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JFL担当審判員研修会を開催
2022年08月30日
8月20日(土)、21日(日)と2日間にわたりJFL担当審判員研修会を開催し、総勢45名の1級・女子1級審判員が参加しました。初日は、JFA夢フィールドにて副審向けのシーズン前半戦振り返りを行い、その後フィジカルチェックを実施しました。フィジカルチェックでは、主審と副審に分かれてそれぞれスプリント走とYo-Yoテスト(持久力を測定するテスト)を行い、シーズン途中でのフィジカル状態の確認が行われました。2日目は、会場をJFAハウスへ移し、ディスカッション形式のレフェリング分析を実施しました。レフェリング分析では、6月にウズベキスタンで開催された「AFC U-23アジアカップ2022」の準々決勝(サウジアラビアvsベトナム)が題材として取り上げられ、その一戦を担当した荒木友輔 国際審判員/プロフェッショナルレフェリーをお招きして講義が行われました。活発な意見交換がグループディスカッションでは行われ、荒木氏によるレフェリング解説には、参加審判員からの真剣な眼差しが向けられました。
主催者コメント
上川徹 JFA審判マネジャー(日本サッカー協会)
今シーズンJFL担当審判員は、「納得感のあるレフェリング」~サッカー理解を深め自身のレフェリングスタイルの確立~をテーマとして取り組んでいます。
今回の二日間の研修会では、初日にフィジカルコンデションの確認を行い、翌日には事前研修として試合分析をお願いしていたことを、グループディスカッションを通じて意見を出し合い、様々な気づき、学びを増やすことを目的としました。また、試合を担当された主審(荒木氏)にも研修会に参加いただき、実際にどのようなことを考え感じていたのか、またマネジメントやポジショニング、判定についてなども聞き出し、更に深められるようにしました。
ハードな日程での研修会となりましたが、久しぶりに顔を合わせることができ、感染対策を行った上での審判員の参加態度はとても積極的であり、多くの意見が聞かれました。
今回の研修会で得られたことを実際の試合でトライし、各自が考える「納得感のあるレフェリング」確立に向け取り組んでくれることを期待します。
受講者コメント
堀格郎 1級審判員(岡山県)
久しぶりの集合型研修会で、やはり顔を合わせて、他の審判員と話し合い、意見を聞き、考えを纏めていくことは非常に有意義な時間だと感じました。
1日目のフィジカルチェックでは、自分の現状を把握し、他の審判員の記録に刺激を受けました。後半戦の激しい試合に向けて全体として向上していかなければならないことだと認識しました。
2日目のレフェリング分析では、グループ毎にディスカッションを行いました。同じシーンを取り上げても、全く別の視点や考えを持っており、多くの発見がありました。そして、試合を担当された荒木さんから実際に考えていたことを聞くと、自分たちが思っていた以上に戦略的なゲームプランや試合の変化に対応するマネジメントを行っていました。また重大な事象を正しく判定した場面でも、改善点や課題を見つけ、さらにレフェリングを向上させていこうとする姿勢に、同じように高い意識に変えていかなければならないと強く感じました。
後半戦ではこの研修会で学んだことを発揮し、JFL審判チームとして、選手の安全を守り、納得感のあるレフェリングでJFLを盛り上げていきたいと思います。
田邉裕樹 1級審判員(埼玉県)
今年度よりJFL担当となり、初めて集合型の研修会に参加させていただきました。PCの画面越しとは異なり、ほかの審判員と顔を合わせてまず感じたのは、安心感です。試合のことや他愛のないことを会話する中で、リラックスして研修会に臨むことができ、私自身この2日間は大変貴重な時間に感じられました。
今年度のJFL担当審判員のテーマは、「納得感のあるレフェリング ~サッカー理解を深め、自身のレフェリングスタイルの確立をめざす~」です。私は、この中のサッカー理解について、まだまだ不足していると感じており2日目のレフェリング分析・グループディスカッションで、荒木さんや他の審判員の考えは大変勉強になると同時に、自分の気持ちを前向きに高めてくれるものでした。荒木さんの話の中で「自分はこう思ったから、こう対応した」という部分は強く印象に残っています。レフェリングの答えは一つだけでなく、選手やチームによって対応が異なります。その引き出しを一つでも多く持ち、強いマインドで試合に臨んでいこうと感じました。
この研修会で見聞きしたことを自身の中に落とし込みつつ、激しくなるリーグ後半戦、1試合1試合を大切にしながらレフェリングしていこうと思います。
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