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死力を尽くした延長の末、ガンバ大阪が4大会ぶり決勝へ 勝利目前で逃した横浜F・マリノス、タイトルならず 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会準決勝

2024年10月28日

死力を尽くした延長の末、ガンバ大阪が4大会ぶり決勝へ 勝利目前で逃した横浜F・マリノス、タイトルならず 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会準決勝

互いに死力を尽くした準決勝を制し、ガンバ大阪が4大会ぶりの決勝に進みました。絶体絶命の窮地を切り抜け、延長後半の土壇場で勝ち越し。パナソニック スタジアム 吹田の興奮はピークに達し、劇的な決勝ゴールを奪った坂本一彩選手は「何か起こしたいと思っていた。それが得点になってよかった」と会心の笑みを浮かべました。

先手を取ったのは前半26分ガンバでした。クリアボールをペナルティーアークで待ち構えた山田康太選手が3、4歩下がりながら左足で見事なボレーシュート。古巣の横浜F・マリノスから目の覚めるようなゴールを奪いました。しかし、37分にヤン・マテウス選手に同点ゴールを許し、さらに後半43分に勝ち越されます。敗色濃厚な空気を振り払ったのが、DFの中谷進之介選手でした。

猛然と攻め上がり、後半アディショナルタイム3分に鈴木徳真選手のクロスを頭で合わせます。「最後まで諦めない姿勢を出せた。震えた」という起死回生の同点弾。そして延長後半終了間際に坂本選手がDFをかわし、前に出てきたGKの動きを冷静に見極めて決着をつけました。地元の大歓声を受け、宇佐美貴史主将は「最高の雰囲気をつくってもらった」と感謝し、9大会ぶりの頂点へ向けて「決勝は勝って、死ぬほど喜びたい」と意欲をかき立てました。

勝利を目前で逃した横浜F・マリノスは2シーズン連続で国内のタイトルを獲得できませんでした。延長はやや息切れし、上島拓巳選手は「今季は終了間際の失点が続いている。最後の最後で守り切れない弱さがあった。本当に力負け」と唇をかみました。

監督・選手コメント

ジョン・ハッチンソン 監督(横浜F・マリノス)
ご覧になった通り、J1リーグの最高のレベルの試合をお互いに見せることができたと思いますが、結果に関しては本当に悔しいです。両チームともに全てを出し切った結果、このような素晴らしい試合を繰り広げることができたと思います。対戦したガンバ大阪は本当に素晴らしいチームです。彼らも全てを出し切ってわれわれにぶつかってきた。お互いがハイレベルなサッカーを見せることができたのではないかと思います。

植中朝日 選手(横浜F・マリノス)
(アタッカーという)自分の役割からして後半途中に退く可能性があるだろうとイメージはしていました。それまでに100%の力を出し切ろうということで、前半から相手のポケットに走り込むことなどを意識していましたが、ゴールにつなげられず悔しいです。勝てない試合だったかと問われたら、そうではないと思いますし、本当に詰めの甘さが出ました。次の試合は待ってくれないので、もう一回気持ちを切り替えてやっていくしかないと思います。

ダニエル・ポヤトス 監督(ガンバ大阪)
カップ戦ならではの試合だったと思います。素晴らしい2チームが戦う、良い試合でした。前半は、選手に少しナーバスなところがあったと思いますが、拮抗した展開でした。後半は、しっかりといい入りをしてくれましたし、チームの疲れなどについても(注意して)見てきましたが、その辺りも(試合後に)ゆっくり分析したいと思います。決勝に進むことができて本当にうれしく思っています。

坂本一彩 選手(ガンバ大阪)
得点を決めるまでは、自分のいつものプレーがあまり出せていない感じだったので、試合のどこかで何かを起こしたいと思っていましたが、それが得点になって良かったです。(宇佐美貴史選手からのパスに抜け出した場面は)足がつりそうだったので、スピードを上げてというよりは、左右に相手を振ってタイミングを狙うというイメージでした。ヒーローになってやろうと試合前から思っていたので、本当にそうなって良かったです。

【1回戦】5月25日(土)、26日(日)[予備日:5月29日(水)]
【2回戦】6月12日(水)[予備日:6月19日(水)]
【3回戦】7月10日(水)[予備日:7月17日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月21日(水)[予備日:8月28日(水)]
【準々決勝】9月11日(水)、18日(水)、25日(水)
【準決勝】10月27日(日)

【決勝】11月23日(土)

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