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横浜F・マリノスがJ1の意地、後半に示した地力の差 レノファ山口、初の8強は大きな成果 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会準々決勝
2024年09月26日
公式戦で4連敗中、特に直近2試合で計13失点と苦境にあった横浜F・マリノスが、J1の意地を示しました。J2のレノファ山口FCを後半に突き放し、5-1で大勝。7大会ぶりの準決勝に進み、ジョン・ハッチンソン監督は「勝つことが大事だった」とカップ戦の鉄則を口にしました。
前半は不穏な展開でした。16分に横浜FMの山根陸選手が先制ゴールを奪いましたが、7分後にGK飯倉大樹選手のミスも絡んで奥山洋平選手に同点とされると、36分にはジャン・クルード選手が一発レッドで退場。数的不利に陥りましたが、レノファ山口も沼田圭悟選手が2枚目のイエローカードで10対10となります。後半は攻撃陣のスピードを生かし、6分に背後を突いたエウベル選手が勝ち越し点を奪い、さらに次々とゴールを重ねて地力の差を示しました。
横浜FMは17日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)初戦で光州FC(韓国)に3-7で完敗し、昨季までのACLを含め、同大会で日本勢最多失点を喫していました。さらに22日のサンフレッチェ広島戦では2-6の大敗でJ1クラブワーストの失点を記録するなど不調が続いていましたが、天皇杯で復調の兆しを見せました。喜田拓也選手は「続けないと意味がない」と気を緩めません。大会最多に並ぶ8度目の優勝へ、残すは2試合です。
4回戦でサガン鳥栖に勝ったレノファ山口はJ1勢の連破こそ逃しましたが、初の8強という成果を残しました。終盤には、かつて横浜FMで活躍した43歳の山瀬功治選手も出場。「せっかくの経験を(J2の)残り6試合に反映しないと」と、J1昇格を狙うクラブの思いを代弁しました。
監督・選手コメント
ジョン・ハッチンソン 監督(横浜F・マリノス)
前半の早い段階で退場者を出して、自分たちを苦しめることになりました。直近の公式戦4試合に勝てずにいたので、今回の一戦は勝つということを重要視していました。リーグカップとともに、天皇杯でも準決勝に進めました。J1もACLもまだまだ戦いが残っています。今シーズンはスケジュールもタイトですが、一つひとつ戦い、自分たちのサッカーを信じて、常にピッチ上で表現していくことが大事だと思っています。
山根陸 選手(横浜F・マリノス)
得点場面では、セカンドボールを預けたところ、ジャン(・クルード選手)が相手を引きつけてボールを落としてくれました。時間があったので足を振るだけでした。ここ数試合情けない試合をしてしまい、自分としても責任を感じる部分が多かったので、勝てたことは良かったです。退場者を出しましたが、10人でも戦えると今までも証明してきましたし、気持ちも切れていなかったので、大丈夫だと思っていました。後がない中、みんなと強い気持ちで戦えて、良い経験になったと思います。
志垣良 監督(レノファ山口FC)
相手には何もないところから得点できる選手たちがそろっているので、怯むことなく前線からプレッシャーをかけるというプランで入りました。ある程度できた部分も多いのではないかなと感じています。後半は自分たちが得点するチャンスもありましたが、警戒していたカウンターでやられてしまいました。まだまだ実力差はあると感じていますが、アグレッシブに戦った選手を称えたいと思います。選手たちは、我々がJ1のスタンダードを経験しにきたのではなくて勝ちにきたのだということをしっかり表現してくれました。
山瀬功治 選手(レノファ山口FC)
横浜F・マリノスと関わるのは12年ぶりだったので、感慨深いものがありますね。サポーターの方たちは12年前の自分のイメージと(現在の)プレーのギャップにいろいろと思われたかもしれませんが、自分自身は、だいぶ衰えたとはいえ元気にやっているところを見せたいと思っていました。僕たちは勝ちにきたので、負けたことに少なからず悔しさはあります。せっかくここまできてマリノスと対戦した経験を無駄にせず、リーグ戦残り6試合に反映させたいと思います。
【1回戦】5月25日(土)、26日(日)[予備日:5月29日(水)]
【2回戦】6月12日(水)[予備日:6月19日(水)]
【3回戦】7月10日(水)[予備日:7月17日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月21日(水)[予備日:8月28日(水)]
【準々決勝】9月11日(水)、18日(水)、25日(水)
【準決勝】10月27日(日)
【決勝】11月23日(土)
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