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サガン鳥栖U-12が初優勝 九州対決をPK戦で制す! JFA 第49回全日本U-12サッカー選手権大会

2025年12月30日

サガン鳥栖U-12が初優勝 九州対決をPK戦で制す! JFA 第49回全日本U-12サッカー選手権大会

初の九州対決となったJFA 第49回全日本U-12サッカー選手権大会の決勝が12月29日(月)、鹿児島県鹿児島市の白波スタジアムで行われ、サガン鳥栖U-12(佐賀)が初優勝を飾りました。

青天の下で行われた鳥栖とソレッソ熊本U-12(熊本)の決勝は、前半から鳥栖が攻守でバランスの良さを見せます。特にアンカーの網代時生選手が最終ラインに落ちたり、落ち着いてボールを動かしたりして、良い守備から良い攻撃へとつなげていきます。

大量得点で勝利を重ねてきた熊本もコンビネーションを生かした攻撃を得意としていますが、決勝戦では鳥栖のコンパクトな守備をなかなか打開できません。状況を変えるために広川靖二監督(熊本)は9分に長身の松田在真選手を投入し、前線に起点を築く策に出ます。

前半10分以降はボールを中央から外、外から中央へと効果的につなぐ鳥栖と、本来のスタイルとは異なるものの松田選手を置くことで攻撃の糸口を見出した熊本という構図に。ただ、「今年だけでも20回くらい試合をしていて、チームの特徴も選手の特徴もよく分かっている」(広川監督)だけに、途中までの攻撃構築はできてもフィニッシュが遠い硬直した展開となっていきます。

それでも後半に入ると鳥栖にチャンスシーンが増えていきます。右サイドからゴールに迫る古賀睦基選手や前線の神崎陽色選手が前向きにボールに関わる場面が増え、決定的なシュートも放ちます。対する熊本も鳥栖の攻勢にしっかりと対応。鋭い反応でピンチを救ったGK満永心粋選手の活躍もあり、40分間のゲームはスコアレスでホイッスルを迎えました。5分ハーフの延長戦でもゴールは決まらず、決着は3人制のPK戦に委ねられました。

PK戦の前に鳥栖の荒木亮次監督は「一人で蹴るんじゃなくてみんなの力でネットを揺らすんだぞ」と力強く声を掛けて選手たちを送り出します。その鳥栖はPK練習の成果を発揮して、3人全員がキックを成功させます。さらに、5年生の秋吉駿佑選手が相手の動きを見てシュートを止め、鳥栖に待望の優勝をもたらしました。

お互いに一歩も譲らない熱戦となった決勝。両指揮官は鹿児島県で九州対決がかなったことを踏まえ、「九州にとってもいい対戦カードとなったと思う」(荒木監督)、「九州の少年サッカーのレベルを上げたいと取り組んできたので、九州対決は感慨深い」(広川監督)とも語り、九州全体のさらなるレベルアップにもあらためて目を向けていました。

監督・選手コメント

荒木亮次 監督(サガン鳥栖U-12/佐賀)
自分たちの強みを出すためには、前向きに全ての選手がプレッシャーを掛けていくことが得策ですし、守備も自分たちからアクションを起こし、攻守において主導権を握ることは日頃からやってきています。ソレッソさんは一瞬の隙を突いて抜け出してくるので、隙をどうなくしてチャンスにつなげるかが生命線でした。広川靖二監督(熊本)とは「切磋琢磨してやってきた甲斐がある。価値がある決勝だ」という話もしていて、九州にとっても良い対戦になったと思います。子どもたちが決勝を経験できたことはU-15での成長にもつながると思います。

網代時生 選手(サガン鳥栖U-12/佐賀)
守備でも攻撃でも主導権を握って(40分で)勝ちたかったです。ソレッソとは何回も対戦していたので、16番の選手(松田在真選手)が出てきたときの対策はできていたと思いますし、みんなでシュートを打たせない粘り強い守備はできました。自分が攻守で関わっていくには運動量も必要ですし、気持ちを入れて最後までやりきりたいという思いで試合をしました。PKは練習をしていたので、自分たちのほうが勝てると思いました。これからもこういう全国大会はあると思うので、この経験を生かして中学生年代でも優勝を目指したいです。

広川靖二 監督(ソレッソ熊本U-12/熊本)
サイドバックや中盤でギャップをつくって前進していきますが、鳥栖さんもわれわれの特徴を熟知していて収まりどころがなかったので、早めに松田在真選手を入れて、一つ飛ばして時間をつくってもらってから前進しようとしました。守備ではうちのセンターバックと鳥栖の(神崎)陽色選手がやはりマッチアップしていて、今日も仲良くやりあっていました。決勝まできてPK戦での準優勝は一番悔しいですが、悔しさは子どもたちにとっても大きな経験になったと思います。中学、高校でもやり返す思いを持って戦ってくれることを楽しみにしています。

満永心粋 選手(ソレッソ熊本U-12/熊本)
相手はパスを出してトラップしたところでシュートをしてくるので、そこも止めようと意識していました。前半が終わったあとは、このまま気を抜いたら負けるぞという話も出ていて、自分からも全国大会の決勝の舞台なので、もっと自分たちの力を限界まで出しきろうと話しました。PK戦になったときは勝てると思いましたが、止められなかったです。次も大会があるので、そこでサガン鳥栖に負けないようにしっかりと課題を見つけて取り組んでいきたいです。将来は世界で活躍できる選手になっていきたいです。

開催期間:2025年12月26日(金)~12月29日(月)
大会会場:
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)

準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)

準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)

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