ニュース
U-20/U-22審判員夏季研修会をJ-GREEN堺で開催
2019年07月30日
U-20/U-22審判員夏季研修会を7月20日(土)から25日(木)の6日間、大阪府堺市のJ-GREEN堺で開催しました。全国から計25名のU-20/U-22年代の審判員が参加し、第10回堺ユースサッカーフェスティバルで主審を担当しました。
この研修会は3月に実施した春季研修会に続く取り組みで、春以降、各審判員はWeb会議システムを活用した研修を毎月実施し、この年代の審判員に共通した課題の理解を図り、地域や都道府県での試合を通じてスキルアップを進めてきました。
大会期間中は試合、試合の振返り、プラクティカルトレーニング、講義を行いました。審判員はインストラクターとともに自らの課題に気づきを得て、翌日の試合で課題に対して果敢にチャレンジをし、さらにその結果を他の審判員と共有することで、グループ全体としてのレベルアップを図っていきました。
インストラクターコメント
山田修平 審判インストラクター(東海RDO)
春季研修以降の4ヶ月間、動き出しやポジショニング、フィジカルの向上など、審判員それぞれの取り組んでおり、真夏の厳しい暑さの中でそれらをどれだけ発揮できるかが注目されました。
各審判員は、連日の試合を通じ自身のスキルの発揮に努め、これまでの取り組み成果を見せてくれました。試合会場では、対戦チームの指導者からの意見をいただくこともでき、求められるレフェリングや競技規則の適用に関する理解を深めるよい機会となり、例年以上の成果を得られた研修となりました。
今後は、地域、都道府県における活躍と所属先での指導機会を通じ、これまでの取り組みを継続してそのクォリティーをさらに高め、試合を通じて常に発揮し続けられること、各チームの戦術を理解するなどさらなるサッカー理解に努めていくことが期待されます。
参加者コメント
大戸魁 2級審判員(中国FA/岡山FA)
今回の研修会は春に続くものでした。「動きとポジショニング」から正しい判定を導くためにというテーマで行われました。インターハイ出場チームが多く集まる中、新競技規則で攻撃側競技者のハンドリングはどこまでなら取るのかということの共通理解をしました。また、「サッカー理解を深める」という点で、サッカーの攻撃と守備とはなんなのか、サッカーの3局面とはどう行った局面なのかを考え、サッカーの本質を理解することにより、レフェリングに活かしていこうと思いました。試合の中で日々チャレンジし、それをインストラクターに見ていただきこの研修会の中でも少しずつ成長できたと思います。今後地域に帰って、自分が学んだことを還元して、地域のレベルアップに繋がれば良いなと思います。また、自分自身も努力して、近い将来1級審判員になれるように頑張っていこうと思います。
青木智仁 2級審判員(四国FA/高知FA)
今回の研修では初めて新しい競技規則で試合を運営する機会となり、またインターハイ出場チーム同士のレベルの高いゲームを担当することができ非常に質の高く有意義な時間を過ごすことができました。新しい競技規則ではハンドの解釈やゴールキックなど今までの競技規則とはかなり変わっているところがあり、それによって選手のプレーの選択肢やチーム戦術にも少なからず影響をしていると感じました。そして我々審判員はその変化する選手のプレーやチーム戦術に対応したポジショニングや動きをし、より的確に細かくプレーを観察する必要があるのではないかと研修を通じて感じました。また、春の研修、そしてWEB研修を通してのテーマであった動きとポジショニングについても個人的な課題、そして参加した審判員全員で考えたより良いポジショニングを生み出す要素についてもこれからの自分のレフリングを向上させる鍵になるものを得られたと思います。今回の研修で出会えた同年代の審判員を常に頭の中にライバルとして意識しながら、指導していただいたインストラクターの方々に感謝してこれからも日々修行していきたいと思います。
本郷行秀 2級審判員(北信越FA/石川FA)
今回の研修会では、頂いた助言や自分の気づきを素直にチャレンジに繋げようと臨みました。実戦の中では、ビルドアップ時のポジショニングについて、初日に受けたアドバイスを翌日のゲームで実践し、その試合で受けた指摘を最終日に活かすという継続したチャレンジができました。この学びについて、地域に戻ってからも様々なゲームレベルで取り組み、試行錯誤しながら形にしていきたいと考えています。講義では、より良いポジショニングを取るためにどのようなことが必要かというテーマについて、フィッシュボーンのツールを用いて整理しました。一人では思いつかない側面を多く認識でき、自分の不足しているものに対して一つずつ取り組まなければいけないと感じました。研修のまとめとしてチャレンジと継続という言葉が共有されました。今回得られた自信や同年代の審判員から受けた刺激を原動力として、今後、より上級の審判員を目指します。