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vol.016 イングランドサッカー協会リスペクトマネージャー、Dermot Collins 氏インタビュー(2)
2013年02月13日
われわれリスペクトFCジャパンの先輩にあたるイングランド協会のリスペクトFCからメッセージをいただきました。
Q:リスペクトキャンペーンを2008年に開始して以来、グラスルーツレベル、そしてプロレベルにおいて、どのような成果があったのでしょうか?
レフェリーの数が増加しました。- 2007年には22918人だったレフェリーが、2012年には28700人になりました。今後は量ばかりではなく質も大切になってきます。
レフェリーが以前よりもハッピーであると感じています!2011/12シーズンには8500件のリスペクトレポートが提出されましたが、参加者の振る舞いがどうであったか、レフェリーが楽しめたかどうかについてのポイントの平均が、5点満点で4を越えました。
レフェリーの安全が保たれるようになりました。- 暴力(全カテゴリーで)が、2011/12年シーズンには16%減少しました。「重大なけがに及ぶ暴力」は、11件から6件に減少しました。
プロレベルのゲームでの反応 - プレミアリーグとフットボールリーグにおいて、異議による警告の数が、2008年以来17%減少しました。両リーグにおいて、1試合平均の数が0.2件となりました(5試合に1件)。
プロフェッショナルレフェリーのレポートによると、チームキャプテン、マネージャーとの連携が改善されました。
タッチライン際で猛威をふるう保護者が減りました。ユースサッカーの環境は改善されてきています。行動規範、タッチラインバリア、ピッチサイドビブス、クラブの福利担当、保護者へのリスペクト説明会、指導者のための研修会等の採用による成果です。
大人のグラスルーツレベルのサッカーを変えるのはなかなか困難です。
Q:リスペクトプログラムはレフェリーとチームキャプテンの間に良い関係を築くことを目指していますね。そのことの効果をどのようにお考えですか?
これはさまざまな競技で行われているアプローチです。まず第一に、プレーヤー、コーチとレフェリー・役員の間の垣根を取り外し、キャプテンとレフェリーが連携して試合に臨むことを助けるものです。また、チームに対し、審判がプレーヤーをコントロールすることを期待するのではなく、自分自身で自チームのプレーヤーの行動を観ることを課しています。
Q:リスペクトプログラムとの関連で、審判のクオリティを確保すること、審判をトレーニングすることの重要性についてはどのようにお考えでしょうか?
リスペクトは必ずしも審判プログラムではありません。が、審判は、その成功のためにキーとなる存在であることは確かです。審判がリスペクトを取り入れなければ、またそれをリーグがサポートしなければ、他の誰かがリスペクトするとは思えません。
Q:リスペクトプログラムに携わる一方で、あなたはコーチ、レフェリー、プレーヤーの経験はおもちですか。
はい。47歳になりますが、私は動かない体に鞭打って、毎週土曜日に地域のクラブに行っています。そこの会長でもありコーチでもあります。だから私は、グラスルーツフットボールがどのようなものか、非常によくわかっています。
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