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ハリルホジッチ監督、「勇気と勇敢さで大きな仕事を遂げたい」 ~ワールドカップ最終予選オーストラリア戦へ~
2016年10月11日
SAMURAI BLUE(日本代表)のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は10月10日(月)、翌日に迫った2018年FIFAワールドカップアジア最終予選第4戦のオーストラリア代表戦へ向けて、メルボルンの試合会場で会見に臨み、「相手はアジア最強チームだが、勇気と勇敢さを持って大きな仕事をやり遂げたい」と意気込みを語りました。
日本はここまで2勝1敗の勝点6で予選グループ4位。2勝1分けの勝点7で首位を行くオーストラリアを勝点1差で追っています。
「フィジカル面ではチームは前の試合より良い」と話す日本代表指揮官は、「オーストラリアはクオリティとパワー、規律もあり、良く組織された本当に良いチーム。だがどのチームにも弱点はあり、選手にはそれを伝えてある」と、準備に怠りはないとしています。
また、アディショナルタイムに決勝ゴールを奪った4日前の第3戦のイラク戦を「強い気持ちを見せてくれた」と評価。今回も「本当に厳しい試合になるだろうが、心理面が重要になる」と指摘し、選手たちの奮起した戦いを見てくれることに強い期待を寄せました。
チームはこの日、試合会場のドックランズスタジアムで公式トレーニングに臨み、冒頭15分以外を非公開として戦術の最終確認を行いました。ウォームアップの間には選手たちから大きな掛け声が上がるなど、良い緊張感がうかがえました。
前日までチームメイトとは別調整だったFW岡崎慎司選手(レスター・シティ)は「足は大丈夫」と話して、元気に練習に参加。オーストラリアとの対戦に、「オーストラリアは戦い方が変わってきたが、経験という点では僕らの方がある。いい勝負をしたい」と意気込んでいます。
オーストラリア代表とはハリルホジッチ監督体制では初の顔合わせになりますが、両チームの対戦成績は1956年の初対戦以降、8勝7分8敗でイーブン。ワールドカップ最終予選ではオーストラリアがAFCに加盟した2006年以降4回の対戦で日本の3分け1敗です。その1敗は2009年にメルボルンで行われた2010年大会予選(●1-2)でした。
しかし、2011年AFCアジアカップ決勝(○1-0延長)や最近の対戦となった2014年11月の親善試合(○2-1)を含めて、近年のの顔合わせはいずれも1点差ゲームの接戦です。
オーストラリア代表のアンジ・ポステコグルー監督は、「日本とは2006年以降、良いライバル関係にあり、いつも接戦になる。今回も質の高い試合になるだろうが、選手は揃っているし、(第3戦からの)回復も早い。最大勝点を獲りに行く」と静かに語りました。
オーストラリアは最終予選3試合2得点のFWトミ・ユリッチ選手、元浦和レッズDFマシュー・スピラノビッチ選手、ドイツのレバークーゼン所属のFWロビー・クルーゼ選手らを擁し、試合会場が所属の本拠地というFWティム・ケーヒル選手は日本戦では8戦5得点の活躍です。ポステコグルー監督は先発起用の明言は避けたものの、「先発でも途中出場でも試合に出れば重要な役目を果たしてくれる」と信頼しています。
DF吉田麻也選手(サウサンプトン)は、「ケーヒル選手には得点させたくない。ペナルティエリアでの戦いが凄く大事になる」と話しています。
日本はDF酒井宏樹選手(オリンピック・マルセイユ)とDF長友佑都選手(インテル・ミラン)の両サイドバックを負傷で欠きますが、吉田選手は「代わりに出る選手にはチャンス。最終予選を通して、こういう苦しい時ほど成長できる」と語りました。
オーストラリア戦は11日(火)、メルボルンのドックランドスタジアムにて現地時間20:00(日本時間18:00)キックオフの予定です。
監督・選手コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURAI BLUE(日本代表)監督
