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フットサル女子1級審判研修会を実施
2018年11月13日
11月2日(金)から4日(日)にかけて開催された、JFA第15回全日本女子フットサル選手権において、フットサル女子1級審判員の研修会を行いました。
2日目の試合終了後には、映像を用いての研修会では、地域から派遣された審判員もオブザーバーとして参加し、非常に有意義なものとなりました。今後も継続することで審判員のレベルアップに繋がることを期待しています。
インストラクターコメント
新谷勝士 フットサル1級インストラクター
今回、「第15回全日本女子フットサル選手権」に日本協会派遣のフットサル女子1級審判員と会場地域である北信越地域を中心とする1、2級の審判員が大会審判員として集合し、2日目以降は主審・第2審判をすべて女子審判員で行いました。年々競技力は上がっており、先のユースオリンピックで銀メダルを獲得した選手も多数出場した今大会、審判員も必要な準備を行い臨みました。大会では、試合ごとに延本、芝村、佐々木、大野、成田各インストラクターから適切なアドバイスがなされ、全国大会が初めてという審判も多くいましたが、試合毎に成長していく姿が見られ、頼もしく感じました。今回は昨年度とスケジュールが変わり、2日目の夕方に研修を開くことができ、延本部会長より年度当初のスタンダードをもとに、今年度の日本女子フットサルリーグの映像から、今大会及び今後リーグの終盤に向けて重点事項の再確認する時間をとることができました。昨年度からのリーグ戦開催で、ますます注目されている女子フットサル。競技力の向上には審判の技術向上は欠かせないものであり、我々審判指導者の役割も重要になってきています。競技にかかわるすべての人が女子フットサルを広め、レベルアップできるよう、我々も貢献できればと考えています。
受講者コメント
井上淑美 フットサル1級審判員
全日本女子フットサル選手権大会中に行われた今回の研修会では、女子強化審判員を含む地域2級審判員の方々とともに、審判員としての責任について再確認することから始まりました。試合中のみならず、試合前・試合後のいかなる局面においても、常に担当する試合に責任を持つこと。これについては、数日間で複数の試合を担当する大会中であったこともあり、より高く意識を持ち試合に臨むことができました。また、今シーズンの日本女子フットサルリーグの映像をもとに、セットプレーから想定される事象についてディスカッションを行いました。
今回の研修会で強く感じたことは、人(選手)がやることに対して人(審判員)が判断する中で、正しさを追求していくのがレフェリーに与えられた任務ではありますが、完璧な試合など存在しないということをレフェリー自身が受け入れ、判断を誤った場合は、より早い段階で正しい方向へ修正することが重要であるということです。そして、個人がしっかりと目標を持ち、課題をクリアしていくことを積み重ねていくことでチームや選手に信頼されるレフェリーとなり、選手がプレーに集中できるゲームになれば、おのずと観客の目を捉えて離さない魅力あるフットサルに繋がっていくのだと感じています。
第3回ユースオリンピック競技大会でのU-18フットサル日本女子代表の活躍のとおり、日本女子フットサルは世界で戦えるレベルへと進化しています。日本のさらなる飛躍のためには、我々レフェリーの進化は必要不可欠です。今後より一層高い志を持ち、最大限のチャレンジを続けていきたいと思います。
山﨑香織 フットサル1級審判員
今回も試合後の振り返りでインストラクターから判定や試合の進め方についてのアドバイスをいただきました。大会2日目の試合終了後には、今季の日本女子フットサルリーグの試合映像を用いた研修がありました。これまで競技規則にて文章では理解していた反則を映像で確認することができ、具体的なイメージを持つことができました。また、ピッチで判定している審判員には見えにくいプレーも、観客席から撮影された映像でははっきり確認できるため、審判をする際に俯瞰してプレーを見ることや、より良いポジションでプレーを見られるようになることが大切であると感じました。今後も選手をはじめチームや観客によりフットサルを楽しんでいただけるよう、審判員として成長したいと思います。