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なでしこvisionをあらたに発表 ~ サッカーを女性の身近なスポーツに

2015年10月16日

なでしこvisionをあらたに発表 ~ サッカーを女性の身近なスポーツに

日本サッカー協会は16日(金)、なでしこvisionの改訂版をあらたに発表しました。

女子サッカー発展のための「なでしこvision」が、最初に策定されたのは2007年でした。当時のFIFAランキングは11位。「世界のなでしこになる。」をキーワードに、サッカーを日本女性のメジャースポーツにすること、なでしこジャパンが世界のトップ5に入ること、世界基準の個を育成することなどを宣言しました。

これらの目標は2015年に向けて設定されたものであったため、2007年以降の取り組みを総括し、この度、今後のなでしこvisionをあらたに策定しました。

目標の一つとしていた「300,000人の女子プレーヤー」は、登録選手やJFA主催イベント参加者などを含めると2014年には385,000人を超え、目標を上回る結果となりました。しかしながら、女子サッカーの登録選手は48,300人と全体の4.8%にとどまっています。あらたに設けられたなでしこvisionでは、「2030年までに登録女子プレーヤーを200,000人にする」と明記しました。

野田朱美JFA女子委員長は、「FIFAが目指す、全体の10%を女子選手にすることをベースに、より大きな目標としました。U-15年代で選手が減っている状況を一つの課題としながら、楽しむスポーツとしてのサッカーも強化していきたい」と語っています。生涯関わり続けられるよう、「女性の身近なスポーツにする」ことを目指しつつ、女性指導者やプレーする場の整備にも着手していきます。

なでしこジャパンは2011年にFIFA女子ワールドカップで優勝し、現在、3大会連続で世界大会の決勝戦に進んでいます。アンダーカテゴリーも着々と結果を残し、2007年に設定した「世界のトップクラスになる」ことは達成されたといえます。今後は、世界のトップクラスであり続けるとともに、2020年の東京オリンピック、日本での開催を目指す2023年のFIFA女子ワールドカップで優勝することを明確に打ち出しました。

世界基準の個を育成することは、この度の改訂版においても引き続き目標として掲げられました。ナショナルトレセンやアカデミーなどをよりシステマティックにし、発掘・育成を行っていきます。

女子サッカーに触れるきっかけを作るための様々な取り組み、また、サッカーに触れた少女がU-12、またU-15年代、さらにその先へと継続して続けていく環境づくり、より高いレベルでサッカーをする選手を対象とした育成システムなど、女子サッカーが発展するために必要なことは多岐に渡ります。

今後は、あらたに策定されたなでしこvisionの目標を具現化するロードマップを作成する作業に入ります。

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