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横浜FMと名古屋が決勝へ 高円宮杯 JFA 第37回全日本U-15サッカー選手権大会
2025年12月26日

高円宮杯 JFA 第37回全日本U-15サッカー選手権大会は、12月25日(木)に東京都の味の素フィールド西が丘で準決勝の2試合を実施しました。
ピックアップマッチ1
横浜F・マリノスジュニアユース 1-1(前半0-1、後半1-0、PK戦7-6) ガンバ大阪ジュニアユース
第1試合では横浜F・マリノスジュニアユース(関東6/神奈川)とガンバ大阪ジュニアユース(関西1/大阪)が対戦しました。立ち上がりは横浜FMが押し気味に進めましたが、徐々にG大阪がペースを握ると、29分にはショートコーナーで変化をつけてMF笠井直樹選手が低弾道のクロスを入れ、MF砂田晄一登選手が体を投げ出しながら左足で押し込み、G大阪が先制します。
後半の立ち上がりも引き続きG大阪が優勢に進めていましたが、横浜FMが盛り返すと、46分にはロングボールに反応して右サイドに抜け出したFW藤澤斗亜選手の折り返しをFW鈴木遼選手がニアサイドで合わせ、横浜FMが同点に追いつきます。
その後は両チームともにチャンスをつくりながらも得点は生まれず、1-1のまま80分間が終了。大会規定によりPK戦を迎えることとなります。
G大阪の先攻でスタートしたPK戦は、5人ずつが蹴り合った時点で両チームのキッカー全員が成功させて決着がつかず、サドンデスに突入します。最終的には7人ずつが蹴り合い、全員がキックを成功させた横浜FMが7-6で競り勝ち、28年ぶりとなる決勝の舞台へと駒を進めました。

ピックアップマッチ2
名古屋グランパスU-15 3-1(前半1-0、後半2-1) RB大宮アルディージャU15
2試合目の名古屋グランパスU-15(東海3/愛知)とRB大宮アルディージャU15(関東5/埼玉)の一戦は立ち上がりから名古屋が主導権を握ります。何度もチャンスをつくって迎えた39分、左サイドからのクロスを受けたFW塚本飛翔選手が「トラップであえてバウンドさせて反転しながら打った。イメージどおり」という技ありのシュートを放ち、大宮ゴールをこじ開けます。
さらに後半立ち上がりの46分、ルーズボールにいち早く反応したMF深谷朔共選手が左足のミドル弾を突き刺し、名古屋がリードを広げます。
大宮もここから粘りを見せ、53分にMF安井康真選手が1点を返すと、さらに攻め続けます。試合終盤のCKの場面ではGK新村和史選手も「ここでは終われない。どうしても1点がほしいという気持ちだった」と攻め上がってゴールへの執念を見せますが、名古屋の選手たちは最後まで集中を切らさず、ボールホルダーへの素早いチェックを続けて失点を許しません。
80+4分にはFW中根佳祐選手がGKの頭上を越すミドルシュートを決めて名古屋に決定的な3点目が生まれ、直後に試合終了のホイッスルが鳴ります。3-1で勝利した名古屋が決勝進出を果たしました。

監督・選手コメント
竹内悠三 選手(名古屋グランパスU-15)
苦しい時間も多くありましたが、チーム全員が勝利を目指して最後まで走り切ったと思います。できれば無失点に抑えたかったのですが、失点して2-1になった後の、GKを含めた後ろの選手たちのコミュニケーションやプレーはとても良かったと思います。ここまで来たら本当に優勝しかないですし、応援に来てくださる方が最高の雰囲気、最高のコンディションをつくってくださると思うので、自分たちの力を信じて戦っていきたいです。
塚本飛翔 選手(名古屋グランパスU-15)
相手も負けたくないという気持ちが強く、接戦になり、最後は自分たちが守る形になったのですが、勝ち切れたことはとても良かったです。(自分の)得点シーンは、クロスが来たときに振り向きざまのシュートをイメージし、トラップであえてバウンドさせて反転しながら良い感じで振り抜けました。イメージどおりでした。終盤の攻め込まれた時間帯はすごく長く感じましたが、チームとして頑張ることができました。決勝でもチームのためにゴールを決めたいです。
中谷優介 監督(RB大宮アルディージャU15)
無失点で進めたかったのですが、失点した時間帯が悪かったですし、2点差になったことで試合が難しくなりました。こうしたビッグマッチを経験したことのない選手ばかりだったので、いつもより体が動いていなかったり、大人しかったりして、硬さが出てしまったと思います。この大会は予選から勝ち上がってここまで来ることができました。どの試合も簡単ではなかったのですが、成長を感じることができましたし、非常に有意義な大会でした。
新村和史 選手(RB大宮アルディージャU15)
相手は前の試合でも点を取っていたので、自分たちはまずは無失点に抑えることを目指しました。1点を取られてから少し崩れてしまい、そのタイミングでDF陣としっかり立て直せればもっと防げたのではないかと思います。終盤、CKの場面で攻め上がったのは、ここで終われない、1点を取りたいという気持ちからでした。この大会ではチームに迷惑をかけることが多かったので、今後成長を続け、みんなから頼られるGKになりたいです。
大会期間:2025年12月13日(土)~12月27日(土)
大会情報はこちら
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