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2016年 第1回J1・J2担当審判員研修会を開催
2016年02月26日
2016年 第1回J1・J2担当審判員研修会が開催されました。主審担当は2月19日(金)~21日(日)の2泊3日、副審担当は2月20日(土)~21日(日)の1泊2日の日程で行われました。
Jリーグ開幕前となる今回の研修会では、昨シーズンの振り返りや今シーズンのターゲットなど判定面ではもちろんのこと、実施要綱の変更点など、リーグ戦を運営していく上での確認事項を共有する機会となりました。
また、昨シーズンの振り返りから、さらに精度を高める必要がある状況をプレーヤーが繰り返し、繰り返し実践を行いました。インストラクターや他の審判員からアドバイスをもらい、審判チーム全体として開幕に向けて準備を進めていきました。
【研修会の主なプログラム】
2月19日(金) | 講義「2015シーズンの振り返り」、トレーニング「Yo-Yoテスト」 プラクティカルトレーニング(主審担当) 「コーナーキック時のマネジメント、ペナルティーエリア周辺の判定」 |
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2月20日(土) | ディスカッション「マネジメントについて」、観戦研修「FUJI XEROX SUPER CUP」 |
2月21日(日) | 試合分析「FUJI XEROX SUPER CUP」 講義「判定基準について、2016シーズンターゲット」 プラクティカルトレーニング(副審担当) 「オフサイドの見極め、反則の起きた位置の見極め」 |
参加者コメント
山岡良介 1級審判員(秋田県)
今回の研修会では「レフェリーチームとして、判定・マネジメントの統一性・一貫性を高めること」がテーマとしてあげられました。2015年の振り返りをしていく中で、得点・試合を左右する判定(特にPKに関する判定)が十分ではなかったことがわかり、今シーズンの課題とすべきものが再確認できました。争点までの距離(離されない)、角度(ブラインドにならない)、判定時にブレをなくすことの意識を高めていきたいと思います。
リーグ戦開幕に先立ち行われたFUJI XEROX SUPER CUPでは、担当されたレフェリーチームは今シーズンのスタンダードを表現し、最後まで冷静な対応をしていたと感じました。いよいよ開幕まで一週間となり、新たなシーズンがはじまります。プロリーグを担当する審判員として、我々もプロフェッショナルになるべく努力し、トレーニングを重ね、意志と覚悟を持って挑みたいと思います。
清水勇人 1級審判員(千葉県)
今回の研修会では、昨シーズンの振り返り、プラクティカルトレーニング、マネジメントのディスカッションのほか、FUJI XEROX SUPER CUPの観戦研修後、映像を使った試合分析と意見交換を行いました。プラクティカルトレーニングでは、ペナルティエリアでの判定とコーナーキックのマネジメントを行いました。エリア付近は得点に絡む重要な場所であり、正しい判定を行うために、監視すべきところを考えて、プレーを予測しながら距離・角度を意識したポジショニングが重要であることを確認しました。
コーナーキックのマネジメントでは、監視すべき争点が多いため、監視の優先順位、副審との分担方法や介入のタイミング、ポジショニングの取り方など多くのことを学ぶことができました。説得力ある正しい判定を行うためにどうするべきかについて、意見交換や映像分析など、研修会を通してとても参考になりました。2016シーズンもまもなく開幕いたします。プロリーグ担当審判員としての自覚、意思、責任をしっかりと持ち、審判チームとして良い試合運営が行えるよう全力を尽くして臨んでいきたいと思います。
高寺恒如 1級審判員(神奈川県)
FUJI XEROX SUPER CUPを観戦し、たくさんの観客・サポーターのいる試合の雰囲気を感じることが出来ました。また、Jリーグの注目度の高さを実感しました。その後、Jリーグマッチコミッショナーの皆さまと合同での研修会では今年も「+Quality」4つの約束、「簡単に倒れない、倒れても笛が鳴るまでプレーをやめない」、「リスタートを早くしよう」、「選手交代を早くしよう」、「異議・遅延はゼロを目指そう」が重点項目に上げられました。試合に関わる全ての皆さまの協力が必要不可欠となりますが、審判員もチームとして共通認識を図り、「+Quality」に取り組んでいきます。今年度からJリーグ審判員を務めさせていただきますが、プロリーグを担当する審判員としての自覚と誇りを持ち、メンタル面・フィジカル面ともに最高の準備をして、全力で試合に臨みたいと思います。