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レフェリーカレッジ第3回集中講習を実施(ユニオンドリームチャレンジカップ2014)~UAE審判団が参加~
2014年08月29日
2014年レフェリーカレッジ(2年生)の第3回集中講習を、8月17日(日)から21日(木)まで、石川県七尾市で開催された「ユニオンドリームチャレンジカップ2014」において実施しました。
今年は、太田カレッジマスター、石山インストラクターとレフェリーカレッジ生4名に加え、UAEからの審判インストラクター1名と審判員2名が参加して行われました。
これは、UAEサッカー協会からの若手審判員の研修の場を設けたいという要望を受けたもので、カレッジ生にとっては4日間という限られた時間ではありましたが、文化やサッカースタイルの違う同年代の審判員との交流は刺激的な場となりました。
カレッジ生にとっては、1級審判員認定審査を前にして全国大学レベルの試合を経験できたこと、また、他国の審判員と生活、レフェリングを共にすることで多くのことを学び、非常に有意義な経験を積むことができました。
インストラクターコメント
石山昇 レフェリーカレッジインストラクター
レフェリーカレッジの2年生は毎年石川県で行われるユニオンドリームチャレンジカップに参加させていただき、大学生の高いレベルのサッカー大会で良い経験をさせてもらっています。
今年は、アラブ首長国連邦(UAE)のサッカー協会からの依頼に応える形で2名の審判員と1名の指導者と共に本大会に臨むこととなりました。
カレッジ生にとっては初めて中東のレフェリーと触れ合う機会となりましたが、臆することなくコミュニケーションをとり、生活面の面倒から試合前の説明など、習慣の違いに戸惑いながらも積極的に触れ合うことができました。
また、UAEの若手審判員が持つ独特の雰囲気(自信ある態度やある意味「わがまま」な言動)を肌で感じ、違いを認識できる貴重な機会になったことは間違いありません。
言葉が通じずもどかしかったことも、今後の成長への刺激になったことでしょう。
一方、UAEの審判員たちは慣れない環境の中、食事の苦労(イスラム教の制約)やスタイルの異なるサッカーに直面しながら、自分たちの経験として取り込もうとする柔軟な面もあり、日本での生活がきっと彼らの将来に役立つことと思います。日中45℃になるというUAEから来日した彼らですが、日頃は暑過ぎて日中はサッカーなどできないのでしょう。
この4日間の活動で真っ赤に日焼けした顔はたくましくも、ちょっと可哀想な気もしました。
今後も海外との交流は増えていくものと思われますが、カレッジ生にとっては良い経験ができる機会だと考えています。
カレッジ生コメント
上原直人 カレッジ2年生(新潟県)
昨年に引き続き、ユニオンドリームチャレンジカップに参加しました。
大学トップレベルの試合の中で、日々レフェリングできたことは貴重な経験となりました。
集中的に試合があることによって、試合で出た課題をすぐに翌日の試合で改善へと取り組める環境にあったことはとても有意義でした。
今回の大会参加で感じ、気づいたことを今後の活動に活かしていきます。
辛島宗烈 カレッジ2年生(福島県)
昨年もユニオンカップに参加させて頂きましたが、今年はUAEのレフェリーの方々と共にこの大会に参加させていただきました。
短い期間ではありましたが生活を共にすることで海外の食生活、文化を少しですが理解することができました。
さらにお互いのレフェリングを見て意見を言い合ったり、一緒に反省会をすることで自分に足りないものを感じることができました。
特に感じたのは「レフェリーとしての強さ」です。1つ1つの笛に強さがあり選手が納得せざるを得ない雰囲気というのは自分にないものでした。
今大会での経験を活かし、さらに成長していきたいと思います。
笠原寛貴 カレッジ2年生(福岡県)
昨年に続き参加させていただき1年間やってきた成果を感じることができました。
今年はUAEの審判員とも一緒に研修することができ、自分が現在参加しているAFCの「Project Future Referee Course」で学んでいる様々なことを生かせる良い機会でした。
サッカーを通して多くの仲間が海外や日本各地にできることを大変嬉しく思います。
最後に大学トップレベルのゲーム、素晴らしい環境の中で審判できたことに感謝いたします。
小出貴彦 カレッジ2年生(長野県)
今年はUAEの審判員と共にユニオンカップに参加し、大変有意義な時間となりました。
彼らのレフェリングからは、はっきりとした意思表示、何に対しても屈しない態度・姿勢という部分で、自分に足りない多くのことを学ばせていただきました。
文化は違えど、サッカーは世界共通であることを実感でき、良い経験をさせていただきました。