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フットサル女子1級審判員研修会を実施
2019年11月13日
11月2日(土)から4日(月・振休)にかけて石川県で行われたJFA 第16回全日本女子フットサル選手権大会にあわせ、フットサル女子1級審判員研修会を開催しました。
フットサル国際女子審判員、フットサル1級女子審判員11名が参加し、「審判チームの協力」をテーマに、4人での情報の共有の重要性についてディスカッションを行いました。
インストラクターコメント
新谷勝士 フットサル1級インストラクター
1級審判インストラクターからの指導の他、2日目には研修が行われました。はじめに櫻田氏から「2人組でできるウォーミングアップ」をテーマに、審判をする上で必要な筋肉の可動域を増やす運動の紹介がありました。いずれも、日常的に狭い場所でも行うことができ、続けることによりウォーミングアップの効果が増したり、怪我をしにくい身体づくりにつながるもので、受講者は効果を実感しながらやり方を学んでいました。
次に延本氏からは、「審判員の協力・連携」をテーマに、今年度の試合映像の事象をもとに、それぞれの審判がすべきこと、できることは何かをディスカッションしました。フットサルはプレーの展開が早く、瞬間の判断が大切であり、笛を持っている主審・第2審判だけでなく4人の審判チームで情報を提供・共有し合うことが大切であることを再認識する機会になりました。
女子フットサル審判員はまだまだ人数も少なく、サッカーとの兼任や、男子リーグも担当している審判員も多くいます。このような研修を通じて、意識を統一し、審判員全体のレベルアップにつながっていくことを期待します。我々インストラクターも審判員の皆さんがよい状態でゲームに臨めるよう、研修会の充実を含め、しっかりと援助していきたいと思います。
参加者コメント
萩尾麻衣子 フットサル1級審判員
今大会は、大会前日に開催された代表者会議から参加できたことで審判員として見えたものがより多くあったように感じられました。石川県サッカー協会の小石会長は、台風で甚大な被害を受けて復旧活動している地域もあるなか、全国大会が石川県で開催できることに改めて感謝したいと冒頭で挨拶されていました。続けて、女子選手の最後まで諦めない姿勢や試合後にチームでピッチを去る光景に感動し、自身もサッカーをピュアに楽しんでいた頃を思い出すとともに、ピッチでの全力のプレーを期待していると述べられていました。各チーム代表者からもコメントがあり、大会への抱負、監督や選手の人となりを知る良い機会となりました。
女子フットサル審判員研修会は大会2日目のグループ予選終了後に開催されました。座学講義の前に、審判員同士でできる予備動作や呼吸法を教わりました。ウォーミングアップ前や遠征時、日頃の生活にも取り入れて活用したいと思います。講義では、前回の研修会内容を振り返りながら、大会最終日に行う準決勝と決勝においてポイントとなる審判団のチームワークを中心に、それぞれが監視すべきことを列挙し合いながら役割分担を確認しました。各任務に分かれて、それぞれの立場で映像を検証することで、ピッチでゲームコントロールする審判員と、第三審やタイムキーパーたちがそれぞれ注視する場面は異なっていました。正しい判定のための情報伝達方法やそのタイミング、打ち合わせていなかった事象や想定外の状況が生じたとき、またお互いにサポートしてもらった経験や仲間のありがたい気づきを話すことで共通の目的や目標を見出すことができました。
大会成功にはチームや会場運営の関係者の皆さまのご協力はもちろん、審判活動を温かく支援してくださる地域協会や派遣審判員のご尽力が不可欠です。こうした素晴らしい資源を持つ日本で、女子フットサル世界大会をいつか実現できることを願いつつ、第16回を迎える本大会に審判員として参加できたことに深く感謝しています。
外舘美穂 フットサル1級審判員
今回はテーマとして「審判チームとして協力」が挙げられ、共通認識を互いに確認し合いました。グループディスカッション形式で話し合い、正しい情報を共有することにより、選手の安全を確保し、面白く魅力あるゲームを作る共通認識をしました。審判チームとしての協力体制を築き上げるため、4人の目の活用と伝え方を学びました。今回の研修では大会期間中ということもあり、高い意識をもって試合に挑むことができました。今後、この研修で得た協力性を活用し、審判チームとしてチームワークを高め、良い判定が出来るようにしたいと感じました。最後になりましたが、大会関係者、ご指導いただいた皆様に感謝します。