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東京Vと福岡が昇格に近づく 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 プレーオフ1回戦
2024年12月07日
12月6日(金)、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024のプレーオフ1回戦が広島県内で開催され、各会場でプレミアリーグ昇格を懸けた戦いが繰り広げられました。
ピックアップマッチ1
東京ヴェルディユース 2-1(前半2-0、後半0-1) 日章学園高校
サンフレッチェビレッジ広島第一球技場では、東京ヴェルディユース(関東1/東京)と日章学園高校(九州2/宮崎)がAブロック1回戦で対戦。試合は序盤から東京Vが流れを引き寄せます。3分、FW土屋光選手からパスを受けたMF井上寛都選手が先制点をたたき込みます。12分にはテンポの良いパスワークで相手を揺さぶり、最後はFW半場朔人選手が角度のない位置からゴールネットを揺らし、東京Vが前半の早い時間に2点のリードを奪いました。
「試合の入りが全てだった。勢いに飲まれてしまった」と振り返るのは日章学園の原啓太監督。日章学園には前半、DFの背後を狙おうとしていましたが、クリアボールを東京Vに拾われ、思うように相手陣内に入れないまま前半を終えました。それでも、後半に入ると選手交代によってサイド攻撃が活性化します。相手陣内に入ってからはセットプレーも含めて積極的にゴールを狙うと、67分にMF小峠魅藍選手が右サイドから入れたロングスローをニアサイドでDF吉川昂我選手が頭でそらし、最後はファーサイドのFW高岡伶颯選手が決めて1点差に詰め寄りました。
勢いに乗った日章学園は75分にも小峠選手のロングフィードから高岡選手がゴール前に抜け出すなど決定機をつくりましたが、2点目は奪えず。2-1で勝利した東京Vが8日(日)の2回戦に駒を進めました。
ピックアップマッチ2
アビスパ福岡U-18 3-1(前半2-1、後半1-0) 聖和学園高校
Cブロックの1回戦では、アビスパ福岡U-18(九州1/福岡)と聖和学園高校(東北2/宮城)が顔を合わせました。試合は序盤、聖和学園のペースで進みますが、DF池田獅大選手が「ドリブルを得意とする聖和学園対策を1週間しっかり重ねてきた」と話す通り、福岡も粘り強く対応し、ゴール前で仕事をさせません。
福岡は堅守速攻から得点のチャンスをうかがうと、15分には後方からのボールにFW前田一翔選手が反応。FWサニブラウン アブデルハナン選手を経由し、ゴール前に入ったボールをMF中村環太選手が決めて均衡を崩しました。
一方の聖和学園も31分、MF安原知希選手に見事なロングシュートを決めて同点としますが、その8分後、今度は福岡の池田選手がCKからヘディングシュートを決め、再びリードを奪います。前半は福岡が2-1と1点差をつけてハーフタイムに入りました。
後半、福岡は聖和学園の巧みなドリブルに手を焼く時間が長くなりましたが、選手交代のカードを切りながら最終ラインを5枚にするなど守備を整備した結果、良い形でボールを奪う回数が増えていきます。76分には池田選手がゴール前に入れたボールをサニブラウン選手が落とし、最後は前田選手がプッシュ。このゴールがダメ押し点となり、3-1で福岡が勝利しました。
監督・選手コメント
藪田光教 監督(東京ヴェルディユース)
チャレンジする姿勢を大事にしている中、選手が結果を出してくれたのでとても満足しています。今年のチームの特徴であるサイドの選手がチャレンジしていましたし、切り替えを早くして相手陣内でボールを奪おうと考えていた中、高い位置にいる選手が良くやってくれました。あと1試合、勝つことは簡単ではありません。チャンスを確実にゴールへと結びつけなければ、難しい試合になります。気を引き締めてしっかり準備していきます。
FW 高岡伶颯 選手(日章学園高校)
試合の入りが自分たちの課題だと感じた試合です。特に試合開始後の数分は守備時のコンセプトが少し曖昧になった結果、相手に圧倒されました。それでも、劣勢に陥っても自分たちのコンセプトに忠実にプレーしたことで、後半は試合内容が良くなりました。チームの決まりごとを徹底し、流れを引き寄せることが大事なのだと感じました。前半から良い戦い方ができるようにチームとして修正し、全国高校サッカー選手権に挑みます。
久永辰徳 監督(アビスパ福岡U-18)
90分間、ずっと苦しかったです。聖和学園のスタイルと自分たちの噛み合わせは良くないと思っていましたし、分かっていながらも相手のドリブルに手を焼きました。プレーオフは選手が大きく成長するチャンスです。レギュラーシーズンが終わった後の試合はご褒美のようなもので、勝ったら喜べますし、負けても何かが残ります。素晴らしい環境でプレーできる高揚感の中で勝利をつかみ取ると、選手の成功体験が一つ増えます。次戦ももう一つ勝利を目指します。
DF 菅原拓也 選手(聖和学園高校)
高校1年生のころからドリブルで(相手を)剥がしていくサッカーをやってきましたが、東北以外のJクラブアカデミーと対戦したことがありませんでした。九州や関東のレベルが高いチームに対して通用するのかなと最初は不安でしたが、試合が始まるといつも通りドリブル突破という自分たちの持ち味が出せました。点を決められなかった部分は課題ですが、自分たちがやってきたサッカーを全力でできたので、悔いはありません。
その他の試合結果
Aブロック
北海道コンサドーレ札幌 U-18 0-1(前半0-0、後半0-1) カターレ富山U-18
Bブロック
清水エスパルスユース 0-2(前半0-0、後半0-2) 浦和レッズユース
ベガルタ仙台ユース 1-5(前半0-3、後半1-2) 京都サンガF.C.U-18
Cブロック
岡山学芸館高校 1-1(前半0-1、後半1-0、延前0-0、延後0-0、PK4-2) ジュビロ磐田U-18
Dブロック
ガンバ大阪ユース 2-1(前半1-0、後半1-1) 高川学園高校
愛媛FC U-18 1-2(前半0-0、後半1-2) 横浜F・マリノスユース
日程:2024年12月6日(金)・12月8日(日)
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