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平和祈念広島国際ユースサッカー2013にて強化審判員研修会を開催

2013年08月14日

強化審判員研修会

8月9日(金)~12日(月)、「平和祈念広島国際ユースサッカー2013」が開催され、この大会にて強化審判員研修会を開催しました。

強化審判員とは、Jリーグ担当審判員の中で経験の浅い35歳以下の審判員で、将来の活躍を強く期待される審判員です。
強化審判には主審、副審それぞれに年3~4回の研修の場を設けています。

今回の研修会のテーマは「的確な判定と審判団として説得力のあるゲームコントロール」です。
担当した試合の映像を用いながら、インストラクターによる試合分析、審判員同士のディスカッション等を行い、全体のレベルアップを図りました。
参加審判員には意欲的に取り組んでおり、地元広島県から参加した審判員とともに積極的に意見を交わす光景が多く見られました。

※平和祈念広島国際ユースサッカーは今年で7回目の開催となり、海外から 1 F.CニュルンベルグU-19(ドイツ)、チーバスU-18(メキシコ)、地元、広島県高校選抜、サンフレッチェ広島F.Cユースの4チームが参加して開催されました。

強化審判員研修会

講師コメント

岡田正義主任インストラクター/トップレフェリーインストラクター
この大会は2007年から始まり今年で7回目になります。
参加チームはサンフレッチェ広島ユース、広島県高校選抜に加え、今年はメキシコからチーバスU-18とドイツから1.FCニュルンベルクU-19が参加しました。
ユース年代の大会でしたが、激しいプレーやずる賢いプレー、また、難しいケースがいくつもありました。
例えば、海外の選手とコミュニケーションをとろうとしても言葉が通じない。そこで必要になってくるのがボディランゲージです。
言葉が通じなくてもレフェリーが何を考えているのかを伝えるためには、顔の表情や態度と使って伝えればよいです。
そんな普段とは違う環境の中で笛を吹くことができる喜びを経験するなんて国内の試合ではなかなかないことです。
今回の大会で試合の温度を感じ取ることの重要さ、マンマネジメントの難しさ、審判員に必要な厳しさを経験できた参加審判員の皆さんの更なるステップアップを期待します。

参加者コメント

榎本一慶1級審判員/Jリーグ主審担当
今回の研修会に参加できたこと、大変嬉しく思っております。
この国際ユースという大会では、普段のJリーグなどでは体験できないようなことを経験することができました。
日本語の通じない中でも、選手となんとかしてコミュニケーションを取らなければならない状況が多々あり、その表現方法は様々な方法で伝えられるということを実感できました。表情、笛の強弱、言葉など試合をコントロールするにあたり、マネージメント力の大切さを学ぶことができました。
そして、試合の分析を映像を見ながら、時間をかけて振り返られたことは、自分自身のレフェリングを整理するのにとても貴重な時間でした。
この研修会の経験を活かし、今後のレフェリングに磨きをかけていきたいと思います。

金井清一1級審判員/Jリーグ副審担当
今回、研修に参加させていただいて、日本のリーグでは、できない経験を多くさせて頂きました。選手やベンチとのコミュニケーションの取り方、自分の意思をどう伝えるかや一つ一つのファウルを的確に判定していかないと、一瞬にして選手が熱くなり、報復行為が起きることなど、海外の選手のコントロールの難しさを感じました。その上で日頃取り組んでいること一つ一つを見つめ直し、的確に、またチームとして4人の審判団で説得力を上げていけるよう、今後のレフェリングに生かしていきたいと思います。

強化審判員研修会

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