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中学生が考えるフェアプレーとは?さまざまなテーマについて話し合う ~子ども会議U-15 DAY2レポート~
2021年12月22日
サッカーに関わる子どもたちが日本サッカーの未来を語り合う「子ども会議U-15」のDAY2が12月19日(日)、オンラインで開催され、中学生11名が参加しました。
11月28日(日)のDAY1でお互いに顔を合わせていたこともあり、時間前にログインした参加者たちはみな和やかな表情。ファシリテーターを務めた坂口淳さん、皆川新一さんたちと、直前に行われていた天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会決勝の話題で盛り上がった後、「自分たちを成長させてくれるもの」というテーマでDAY2がスタートしました。
DAY1と同様、この日もいくつかのテーマについてグループに分かれて話し合うグループワークが行われました。グループ内で進行役と書記を決め、意見を交わしていきます。グループワーク担当として星原隆昭さん、北野孝一さんも加わりました。
最初の問いは「いい試合とは?」。挙げられたのは「フェアプレーの試合」「もう一度やりたいと思える試合」「接戦」「コミュニケーションを取り合えた試合」など。フェアプレーの試合について具体例を求められると「終了間際ギリギリの時間帯に決められてしまったけど、終わった後に相手の選手が励ましてくれた。『もう一度やっていい試合をしたい』と思えた」という経験を語る子がいる一方、「自分たちのチームで、ボールを大きく蹴り出したのに取りに行かない子がいた。そういうのはなくしたほうがいい」という意見も出ました。
続く「いい練習とは?」という問いに対しては、「試合みたいな練習」「お互いに教え合う練習」などの意見が。「コーチも楽しい練習」という意見は「コーチが練習で楽しそうにしていると、チーム全体で楽しい気持ちがわいてくる」という経験によるものだそうです。
「自分の転機となった体験はあった?」という問いに対しては「Jクラブの下部組織に所属する友人ができたことでサッカーに関わりたいと思うようになり、審判員の資格を目指すようになった」という声も。審判員の資格を持つ子が多いのも今回の参加者の特徴で、サッカーへのいろいろな関わり方があることも示されました。
続いてのトピックは「フェアプレー リスペクト 大切に思うこと」。なでしこジャパン(日本女子代表)やU-20、U-17日本女子代表がそれぞれのFIFA女子ワールドカップで優勝し、フェアプレー賞も同時受賞したことや、2018FIFAワールドカップ ロシアで話題となった、試合後のSAMURAI BLUE(日本代表)のロッカールームの様子などが紹介されました。「片付けをしっかりやるのは、みんなが小さい頃からやっている日本の文化。それがフェアプレーにもつながっていると思います」と坂口さんが語ると、参加者たちもうなずきました。
これを踏まえ、最後は全員で「リスペクト宣言」をしたためました。「サッカーをやれることに感謝する」「どんな時でも手を抜かない」「応援される人になる」など、それぞれのリスペクト宣言をし、DAY2は終了となりました。
コメント
坂口淳 JFAスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)ダイレクター
前半は「いい試合」「いい練習」「転機となった体験」について話し合ってもらいました。この3つのテーマですごくいい話を聞くことができました。2つ目のテーマは「フェアプレー リスペクト 大切に思うこと」と「リスペクト宣言」について。前半の話からつなげて、皆さん、うまくまとめてくれました。本当に楽しく、我々のためにもなるし、皆さんの将来のためにもなる意見を数多く出してもらうことができました。次回も楽しみにしています。
星原隆昭 JFAユース育成ダイレクター
若い皆さんから豊富な意見が出てきて、指導者としてやりがいを感じられるような話し合いができたと思いました。今日、話し合ったことを忘れないでほしいですし、今後が楽しみで仕方ないです。今日は楽しかったです。
北野孝一 JFAキッズプロジェクトメンバー
皆さんのいろいろな意見を聞くことができて楽しかったです。次回も楽しみにしていますし、こんな機会はなかなかないので、参加してくれた中学生には思い切ってしゃべってほしいと思います。
城取遼太 さん(中2)
気付いたら2回目の会議で楽しく参加できました。好きなサッカーのことについて、普段思っていても、改めて考えたり、意見を言ったりする機会はあまりないので、今日は、思っていることをちゃんと言えて良かったです。
鈴木百花 さん(中1)
この子ども会議もDAY2ということで、2回目の参加で、DAY1の会議ほど緊張せず、楽しく参加することができました。試合や練習、フェアプレーに関する考え方など、みんなの様々な考え方を聞くことができて楽しかったです。