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ニュース

ハリルホジッチ監督、「レベルの高い試合になる」 ~キリンカップ決勝へ~

2016年06月06日

ハリルホジッチ監督、「レベルの高い試合になる」 ~キリンカップ決勝へ~

SAMURAI BLUE(日本代表)のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は6月5日(日)、2日後に迎えるキリンカップサッカー2016決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ戦へ向けて試合会場の大阪・市立吹田サッカースタジアムにて公式会見に臨み、「決勝はレベルの高い試合になる。ボスニアの方が強いと思うが勝つための準備をする」と述べました。

チームはこの日、試合会場で練習。冒頭15分以外を非公開にして戦術の確認を行いましたが、故障を抱えているFW本田圭佑選手(ACミラン)とMF香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)は参加しませんでした。両選手についてハリルホジッチ監督は「一緒に戦ってほしいが、少し難しい」と話し、決勝での起用を見送る意向を示しています。

日本とボスニア・ヘルツェゴビナの前回の顔合わせは2008年1月まで遡り、その時は日本が3-0で勝利して通算対戦成績を1勝1分にしました。

今回はFIFAランク53位の日本に対して、ボスニア・ヘルツェゴビナは20位の対戦です。3日の初戦でボスニア・ヘルツェゴビナはデンマークに0-2から退場者一人を出しながら追いつき、PK戦を4-3で制して決勝に進出しました。

FWエディン・ジェコ選手やMFミラレム・ピャニッチ選手(いずれもASローマ)、GKアスミール・ベゴビッチ選手(チェルシーFC)ら主力は不在ですが、2得点したFWミラン・ジュリッチ選手(ACチェゼーナ)や後半交代出場で流れを呼び込んだFWアルミン・ホジッチ選手(ディナモ・ザグレブ)など、ハードワークで逆境を跳ね返す強さがあります。さらに、平均身長は185センチで、178センチ強の日本とは約7センチの差があり、これは日本が初戦で対戦したブルガリアにはなかった特長です。

自身の祖国との対戦に「特別な気持ちはあるが、フットボールでは勝ちにいく」と話すハリルホジッチ監督は、「ボスニアはフィジカルもあるがテクニックもすごくある。空中戦はかなり厳しくなる。そこでどう対応するかがテーマ」と警戒しています。

また、日本が7-2で勝利したブルガリア戦で見せたスピーディで流れるような攻撃を「ずっと練習でやってきたことが出た」と評価しながらも、「日本が強国になったわけではない。ブルガリア戦とは全く違った試合になる」とチームに気の引き締めを促しました。

DF吉田麻也選手(サウサンプトン)は、「大勝した後なので、試合へのアプローチがすごく難しい。全体的にしっかりと、前回の試合同様かそれ以上のものを出せるかが大事になる」と話しています。

MF長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)は、「ワールドカップ最終予選へ最後の試合になる。ここで良い形で終われたら、良い雰囲気で最終予選へ入れる」と気を引き締めていました。

一方、ボスニア・ヘルツェゴビナのメブメド・バジュダレビッチ監督は、ハリルホジッチ監督とプライベートでも親交が深いことを明らかにして、「決勝への準備は順調だ。同郷出身監督の対戦だが、勝つのはボスニアを率いている私だよ」と茶目っ気たっぷりに語り、余裕を見せました。

7日(火)の決勝は19:30キックオフ、デンマーク対ブルガリアの3位決定戦は16:00キックオフの予定で、いずれも大阪の市立吹田サッカースタジアムで行われます。

監督・選手コメント

ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
決勝はレベルの高い試合になるでしょう。相手は2試合目でコンディションもかなり良くなっていると思います。ボスニアの方が強いですが、良い準備をして勝つトライをしたいです。ブルガリア戦でやったことをもう一度見せられればと思っています。あの試合の7得点は偶然ではなく、組織的で美しいアクションによるものです。速いプレーでのプレスやパス交換、前のスペースを探してフィニッシュゾーンに何人も入っているなど、攻撃では日本の長所が見られました。ボスニアはデンマーク戦で良い試合をしました。フィジカルが強く、テクニックもすごくあって、我々にはいない185センチ以上の選手が多くいます。彼らに対する戦術をしっかり立てて準備をしたいと思います。

