女子Fリーグ/兵庫)も、コラッサ福岡(九州/福岡)を7-0と圧倒して準決勝に進みました。

浦安とダスペードの準決勝は、第1ピリオド2分に筏井選手のゴールで先制した浦安が、ゴールラッシュを見せます。フィールドプレーヤーが10人のダスペードは、西野選手も負傷してしまい、苦しい試合展開を強いられます。浦安はダスペードの守備をこじ開けて、何度もゴールを決めていきます。第1ピリオド12分までに5得点を挙げた浦安は、江口未珂選手をGKにしたパワープレーを開始。数的優位をつくってボールを回しながら、時計の針を進め、ダスペードがボールを奪いにくるとゴールを目指していきました。プラン通りに試合を進めた浦安は、さらに3得点を重ねて8-0と完勝しました。

過去に2度優勝をしている西宮と4度優勝をしている兵庫ダービーとなった、もう一つの準決勝は接戦となります。序盤にチャンスの数で上回っていたのは神戸でした。しかし、ここまで2試合を無失点で勝ち上がった西宮は体を張った守備を見せてゴールを守ります。その中で神戸が自陣でのキックインからのビルドアップにミスが出てしまいます。ボールを奪った江川涼選手がゴール前での決定機を逃さずに先制ゴール。西宮は、第2ピリオドにも斉下遼音選手がゴールを決めてリードを広げると、最後まで神戸に得点を許さずに2-0で勝利しました。

この結果、大会最終日となる12日(月・祝)の3位決定戦は、ダスペード対神戸、決勝は浦安対西宮というカードに決定しました。

選手コメント

加藤ほのか 選手(福井丸岡ラック)
今シーズンはリーグ戦で1点も取ることができていなかったので、結果を残せていないと自分でも思っていました。この大会で浦安を相手に2点決めたことは、すごく自分の中で大きいですし、成長できたかなと思っています。2点とも自分が前に出て行って決めたゴールでしたが、こうやって決められるというのは発見でした。来季は自分が先発に定着できるように強い気持ちでポジションを奪いたいと思います。

黒本里紗 選手(立川アスレティックFCレディース)
最初から厳しい試合になることはみんな分かっていました。スカウティングして、カウンターが速いことや決定力のある選手がいることも分かっていたのですが、警戒した形でやられて、自分たちはチャンスを決められませんでした。みんな勝ちたい気持ちはもちろんあったのですが、勝ち切れなくてPKになってしまいました。私は昔から緊張しやすいのでPKは蹴らないと伝えていました。これで引退になりましたが悔いはないですし、PKを蹴ってくれた選手たちに感謝しています。

江川涼 選手(SWHレディース西宮)
神戸戦は、あまりうまく自分たちのペースに持っていけませんでしたが、うまく耐えることができて1点決められました。その後も相手のペースの時間が長かったですが、失点しなかったのはすごくプラスだと思います。今大会、ここまで無失点で来ているのはチームとして収穫だと思いますが、あと一つ勝って日本一になりたいです。浦安にはずっとタイトルを取られ続けていますし、今シーズンは妹(江川凜選手)もいるので絶対に負けられません。

打田もえ 選手(AICJ高校)
何点取られてもいいから、カウンターでまず1点取りに行こうと、みんなで一つの目標を持っていたのですが、何もできずに悔しいです。今回は3年生でこの大会に臨んだのですが、このメンバーでフットサルをやるのは初めてだったので難しいところもありました。フットサルをすることで切り替えの早さや攻撃時のアイデアなど、たくさん学べることがあったので、大学に進学してからのサッカーに生かして、1年目から試合に絡んで活躍したいと思います。

大会日程:2024年2月10日(土)~2月12日(月・祝) 【全試合入場無料】
会場:栃木県/日環アリーナ栃木
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