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第2回女子1級審判員研修会実施
2018年05月29日
4月30日(月・振休)、JFAハウスで女子1級審判員研修会を実施しました。3月に開幕したなでしこリーグのここまでの振り返り、審判活動の基礎力アップが今回の目的です。
実施内容
内容 | インストラクター |
---|---|
資質向上の話 | 高田静夫氏 |
テクニカルの学び ~全体講義~ |
レイモンド・オリヴィエ氏 |
テクニカルの学び ~6グループに分かれてディスカッション~ |
野原敬司氏、山岸佐知子氏、 鮎貝志保氏、鈴木亮哉氏、 レイモンド・オリヴィエ氏、深野悦子氏 |
夢を実現させるために ~目標設定~ Recap | 佐幸欣治氏 |
競技規則の話 ~歴史について~ | 松崎康弘氏 |
インストラクターコメント
山岸佐知子 JFA審判委員会女子部会長/S級審判インストラクター
女子一級審判員が関わる全てのカテゴリーの選手たちが世界に直結していることから、我々も選手同様に日常から世界基準を意識して審判活動に取り組む必要があると考えております。女子一級のカテゴリーは年齢の幅、経験の幅が広い分、互いから学べる機会も多くあるということは強みです。この強みを生かしつつ、全ての審判員が今後活動をしていく上で必要なこと、大切にして欲しいことの源を学ぶことで、それぞれが気づきを持ち、実践につなげられることを狙いとした研修内容としました。単なる技術向上だけでなく、基礎基本を再度見直し、しっかりとした基盤を築くことで各審判員が今後の飛躍につなげることを大いに期待いたします。
鈴木亮哉 S級審判インストラクター
ゴールデンウィーク中の開催にも関わらず39名の審判員が出席し、私もインストラクターとして参加しました。研修内容は資質向上、競技規則、目標設定、テクニカルから構成され、それぞれが内容の濃いものでした。資質向上では、高田静夫氏(元審判委員長)による講演がありました。審判員としてだけでなく、人としてご自身の経験談を交え、審判活動を通して感じたこと、思うことなどを話されており、「そうだよな」と改めて考えさせられたお話でした。松崎康弘インストラクター(元審判委員長)によるサッカーの歴史、変遷、英語原文から見た競技規則・改正の話では、審判員からは「へえ~」などの反応がありました。受講生にとってはまさに『目から鱗』状態であったようで、競技規則の学び方についてもヒントになっていたようです。目標設定では、佐幸欣治インストラクターによる年間シリーズ化した話で、各自設定した年間目標の振り返りと見直しを行うことで、自分の立ち位置を再確認していました。テクニカルは、レイモンド・オリヴィエ氏によるPosition、Movementについて学び、英語での受け答えに苦労しながらも各審判員が自身の考えを伝えていました。その後、グループ別になり、シチュエーション毎でのディスカッションがなされ、オープンな雰囲気でよい意見交換ができていました。今回得たものをこの場限りではなく、今後の審判活動、日常生活で表現・実践してほしいと感じた研修会でした。
参加者コメント
手代木直美 女子1級審判員
今回の研修会は、忘れがちになっていることに改めて気づくことができる機会となりました。自ら開拓してきたからこそ得たものの大きさ、競技規則の歴史を学ぶことで本当のサッカーを理解することが出来ること、ペナルティーエリア内の重要な判定を正しく判定するために中盤の動き方が大切であることを気づかせてくれました。そして、定期的に目標を振り返ることで、女子1級として、個人としても、原点に戻って考えることができ、審判員として必要なことや本来の目的を思い出すきっかけとなりました。来年の女子ワールドカップに向けて、なでしこジャパンの選手達の真剣な取り組みを私たちもしっかり支えていけるように努力していきたいと思いました。
國師えりな 女子1級審判員
今回の研修は、まず最初のセッションでは元国際審判員の高田静夫氏が招かれ、これまで経験されてきた貴重な話を聞くことができました。資質向上という話の中で、現在当たり前にあるものをその当時は自分で作って使っていた話を聞き、とても驚きました。その他にも国際大会での出来事など普段聞けないお話もたくさん聞くことができました。次のセッションでは、得点につながるペナルティエリアでのプレーをいかにどう見るのか、「ポジショニングと動き」では適切な時に適切な場所で判定することがいかに重要かつ、プレーの妨げになる場合もあるので、選手の位置や数を把握した上で審判としてその時にあったポジショニングが必要であることを学びました。午後のセッションではグループごとに目標設定の振り返り、さらにこれからの目標設定の確認を行いました。最後のセッションでは日ごろからサッカーに関わる中で改めてサッカーの生い立ちや審判員が過去と現在で様変わりしていることに関心をもちました。今回の研修も丸一日とても濃い時間を過ごすことができました。今回の研修会で得たことを一つでも多く発揮できるようにしたいです。
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