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第8回JFAレフェリーキャラバンを福井県で開催

2015年11月04日

第8回JFAレフェリーキャラバンを福井県で開催

10月24日(土)・25日(日)の2日間、第8回JFAレフェリーキャラバンを福井県で開催しました。

1日目はインストラクター・審判員それぞれで研修会を実施し、2日目は前日の研修を受けて、合同で実技研修会を行う構成でした。

初日、インストラクターは、「チュータリング」・「プラクティカルトレーニング」の講習を受け、翌日の準備を行いました。審判員はプロフェッショナルレフェリーの東城穣氏より、審判員の魅力やサッカーの歴史、ファウルの重み付けの講義を受けました。またフィジカルトレーニングの理論・実践では身体を動かしながら審判に必要な動きを習得していきました。

2日目は、前日の講義を受け、インストラクターが自ら審判員に研修を行い、新しい指導方法やトレーニングを実践しました。

1日目の講義内容を受けて2日目に実践するという短期間での実施でしたが、参加者全員の積極的な参加により大変充実した2日間となりました。

インストラクターコメント

山岸貴司 JFAトップフィットネスインストラクター
参加審判員に向けたフィジカルトレーニング理論とフィジカルトレーニングの実践を担当いたしました。参加者がユース年代の審判員ということで、直線方向に対する動作(ジョギングの仕方、加速の仕方)と横方向に対する動作(サイドステップの各種パターン)を紹介しました。また立ち方のアンバランスを体感してもらうために、実際に3方向(正面、側方、後面)から参加者の写真を撮り、体の歪みを理解してもらい、正しい立ち方を指導しました。1時間程度の実技指導だけでなく、2日目に実施されたプラクティカルトレーニングの動きもチェックし、試合で使える動作の習得に重点をおいてトレーニングしました。

一般的な若い年代の審判員の傾向として、走る体力はあるが、実際の場面での動き方を知らない為に結果として「審判として走れていない」場面が非常に多くあります。今後、福井県での審判員のトレーニングについては、フィジカル面のアプローチも重要ですが、テクニカルなアプローチ(審判としてのポジショニングなど)と絡めて、必要に応じた加速やサイドステップ、ターンなどをリアルな場面で使うことの必要性を説明することで、動きに対するより多くの課題の改善と、2018年の国体やその先に向けた審判員の育成に、活かしていただけると考えております。

開催サッカー協会 審判委員長コメント

石川正樹 福井県サッカー協会審判委員長
福井県では5年~10年後に花を咲かせるため、「若い審判員の強化」と「審判指導者の資質向上」をテーマに掲げてキャラバンに望みました。石山インストラクターとの事前打合せは1回だけだったので、後は福井県が希望するテーマに沿う内容を石山インストラクターと小幡副委員長が思案してキャラバンで展開するという、ぶっつけ本番で本研修会の当日の朝を迎えることになりました。

私は、キャラバンが果たして成功するのか不安な気持ちで一杯でしたが、いざ開始されると、参加インストラクターからの積極的な発言や若い審判員の輝いている表情を目の当たりにし、私の不安はどこかへ吹き飛び、猛スピードで2日間が流れていきました。若い審判員にとって、東城さんと山岸さんのセッションやトレーニングはかなり刺激的だったようで、参加者の中には即トレーニングを実践する方もいました。一方、審判指導者においても、JFAからレクチャーされた指導方法を活かすべく、今後の事業に展開することを次の審判委員会で議論することになりました。3年後の福井国体はもとより、10年後には今回参加した審判員の中から国際審判が生まれるよう、継続的な取り組みを展開したいと思います。

最後に、小幡副委員長、石山インストラクター、東城プロフェッショナルレフェリー、山岸さん、そして審判部の岸岡さんには大変お世話になり、本当にありがとうございました。「振り返りキャラバン」も、是非よろしくお願いいたします。

受講者コメント

田野正臣 3級審判インストラクター
今回のキャラバンでは「チュータリング」と「プラクティカル・トレーニング」の2つを体験させていただきました。チュータリングは「得点の方法」をテーマとして、他の受講者とともにシミュレーションし、KISS(keep it super simple)で伝えられるよう準備しました。自分自身が競技規則を理解していたつもりでも、言葉をシンプルに伝えるためには良い準備が必要であることを学びました。チュータリング自体を今まで知らなかったのですが、少人数で行うことでより具体的に双方向のコミュニケーションを取ることができ、理解が深まったと感じています。

プラクティカルでは、福井県ユース年代のレフェリーの実情を考慮し、「予期予測とポジショニング」をテーマに選定しました。フィールド役となる福井高専の選手達に「原理原則」を伝え、ゲームに近い感覚でプレーしてもらえたことで上手く進めることができたと感じています。しかし、終了後に行われた振り返りでは、「褒めた上でアドバイス」が、自分に足りない部分だと気付きました。今回のキャラバンに参加し、自分がより成長することができたと思います。しかし、キャラバンは1回だけでなくリフレッシュ講習会として再度このような機会があれば、更に成長できると思いますので、是非もう一度このような機会をお願いしたいと思います。

榎波亮介 2級審判員
この2日間で得られたものはとても多く、自分にとって非常に意味のある講習となりました。1日目にはプロフェッショナルレフェリーである東城穣氏からの講習で、実際に国際審判員として世界の舞台で経験した体験談や、審判する上で大切な"人との繋がり"について等、とても貴重なお話を聞かせていただきました。この講習で、より上を目指したいという気持ちが強くなったとともに、もっと頑張らなくてはならないと改めて思いました。

2日目にはインストラクターによるチュータリングとプラクティカルトレーニングが行われましたが、今まで経験したことのない内容でした。そのため、とても新鮮で、今後福井県で違うテーマでもっとやってみたいと感じました。最後に、JFAの皆様方にはこの2日間大変お世話になりましたし、とても多くのことを教えていただきました。この講習で得たことを自分の引き出しとし、これからの審判活動に活かしていきます。本当にありがとうございました。

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