MF #17 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
相手は2試合目でコンディションもかなり良くなっていると思いますし、ブンデスリーグでプレーしている選手が何人かいます。体格もかなり大きくて、なかなかアジアで対戦できないタイプの相手です。そういう点でも非常に大事な重要な戦いです。個人的にも欧州でプレーしている選手にとっては今シーズン最後の試合なので、結果と内容ともに非常に良い形で終わりたいという気持ちが非常に強いです。

DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
ブルガリア戦の2失点は個人的な自分たちのミスなので、次はゼロで押さえられるようにしたいです。2失点目のような、ビルドアップ途中のミスから失点につながるのは一番よくないので、改善していかなければなりません。(香川選手と本田選手が不在でも)目指すサッカーは変わりません。球の出し方や要求の仕方は変わってきますが、今まで出ていない選手にとってはすごく大きなチャンスです。不動のメンバーに入って行ける選手が出てこないといけないと思います。

MF #8 原口元気 選手(ヘルタ・ベルリン)
どこでプレーしてもいいように準備します。どこの役割も理解していると思うので、まずは監督が求めているところをやって最後まで仕掛けたいと考えています。ダイレクトではたいて前へ出て行くことやスピードを活かしたプレーをしたいですが、どれだけ前を向けるかだと思います。一人で受けるのかコンビネーションを使うのか、そういうところは意識してプレーしたいと思います。

メフメド・バジュダレビッチ ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 監督
体調も当地に順応してきました。決勝では日本という素晴らしいチームとの対戦で、素晴らしい試合になると確信しています。香川選手と本田選手が不在でも、日本はチームプレーも個人の技能も優れているので、我々が楽になるとは思えません。日本のスピーディなチームプレーに対応しなくてはならないので、難しい試合になると思いますが、素晴らしいプレーをお見せしたいです。

JFA-TV

  • 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)インタビュー

  • 酒井高徳 選手(ハンブルガーSV)インタビュー

  • 小林祐希 選手(ジュビロ磐田)インタビュー

スケジュール

5月26日(木) PM トレーニング
5月27日(金) AM/PM トレーニング
5月28日(土) AM/PM トレーニング
5月29日(日) AM トレーニング
5月30日(月) PM トレーニング
5月31日(火) PM トレーニング ※一般非公開
6月1日(水) PM トレーニング ※一般非公開
6月2日(木) PM トレーニング ※一般非公開
6月3日(金) 7-2 キリンカップサッカー2016
vs ブルガリア代表(豊田スタジアム)
6月4日(土) 11:00 トレーニング(豊田スタジアム) ※一般公開
6月5日(日) PM トレーニング ※一般非公開
6月6日(月) PM トレーニング ※一般非公開
6月7日(火) 19:40 キリンカップサッカー2016
決勝戦 vs ボスニア・ヘルツェゴビナ代表(市立吹田サッカースタジアム)

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

キリンカップサッカー2016

SAMURAI BLUE(日本代表)、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表、ブルガリア代表、デンマーク代表の4カ国によるノックアウト方式

2016年6月7日(火) 大阪/市立吹田サッカースタジアム
[3位決定戦]16:00 キックオフ(予定)デンマーク代表 vs ブルガリア代表
[ 決 勝 ]19:40 キックオフ(予定)SAMURAI BLUE(日本代表)vs ボスニア・ヘルツェゴビナ代表

日本代表戦はテレビ朝日系列にて全国生中継/その他の試合はBS朝日にて全国生中継

大会情報はこちら

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