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第43回JFAレフェリーキャラバンを静岡県で開催
2018年12月05日
11月24日(土)・25日(日)の2日間、静岡県袋井市の静岡県小笠山総合運動公園(エコパスタジアム)で第43回JFAレフェリーキャラバンを開催しました。
審判指導者を対象とした今回のレフェリーキャラバンには2日間で約70人が参加。東海RDO(Referee Development Officer)の山田修平氏と東海地域審判指導者トレセンマネジャーの羽矢吉克氏が講師となり、チュータリング・ITスキルの講義およびプラクティカルトレーニングの実践を行いました。
開催FA審判委員長コメント
渡辺裕年 静岡FA審判委員長
今回のキャラバンで考慮したことは、「すぐに結果がでなくても、将来を見据えた取り組みをしていこう」ということでした。良い審判員を育てるためには優秀かつ熱心な指導者(審判インストラクター)が必要なことはいうまでもありません。しかしながら審判員も審判インストラクターも一朝一夕で育成出来るわけではありません。限られた時間の中での将来展望を含め、効率的なキャラバンを実施することを考慮すると対象は「審判インストラクター」になることは必然の流れでした。
他県同様、静岡県内の審判インストラクター数も審判員の数と比較すると決して多いものではありません。また現役審判員の方々も多々います。多くの参加者に最新のツールを吸収していただくこと、かつ高い意識を持ってもらうことを目的として今回のキャラバンに臨みました。結果は2日間で延べ70人強の方々にご参加いただき各人の高い意識を感じることが出来ました。しかし将来を見据えた「種まき」はまだ始まったばかりです。多くの審判員を育成することは今回参加してくれた審判インストラクター一人一人が熱い気持ちを継続していくことが必要不可欠だと思っています。静岡県審判委員会も引き続き審判員・審判インストラクターの育成に取り組んでいきます。最後に事前の準備から当日の対応まで行ってくれたJFAの方々及びスタッフの方々に改めて御礼申し上げます。
参加者コメント
登坂哲也 静岡FA審判委員会インストラクター部長
JFA将来構想から、ITスキル・チュータリング・プラクティカルTRとLearning Cycleを基に一貫した指導をする事で、冒頭に山田RDOがおしゃった「質の高い審判員」を輩出し続け、育成して行く事に結びついていくと改めて強く感じた。また、そう言った質の高い審判員を輩出する為には、まず我々INS自身が変わり実践していかなくてはならない事にも気づかされ、本当に中身の濃い2日間でした。参加者もはじめは重い雰囲気ではありましたが、しだいに引き込まれていき、その表情が明らかに変わって来たのが大変印象に残りました。レフェリーキャラバンというきっかけを与えて頂いた事に感謝すると共に、我々地域で活動するインストラクターが、今回の経験を基に審判員へと還元していかなければならないと感じました。このような機会を与えていただき、ありがとうございました。
横内知大 静岡FA3級審判インストラクター
誰がために我々インストラクターは在るのか。深く考えさせられたキャラバンでした。まず、日本サッカー協会の審判員の育成の将来構想、そのための施策、スケジュールの概要を知り、JFAが考えるワールドカップでの決勝の笛を獲得するための計画に感銘を受けました。
つぎに、審判員の育成、スキル向上のための具体的な「チュータリング」という手法を知ることができました。審判員の「考え方を引きだす」「考えさせる」という双方向の関係を構築することで審判員のスキル向上と理解の促進、定着を図るという手法には、インストラクションの現場での「伝わらない、覚えてもらえない」という悩みを軽減させる効果があると認識しました。さらに、2級インストラクターによるチュータリングを用いたプラクティカルトレーニングでは、インストラクターの受講生(審判員)への質問によるアプローチ、返ってきた意見のやりとり、期待する効果への導き方、トレーニングの構成等、チュータリングの実践と効果を確認することができました。特に印象に残ったのは、インストラクターがチュータリングをするうえで、「ティーチング」などの旧来の手法に戻ってしまわないよう「我慢」することが大切であるということです。つい我々は答えを伝えてしまいがちになりますが、それをこらえて、受講生の思考や気づきを引きだす、「待つ」という姿勢が、結局は審判員の成長を促す。それこそが我々の役割、存在意義なのだとあらためて認識しました。
最後に、ご指南いただいた山田修平RDO、同じく羽矢吉克東海トレセンインストラクター、渡辺裕年静岡県サッカー協会審判委員長、登坂哲也インストラクター部長、チュータリングのデモを示していただいた2級インストラクターの皆様、忙しい中かけつけてくださった服部専務理事、小川審判委員長ほか、ご尽力くださった皆様に深く御礼申しあげます。今回で得た気づきを、インストラクションの現場に活用し、啓蒙していきます。
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