JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 審判 > 最新ニュース一覧 > サッカー女子1級審判員 プラクティカルトレーニングを実施

ニュース

サッカー女子1級審判員 プラクティカルトレーニングを実施

2022年07月22日

サッカー女子1級審判員 プラクティカルトレーニングを実施

7月2日(土)3日(日)および9日(土)10日(日)の2週にわたり、高円宮記念JFA夢フィールドにて女子1級審判員の研修会を開催しました。今回は、昨年11月以来となる集合形式で行い、WEリーグ元年を終えての振り返り、新シーズンに向けたスキルアップなどの準備を目的として下記の内容で実施しました。

・座学
- CHALLENGES
- POSITIONING & READING THE GAME(REFEREE/ASSISTANT REFEREE)
- TACTICAL FOUL
- PENALTY AREA INCIDENT
- TEAMWORK
- WEリーグ後期レフェリング分析
・プラクティカルトレーニング
- PENALTY AREA付近のPOSITIONINGとTACTICALシチュエーションへの対応
- オフサイドトレーニング
・フィットネスチェック

プラクティカルトレーニングでは主審のポジショニングを分析するうえで初めての試みとしてウェアラブルカメラを活用。フィールドレベルの映像と組み合わせながら主審目線の判定・判断と照らし合わせてスキル向上につなげるプログラムです。様々な手法を取り入れながら、各々のレベルアップを図っていきます。

講師コメント

山口博司 JFA審判マネジャー
2週に渡り、WEリーグを担当する審判員の皆さんに参加していただき研修会を実施しました。研修会では、フィールド上での判断・判定を即座に実行できるようにするために、FIFAの「TEACHING MATERIAL」を活用してコンシダレーションポイントを座学で整理し、実戦形式でのプラクティカルトレーニングでの実行、インストラクターからの即座のフィードバックによる改善点の洗い出しをする取り組みを行いました。仲間とのディスカッションを重ね、自身のレフェリングと向き合い、プラクティカルトレーニングでは積極的に課題に取り組む姿勢を見ていると、新シーズンも自信に満ち溢れたレフェリングを期待せざるを得ません。8月からWEリーグカップも始まります。インストラクター一同、審判員の皆さんが活躍できる環境をサポートしていきたいと思います。

受講者コメント

朝倉みな子 女子1級審判員(埼玉県)
2シーズン目を迎えるWEリーグ開幕に向け、女子1級審判員研修会に参加させていただきました。多くの審判員と久しぶりに直接会うことができ、活発な意見交換やコミュニケーションが取れて貴重な時間となりました。
昨シーズンのレフェリング分析から「更なるスキルアップへ」というテーマで、「challenges」「Tactical Foul」など複数の改善点を上げていただき、映像を使った講義とグループディスカッション、その後フィールドにてプラクティカルトレーニングで実践的なトレーニングを行いました。プラクティカルトレーニングでは、頭で理解したことを実際の試合スピードの中で繰り返し判定することによって、感覚的な気づきも多くあり、スキルとして定着を感じました。審判員同士で意見交換をしてチームワークを確認する、インストラクターの方にその場でフィードバックをいただく、タブレットで撮影した映像や、初めての試みであるウェアラブルカメラを装着した審判員目線の映像などを見返しての感覚をすり合わせなど、一つのテーマに対して複数のアプローチで学べて試合にすぐに活かせる充実した内容でした。
今回学んだことを活かして心身ともに良い準備を進めて、選手やチームからも信頼されて、魅力あるゲームを下支えできるよう、さらに研鑽をしていきたいと思います。

一木千広 女子1級審判員(静岡県)
今回はJFA夢フィールドでの集合研修に参加させていただきました。仲間と実際に顔を合わせて意見を交わしたり、プラクティカルトレーニングを行ったり、充実した研修日程を過ごすことができました。
講義では2021/22シーズンでの振り返りや、動きとポジショニング、ペナルティエリア付近の事象についてなど、多くのことを学ぶことができました。特に2021/22シーズンの振り返りでは、実際に起きた事象を確認しながら正しい判定をするためのポジショニングについて考え、仲間と考えを共有することができました。ボールの行先を注視するのではなく、前後のプレーも視野に入る場所にポジション取りをする必要があること、そのポジションに入るタイミングやスピードについてなど、仲間と話し合うことができました。プラクティカルトレーニングでは、前日に学び、考えたことを実際にフィールドで体現できるように努力しました。ペナルティエリア付近の事象は、ファウル判定だけでなく、状況を瞬時に判断しなくてはいけない難しさがありました。
改善するべきことや課題は多くありますが、研修会を通して学んだことを選手のために発揮できるようにしていきたいです。そして、WEリーグやなでしこリーグを始め、女子サッカーに必要とされる審判員になれるよう努めていきます。

関連情報
アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー