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SAMURAI BLUE(日本代表) ガーナに0-2で敗れる~キリンチャレンジカップ2018~
2018年05月31日
SAMURAI BLUE(日本代表)は5月30日(水)、神奈川県横浜市の日産スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2018ガーナ代表と対戦して0-2で敗れ、2018 FIFAワールドカップロシア前の国内最後の試合で勝利することができませんでした。
4月に就任した西野朗監督は、試合前の合宿で取り組んできた3バックを採用。長谷部誠選手(アイントラハト・フランクフルト)を最終ライン中央、その左右に槙野智章選手(浦和レッズ)と吉田麻也選手(サウサンプトン)を配し、ボランチに大島僚太選手(川崎フロンターレ)と山口蛍選手(セレッソ大阪)、両サイドに長友佑都選手(ガラタサライ)と原口元気選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、1トップに大迫勇也選手(ベルダー・ブレーメン)、その両脇1.5列目に宇佐美貴史選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)と本田圭佑選手(CFパチューカ)、GKには川島永嗣選手(FCメス)を起用して臨みました。
日本は立ち上がりから、大きなサイドチェンジやボランチからのスルーボールなどで両サイドの長友選手、原口選手を起点に積極的に攻撃を仕掛けます。
しかし、先制したのはガーナでした。前半8分、ゴール正面のペナルティアーク付近でのFKをトーマス・パーティー選手に壁の間を通され、直接右隅に決められました。ガーナはその後もフィジカルを活かして日本選手と競り合い、ボールを奪うと前線へ長めのボールを素早く送り、ペナルティエリア周辺での仕掛けを試みます。
日本は早々の失点でしたが、速いペースでサイド攻撃を続けてペースをつかみ、大迫選手や宇佐美選手が相手ゴールに迫りますが、なかなか枠を捕えることができません。
27分には大島選手のスルーパスを受けた原口選手が右からクロス。逆サイドで大迫選手が頭で合わせ、その2分後には宇佐美選手が左サイドから中に切り込んで右足を振り抜きます。33分には本田選手がFKで、その直後のCKの流れからも原口選手のヘディングを左足でとらえますが、いずれもGKに阻まれました。
後半開始から日本は宇佐美選手に代えて香川選手(ボルシア・ドルトムント)、大迫選手に代えて武藤嘉紀選手(1.FSVマインツ05)、原口選手に代えて酒井高徳選手(ハンブルガーSV)を投入。武藤選手が前線で精力的に動きますが、ゴールにはつながりません。
すると51分には、相手に隙を突かれてPKを与えてしまいます。縦に早いボールに抜け出したエマニュエル・ボアテング選手がペナルティエリアへ持ち込んだところを、GK川島選手が倒してPKに。これをこの日代表デビューというボアテング選手に決められて2点のビハインドになりました。
日本は59分に山口選手に代えて柴崎岳選手(ヘタフェCF)、本田選手に代えて岡崎慎司選手(レスター・シティ)を投入して2トップに。76分には長谷部選手に代えて井手口陽介選手(クルトゥラル・レオネサ)を投入して4-2-2-2に代えて得点機会を探ります。
80分には柴崎選手が右サイドから入れたマイナスのボールを、井手口選手が受けて武藤選手へ出すと、武藤選手が右足でシュートを狙いましたが、枠を捕えることはできませんでした。その後も日本はボールを支配するものの得点には至らず0-2のまま、64,520人のファンの前で、西野監督の初陣を白星で飾ることはできませんでした。
試合後、ロシア大会へ臨む日本代表のために「夢を力に2018」壮行セレモニーが行われ、雨の中、ウカスカジーが日本代表の公式応援ソング「勝利の笑みを君と」のライブパフォーマンスを披露。チームを代表して西野監督がファンの応援に感謝の言葉を述べ、「ワールドカップで必ずいいゲームをして、みなさんの期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」とスピーチ。主将の長谷部選手も、「素晴らしい皆さまのサポート、期待を胸にロシアワールドカップで戦ってきます」と挨拶しました。
日本は6大会連続6度目の出場となるロシア大会のグループステージでコロンビア(19日、サランスク)、セネガル(24日、エカテリンブルク)、ポーランド(28日、ヴォルコグラード)と対戦します。本大会に臨む23人のメンバーは、31日(木)に発表されます。
監督・選手コメント
西野朗 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
狙いとしてできたところと、そうでない部分とがあり、そうでない部分でこの結果になりました。中央でポイントを作ってワイドの選手を使う攻撃は狙い通りの部分もありましたが、センターからの崩しでもう少しコンビネーションが取れればというところはありました。守備はマークの受け渡しや3バックのスライドのギャップを相手に突かれたり、2失点目のようにルーズボールへの対応でコンビネーションが合わないところがありました。いろいろなトライはできましたし、選手それぞれの確認もできましたが、勝ってロシアへと思っていたので、結果が出ずに本当に残念です。
少しずつ時間の経過とともに流れができましたが、スタートの部分で少し揃っていなかった。序盤は少しリアクションになり過ぎていました。3バックから最終的に4バックに切り替えて少しオフェンシブにしましたが、選手が狙いを持ってトライしてくれたので、そういう方向性ができたことは評価したいです。たくさんの課題も得られたので、今後へつなげなければいけないと感じています。
DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
後半前から行こうと最初の3分いい形でチャンスを作り出していたが、そこでまた失点してブレーキがかかってしまいました。失点の時間帯が非常に悪かったと思います。裏へのボールの対応をもう少しうまくやることと、もう少しボールを横に動かして相手を走らせることも必要かと思います。裏への動き出しをする受け手と、相手を引き出してからボールを出したいという出し手とがかみ合っていなかったので、共通意識を持たないといけないと感じました。
MF #4 本田圭佑 選手(CFパチューカ)
できるだけよくしないといけないですが、次までに1つ良くして、さらに次までにまた1つ良くしてというイメージでいます。今日1試合やれたことで、特に攻撃では明らかになにが必要か分かってきましたし、守備は課題があると思いますが、詰めていきます。
MF #10 香川真司 選手(ボルシア・ドルトムント)
課題は見出だせたものがたくさんあったと思います。前後半最初の15分はお互いに隙があり、最初にこだわって入ったのですが失点してしまいました。僕らにチャンスが十分あったので、一つのチャンスをもっと決めていかないと非常に厳しくなっていくと思います。
FW #13 武藤嘉紀 選手(1.FSVマインツ05)
コンディションは良かったのですが、コンビネーションでどこで受けて、サポートがどこに来るか、まだ不透明だと感じました。悪い内容ではなかったので、自分が決めていれば流れが変わっていたと思います。
ジェームズ・アッピア ガーナ代表監督
今日の試合は非常に難しく、戦術的にも厳しかったです。日本はよくボールを持って前線でも動きましたが、比較的、守備が少し弱かった。ただ、ワールドカップ前に勝ちは必ずしも重要ではなく、負けから学ぶことができます。日本は本大会で良いパフォーマンスを見せるでしょう。
スケジュール
2018年5月30日(水) 19:25キックオフ(予定)
神奈川/日産スタジアム
SAMURAI BLUE(日本代表)vs ガーナ代表
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