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リスペクトシンポジウム2016を開催
2016年09月09日
日本サッカー協会(JFA)は9月3日(土)、JFAリスペクトフェアプレーデイズ(9/2~11)の一環として実施しているリスペクトシンポジウムをJFAハウスで開催しました。
リスペクトフェアプレーデイズ期間中は、リスペクトの啓発を目的にJFAハウスにリスペクトロゴなどを掲示しています。
今回のシンポジウムは、「U-12年代のサッカー環境を考える」をテーマとし、田嶋JFA会長の基調講演、全日本少年サッカー大会の取組み紹介、静岡県サッカー協会の竹山勝自専務理事による基調講演を行いました。
シンポジウムの中盤では、リスペクトアウォーズ2016の表彰式を行い、リスペクト・フェアプレー活動に日頃、尽力されている方々への表彰を行いました。
リスペクトアウォーズ2016 受賞者
大賞:
公益社団法人富山県サッカー協会4種委員会
功労者賞:
春日部スポーツ少年団サッカー部会 新井実 顧問
グリーンカード賞:
久里浜FC
またシンポジウムの第2部では、以下の方々をパネリストにお迎えし、「U-12年代のサッカー環境」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
【パネリスト】
・永井宏氏(富山県サッカー協会四種委員長)
・高山清氏(JFA四種大会部会長、府ロクSC)
・嶋岡健治氏(日本小学生バレーボール連盟会長)
・勅使川原郁恵氏(元五輪代表ショートトラック・スピードスケート選手)
・山口隆文氏(JFA指導者養成ダイレクター)
【モデレーター】
・松崎 康弘氏(JFAリスペクト・フェアプレー委員会委員長)
総勢約150名の方々に参加いただき、リスペクト活動について理解を深めました。
パネリスト兼リスペクトアウォーズ大賞受賞者コメント
永井宏 氏
富山県サッカー協会関係者の皆さんや4種委員会メンバー・選手と2年間取り組んできたことが評価されたことを素直に嬉しく思います。「富山県サッカー協会リスペクトプロジェクト」は始まったばかりです。継続してこの活動を続けていくことが大事だと思いますので、富山県のサッカーファミリー全体で取り組んでいきたいと思います。
パネリストコメント
勅使川原郁恵 氏
シンポジウムに参加し、指導者が子供たちの将来に対して与える影響の大きさを再認識しました。指導者は常に勉強し、スポーツ現場以外の私生活でも子供たちの手本となるように心掛け、また保護者は子供を理解し見守ることが大切だと感じました。
参加者コメント
関繁治 氏
リスペクトの取組みの重要性を改めて認識させられた内容でした。特に、指導者や保護者が、選手が関わる全ての人や物に対して「大切に思うこと」にいち早く気付き、身に付けられるよう導くことが重要だと感じました。4種年代の指導に長く携わっているパネラーによるディスカッションでは、分かりやすい言葉で指導することの大切さや、保護者との関わりについて、私自身4種年代の指導者として難しさを感じているので、とても参考になりました。
松村茂樹 氏
「気付きを与える」ことは、子どもたちだけでなく、保護者や指導者にとってもとても大事なこと。今日のシンポジウムに参加させていただき、私自身も多くの「気付き」を得ることができました。日本のサッカー、そしてスポーツを本当に真剣に考えている方々の経験に基づくお話は聞き応えがあり、胸に響きました。サッカーだけなく、他のスポーツにも同様に課題があり、日本のスポーツ界をあげて「リスペクト」の考え方を共有し、取り組むべきであるとも感じました。
澤田淳 氏
リスペクトF.C. JAPANシンポジウムへの参加は今回が2回目です。毎回、サッカー界、スポーツ界が直面している問題やトピックに触れることができ、意義深さを感じています。サッカーや他のスポーツにおいても、レフェリーとその判定に対するリスペクトはとても大事なことだと感じていますので、シンポジウムでもぜひ論じていただきたいと思います。保護者の(レフェリーに対する)批判が子どもに伝わる負の連鎖も時々見受けられますが、こうしたことにリスペクトが介在する余地はまだまだあると思います。また、障がい者サッカーへの取り組みは本当に素晴らしいと思います。活動が広まれば、社会はもっと良くなるはずです。サッカー、スポーツにはその下地を作っていく可能性が十分にあると信じています。