アジア最強のチームを相手に、明日は我々には非常に良いテストです。相手はクオリティ、パワー、規律があって良く組織されている良いチームですが、どのチームにも弱点はあります。相手も我々の弱点を探っているでしょう。相手の弱点やホームでいつも以上にプレッシャーをかけてくる傾向も、選手には伝えてあります。サイドバック2人が負傷で抜けましたが、選手は多めに呼んであるので、最も良い起用選択をしたい。チームはメンタル面がとても良くなっていますし、フィジカルも前の試合より良く、準備を完璧にこなしてくれました。私はチームを信頼しています。
MF 長谷部誠 選手(アイントラハト・フランクフルト)
オーストラリアはセットプレーで多く点を獲っているので高さは脅威です。ホームで勢いを持ってくると思うので、耐える時間が出てくると思いますが、相手の土俵で戦わないようにしたいです。自分たちの強みを出しながら、相手の良いところを消すようにやっていきたいです。まずは失点をしないことが大事なので、バランスと取ってやりたいです。
MF 香川真司 選手(ボルシア・ドルトムント)
オーストラリアはこの予選グループで一番レベルの高いチームです。90分を通してチームとしてどれだけ攻守に於いてハードワークを続けられるかが鍵になってくると思いますし、前線の僕たちがどれだけ攻守でチームを助けられるかだと思っています。得点のイメージはできているので、チャンスは少ないかもしれないですが、それをしっかり表現したいです。
FW 岡崎慎司 選手(レスター・シティ)
オーストラリアは繋ぐサッカーに戦い方が変わっていますが、ここを制すればこの先を戦って行く上で気持ちに余裕が出てくると思います。このチームはトップ下に入る選手がのびのびやれている時がうまくいくので、距離感やポジショニングなど、自分を含めてセンターフォワードの選手がいかにうまくトップ下の選手とリンクしていくかだと考えています。
FW 小林悠 選手(川崎フロンターレ)
チームはいい緊張感もあって、良い雰囲気でやれていると思います。相手はボールを大事につないでくる印象で、サイドバックが高い位置を取っている分、カウンターなどでうまくスペースを突ければいいと思っています。技術的には日本の方が上だと思うので、ボールを獲ればチャンスになるのではないかと考えています。
アンジ・ポステコグルー オーストラリア代表 監督
日本とは2006年以降、良いライバル関係にあり、いつも接戦です。明日もクオリティの高い対戦で接戦になると思います。最終予選という重要な試合で、勝てば我々には良い展開になりますが、明日突破が決まるわけではありません。久しぶりのホーム戦で選手の才能を活かして、最大勝点を取りに行きます。
スケジュール
10月2日(日) | 17:30 | トレーニング ※一般公開(埼玉スタジアムサブグラウンド) |
---|---|---|
10月3日(月) | 17:30 | トレーニング ※一般公開(埼玉スタジアムサブグラウンド) |
10月4日(火) | PM | トレーニング ※一般非公開 |
10月5日(水) | TBC | 公式練習 ※一般非公開 |
10月6日(木) | 2-1 | アジア最終予選(Road to Russia) vs イラク代表(埼玉スタジアム2002) |
10月7日(金) | 11:00 | トレーニング ※一般公開(浦和駒場スタジアム) |
10月8日(土) | PM | トレーニング ※一般公開未定 |
10月9日(日) | PM | トレーニング ※一般非公開 |
10月10日(月) | TBC | 公式練習 ※一般非公開 |
10月11日(火) | 20:00 | アジア最終予選(Road to Russia) vs オーストラリア代表(Docklands Stadium) |
※時間は全て現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
アジア最終予選(Road to Russia)
2016年10月11日(火) 20:00(日本時間 18:00)キックオフ(予定)
ドックランズスタジアム(オーストラリア/メルボルン)
テレビ朝日系列 / NHK-BS1にて全国生中継
オーストラリア代表 vs SAMURAI BLUE(日本代表)
大会情報はこちら
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