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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐審判委員会の取り組み(島根県サッカー協会)
2016年02月15日
各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。
今回も引き続き、審判委員会の取り組みをご紹介いたします。
※以下の寄稿記事は、JFAnews2016年1月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。
審判委員会の取り組み~島根県サッカー協会
川神昌暢 審判委員会 委員長
「いま、目の前の課題に向かって」
島根県は東西に長く、移動に5時間以上かかる場所もあるため、島根県サッカー協会は4支部制で運営しています。審判委員会も同じスタイルです。委員が顔を合わせる会議は年2回程度で、日常的な連絡はメールで行うか、種別ごとに対応しています。
われわれ審判委員会の抱える課題は三つです。一つは、女子審判員の育成で、毎年のようにJFAから指導者を派遣してもらい研修会を開催していますが、なかなか審判員の数が伸びません。女子サッカーの普及度が低いことが要因と考えられ、関係各所と連携を取り、さらなる普及に取り組んでいきたいと考えています。
二つ目は2級審判員の育成です。島根県には52人の2級審判員が登録されていますが、半数以上が全国高等学校体育連盟(高体連)に所属している教諭のため、チームの運営上、地域大会への参加が難しいのが現状です。そのため、教諭以外の職業を持つ審判員に負担がかかっています。この状況を変えていくためには、より多くの審判員を2級に昇級させることが重要だと考えています。その施策として、次年度の2級候補者のレベルアップ研修会を高校新人戦に合わせて1泊2日で行っています。複数のインストラクターによる集中的な指導で徐々に成果も出てきており、2015年度は1級審判員が1人誕生し、ユースを含め3人の2級審判員を輩出することができました。
三つ目の課題は、審判インストラクターの養成です。現在、2級審判インストラクターは7人で、十分といえる数には達していません。3級審判インストラクターは現役審判員としての活動が忙しく、指導までは手が回りません。審判員不足の状況でインストラクターを増やすのは非常に難しいのですが、インストラクターの増員と技術能力の向上がなければ審判員のレベルアップはないと考え、さまざまな施策を検討中です。
多くの課題がある中、明るい兆しも見えてきています。2009年から出雲カップ(現・雲大社杯)に1級審判員を派遣していただいていることにより、地域のユース審判員が良い刺激を受けています。全日本少年サッカー大会への参加など、多くの方々にご指導いただき、15年度は島根県初のユース2級審判員が誕生しました。若い世代の台頭を期待しつつ、「今、動け」の精神で課題克服に取り組んでいきます。
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