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第3回女子1級審判員研修会を実施
2018年07月12日
6月30日(土)、7月1日(日)、JFAハウスにて第3回女子1級審判員研修会を分散で実施しました。競技規則改正のタイミングにあわせた実施で、改正点の説明はもちろんのこと、夏場のコンディショニングの確認や基礎力アップが今回の目的でした。
実施内容
内容 | 講師、インストラクター |
---|---|
技術との協調 | U-20日本女子代表監督、池田太氏 |
競技規則改正について | インストラクター、伊藤力喜雄氏 |
テクニカルの学び ~6グループに分かれてディスカッション~ |
各インストラクター~ 鮎貝志保氏、佐幸欣治氏、 野原敬司氏、深野悦子氏、山岸佐知子氏 |
資質向上の話 | インストラクター、伊藤力喜雄氏 |
フィジカルよりコンディションについて | 各レフェリーフィジカルコーチ~ 1日目:牛尾眞一郎氏、2日目:島田浩幸氏 |
コメント
伊藤力喜雄 S級審判インストラクター
今回、初めて女子1級審判員研修会にインストラクターとして参加させていただきました。普段は接することの少ない女子1級審判員の皆さんが、決して恵まれているとは言えない環境の中でも、常に前向きに審判活動に取り組んでいる姿を目の当たりにして、私自身、得るものが多く有意義な研修会となりました。グループディスカッションにおける映像を見た各審判員の意見を聞いていると、各々の審判経験の幅が広いことが分かり、指導する立場としてその難しさを実感できました。今後の指導に当たってテクニカルなセッションにおいては、各審判員のカテゴリーを考慮した進め方が重要であると感じました。また、ペナルティエリア内の反則について、懲戒罰を含めた判定の整理をクイズ形式で実施しましたが、競技規則に精通することの重要性を、参加した審判員に再確認できたことも大きな収穫だったと思います。選手が試合に向け十分な準備をするように、競技規則の確認も含め、各審判員が十分な準備をして、自信を持って試合に臨んでいただきたいと思います。今後も機会があれば、女子審判員のレベルアップに協力できればと思っております。
島田浩幸 レフェリーフィジカルコーチ/女子部会員
女子1級研修会にてフィジカルセッションを行い、お話しする機会を得ました。当日は「夏場のコンディショニング」をテーマとし「暑熱順化」「食事について」「水分補給」「リカバリー」について、参加審判員とベクトルを合わせました。暑熱化ではどうしても食欲不振に陥ったり、トレーニングもリカバリー中心になったり、とパフォーマンスを向上させるために立ちはだかるハードルが多くなります。そこに向き合い、自分自身を管理し、また見通しをつけて日々を過ごすためのきっかけになれば、と思います。フィジカルについては女子の取り組みとしてはまだまだすべきことがあります。まず、自分自身の環境を整え、少しでも向上できる地盤作りのお手伝いができればと考えています。私自身もこういう機会に、できることを精一杯チャレンジしていこうと思います。
伊藤実奈子 女子1級審判員(埼玉県)
⼥⼦の定期的な研修がシーズン中に実施されるようになって数年が経ちますが、毎回⼥⼦部会の方々の準備、取り組みにいつも感謝しております。今回も競技規則の改正をはじめ盛り沢⼭の内容でした。U20⼥⼦代表監督の池⽥太⽒の講演ではU19の⼤会の振り返りからトレンドについて、映像を観ながら話をいただきましたが、中でもボードを使った戦術の話はとても興味深かったです。2対1の局⾯をどうつくれるのか、数的優位を狙っていくことのこだわりだったり、場⾯に応じてのシステム変更等、⾃分に⾜りない戦術眼を養ういいヒントをもらったような気がします。その後の伊藤インストラクターからの講義では、ご⾃⾝の⼤事にしている⾔葉の伝授から始まり、全員で各々が座右の銘を発表しましたが、皆とても前向きな⾔葉を⼤事にしているな、という印象を受けました。因みに私は『向上⼼に終わりはない』です。ずっと昔から⼤切にしている⾔葉です。⽜尾フィジカルコーチからはコンディショニングについての講義でした。情報は常にアップデートする必要があるので、毎回新しい発⾒があります。体重測定について、私も毎⽇していますが、トレーニング前後は2%以内というのは驚きでした。夏場でなくてもそれ以上になるときがあるので、もう少し内容を考えなくては、と反省しました。数値で説明されると説得⼒があります。もうひとつ、最近は必ず少⼈数での映像を使ったグループ討議があるのですが、この時間は⾔葉にすることで⾊々なことがクリアになったり、他者の意⾒を知るとても有意義な時間です。特にシーズン中は気づかされることがいつもあり、勉強になります。毎回、様々な⾓度からテーマを与えていただき密度の濃い充実した研修でした。夏が過ぎるともう後期が始まります。夏を乗りきり、やりきったと思える⾃分でいられるよう新たな気持ちで、これからの試合に臨んでいきたいです。
廣田奈美 女子1級審判員(岡山県)
今回の研修会では、まずU20女子代表の池田監督より、サッカーの戦術・トレンドについて学ぶことができました。日本の選手の特徴や、欧州とアジアのシステムの違い、またそのシステムのメリット・デメリットを池田監督から直々に教えていただきました。日本代表の試合や取り組みを知り、日本が世界と戦うためになでしこリーグ・チャレンジリーグの持つ意味が大きいことを改めて実感しました。また、他のセッションでは競技規則改正や夏場のコンディション調整について学びました。これから暑くなる中で、パフォーマンスを維持・向上していけるように暑熱順化やリカバリーに取り組みたいです。試合後のリカバリーから次の試合への準備が始まっており、リカバリーも含めて準備なんだと印象に残りました。今回の研修会で様々な講義から審判員としての自覚と責任を再確認することができました。女子1級として活動してまだ半年ですが、試合・インストラクターの先生・先輩方から学ぶことは多くありました。まだまだ続く2018シーズンがさらに良いものになるよう、チャレンジ精神を忘れず、良い準備をしていきたいです。
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