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2016年度 審判インストラクタースキルアップ研修会
2016年06月06日
審判委員会指導者部会が「インストラクターの指導スキルを向上させるためのIT技術の活用」について、昨年より発展させたアドバンスコースを開催したところ、受益者負担でありながら、34FAから39人の出席がありました。5月28日(土)、29日(日)での分散開催でしたが、IT技術を活用した教材コンテストには28日3人(MVPは山形県木崎博昭氏)、29日は4人(MVPは愛知県羽矢吉克氏)が手を上げていただきました。皆さんから、昨年度学んだ定型パワーポイントを活用したプレゼンテーション、試合後の反省会用教材(映像を含む)、Googleドライブを使った情報収集などについて、各FAで実際にどのように使っているか発表していただきました。
その後、JFAから新たなIT技術の紹介と実践情報提供として、「“ビデオ通話による遠隔研修”の可能性について、スカイプを使って」(講師は28日:JFA石山昇氏、29日栃木県鈴木武明氏)と「次世代プレゼンテーションツールと言われているPrezi・プレジについて」(講師は両日鈴木武明氏)を実習を交えながら体験していただきました。
インストラクターコメント
小幡真一郎 指導者部会長
ワクワクする、面白い、興味がある、そんな感情が大きなエネルギーを産み、相手に伝わるものだと思います。今回の研修会で私にとって嬉しいことがたくさんありました。①受益者負担でありながら34FAから39人の参加者に集まっていただけたこと。②7人の皆さんがコンテストに手を上げていただいたこと。③その内容が昨年学んだことを各FAで実践していただいているものであること。④さらにいろいろ各自工夫して、バージョンアップしていただいていること。特に、Googleドライブの幅広い活用。⑤スカイプやプレジに興味を持って取り組んでいただいたこと。⑥そして、最大の喜びは、各自の財産にするだけでなく、各FAの審判指導者に働きかけ、伝達講習の機会をできるだけ早い時期に設定したり、今回のようなITスキルアップ研修会を各FAで開催して行きたいと思っていただいたこと。また、JFAのインストラクターだけではなく、栃木県の鈴木武明さんが講師として積極的に発表していただき、非常に幅が広がりました。
今後、IT技術が審判指導に大いに役立ち、審判員のパフォーマンスの向上や情報の共有などに結びつくことを大いに期待でき、確実に伝わっていく予感を感じました。是非、全国大会や各FAでの研修会で皆さんと一緒に活動できることを楽しみにしています。
受講者コメント
羽石剛 栃木県サッカー協会審判委員会副委員長
昨年度に引き続き参加させていただきましたが、参加者によるIT技術と活用事例発表があり、昨年度紹介された映像編集ソフトを活用した定型PPTやGoogleドライブを使ったアンケートフォームの事例など、すでにIT技術を生かした素材を使いこなしている指導者の方が多く、自分が昨年度学んだ内容をあまり活用できていないことに改めて反省させられました。
今回紹介のあった無料ビデオ通話機能を生かした会議や研修会のもち方の実演では、試合の動画を見て意見交換することも可能とのことで、同じ会場に集まらなくても同時に映像を見ながら研修できるという、可能性の広がりを感じ、また紹介されたプレゼンテーションツールも、ズームイン、アウト機能を活用したスライド式と、違った「魅せる」ことができるツールとして紹介のあったフィールドを背景とした教材のように試合の映像を組み込み、研修会での審判員指導に活用してみたいと思いました。今後、今回紹介いたただいた教材を自分自身が活用することはもちろんのこと、県内の審判指導者全員がスキルアップを図れるよう、指導者への伝達講習の機会をできるだけ早い時期に設定し、多くの指導者がより良い教材を作成、審判指導へ活用できるよう今回のようなITスキルアップ研修会を本県でも開催して行きたいと思います。
木崎博昭 2級審判インストラクター
「IT技術とその活用に関する情報共有」はコンテスト形式で行われました。昨年の研修会で習得し県内で活用している「Googleフォームを活用しての各種研修会後のアンケート」と「定型PPTと映像編集技術を活用したプレゼンテーション」の2つを発表させていただきました。研究機関や大学の支援を受けて映像分析システムを開発し活用している地域もあり想像以上の取り組みをされているのには驚きでした。「指導スキル向上に役立つIT技術の紹介とその活用・実践」はSkypeによる遠隔研修とプレゼンツールPreziの紹介で、初めて体験するものでしたがその技術の良さが十分に伝わりました。特に、Skypeはすごく便利なものと感じました。審判員・インストラクターのレベルアップやその他の活動へどのようにIT技術を結び付けていくか地域で取り組んで行こうと思います。