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「いろいろな形でサポートしてもらえるプラットフォームになれば」中島真CAMPFIRE取締役執行役員CEO×宮本恒靖JFA専務理事 JFAクラウドファンディングリリースイベント第1部
2023年12月19日
日本サッカー協会(JFA)は、国内最大級のクラウドファンディングサイトを運営する株式会社CAMPFIREと「JFAサポーター契約」を締結し、12月6日よりJFAが主体となってプラットフォームを運営する「JFAクラウドファンディング」サービスを開始しました。同日にJFAハウスでリリースイベントが行われ、第1部ではCAMPFIREの中島真取締役執行役員CEOと宮本恒靖JFA専務理事が登壇しました。
中島 私自身、中学生のときにJリーグが開幕し、高校生の時に日本代表が初めてFIFAワールドカップに出場するという、サッカーの環境が目まぐるしく変わるなかで夢を追いかけながら過ごしてきました。そういった中で今回、JFAさんとこういった取り組みを始められるのは本当にうれしく思います。宮本さんは今回の取り組みを聞いたときの所感はいかがでしたか。
宮本 過去にクラウドファンディングにお世話になったり、協力したりしたことがありましたし、CAMPFIREさんの名前も、このような話が出る前から知っていました。一緒にプロジェクトができるということで、非常に心強いと感じています。誰もがいつでもどこでもサッカーにアクセスできる環境をつくることがJFAの任務だと考えているのですが、選手や指導者、審判員、街クラブ、学校の部活動も含めた当事者の方々にそういう環境を届けるのはJFAの力だけでは限界がありますし、いろいろな形でサポートしてくれるプラットフォームがクラウドファンディングだと思っています。CAMPFIREさんのように実績のあるところと一緒にこのプロジェクトができるのはありがたい限りです。
中島 クラウドファンディングはお金を集める仕組みなのですが、実際のところは解決したい課題や挑戦したいことを打ち立て、それを言葉や絵にしてストーリーを伝え、目的を伝え、共感する人を集めてご支援いただくものになっています。プロジェクトを立ち上げた方からは、お金が集まったことに対する感謝の言葉に加え、こんなに応援してくれる方がいるとは思っていなかったとか、それがすごく励みになったとか、場合によっては一緒にプロジェクトを進める仲間を見つけられたとか、そういう声をよく聞きます。そうやってコミュニティーをつくっていくことができるのがクラウドファンディングだと思っています。今回のJFAクランドファンディングでもそこを重視していきたいと考えています。宮本さんはどのような形でクラウドファンディングと接点を持たれたのでしょうか。
宮本 2015年にボスニア・ヘルツェゴビナに子ども向けのスポーツアカデミーを設立するために、アカデミー運営費の支援をしていただくというプロジェクトを実施しました。目標金額などは私が起案したのですが、高額のコースから埋まっていく様子を見て、私も「こんなに応援してくれるのか」と実感したのを覚えています。他にも、知人が新しいブランドを立ち上げるためにクラウドファンディングを実施し、協力したいという気持ちから支援したこともありますし、自分にとってはすごく身近なものです。
中島 スポーツ界においても、クラウドファンディングは想像以上に活用されています。日本では多様なスポーツに励んでいる方がいて、そのスポーツを頑張っている方を応援したいと考える方が多いというのがお国柄だと思っています。サッカー界においても、遠征費を集めたい少年団、設備投資をしたい街クラブなど、さまざまなプロジェクトが行われています。特に近年はコロナ禍でクラブの経営がかなり厳しい状況になり、クラウドファンディングを立ち上げて経営をサポートしてほしいとか、周年イベントについてクラウドファンディングをして、より広くファンを巻き込む形で実現したいとか、そういったものが増えています。その中で、具体的にサッカーをテーマとして立ち上げたのがJFAクラウドファンディングです。
宮本 サッカーファミリーの中でそれぞれが抱える悩みや問題を解決するためのプラットフォームとしてJFAクラウドファンディングという専用サイトを開設しました。共感してくださる方を誘導できるようなチャンネルを作り、支援者をどんどん増やしていきたいと考えています。起案する側のメリットとして、手数料を通常より割り引いていただいている点と、サッカー関連のクラウドファンディングを実施するにあたってのノウハウをCAMPFIREさんにしっかりサポートしていただける点があります。支援する側にとってのメリットは、サッカーならではのリターンを期待していただけると思っています。
中島 JFAさん自体もプロジェクトを立ち上げていくと聞いていますが、どのようなプロジェクトを実施する予定なのでしょうか。
宮本 最初はユース育成の強化に向けたプロジェクトを実施します。JFAは2005年宣言の中で、2050年までにFIFAワールドカップで優勝すると宣言しています。その実現のためには、将来にわたって強い代表チームをつくっていくことが重要です。そのためにユース年代で適切な強化が行えるようなプロジェクトを提案し、協力していただきたいと考えています。それ以降は女子やシニア、キッズ、フットサルなど、さまざまな分野に広げていきたいですし、各地域の課題、サッカーファミリーからの「こんなことをやりたい」という起案もあると思うので、そういったところもカバーできるようなサイトになればいいなと思います。
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