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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 大友麻衣子 チャイニーズ・タイペイ女子代表GKコーチ
2020年05月28日
1.東京オリンピック2020アジア最終予選の振り返りとこれからの目標
2019年6月からチャイニーズ・タイペイ女子代表GKコーチに就任し、もうすぐ1年が経ちます。
赴任時の代表の目標は『東京オリンピック2020アジア最終予選突破』でした。
二次予選は難なく通過出来ましたが、今年2月に行われた最終予選では、オーストラリア・中国・タイと対戦し、1勝2敗でノックアウトステージへは行けず予選敗退となりました。
最終予選でアジアの強豪オーストラリアや中国と戦い、基本技術やフィジカルに大きな差があることを再認識しつつも、随所随所で戦える局面もあったので、今後はその局面をもっと増やすために、さらにインテンシティの高いトレーニングを積んでいきたいと考えています。
また、次の目標として『FIFA女子ワールドカップ2023出場』を掲げています。
そのために代表のトレーニングはもちろん、所属チームの日々のトレーニングでももっと世界に視野を向け、常日頃からインテンシティの高いトレーニングを行ってもらうよう、各チームの指導者を集めた講習会では関係者に協力を呼びかけています。
2.日々の活動内容
現在新型コロナウィルスの影響により代表での合宿や遠征は中断されています。しかし、国内での影響はほぼ終息に向かっており、サッカーを含めスポーツ全般はリーグ等通常通り行われています。
代表活動がない今、私の活動としては「GK、GKコーチが少ない」という台湾サッカー界の課題を少しでも改善すべく、各地域へ出向き選手の指導及び指導者の育成を目的とした巡回指導活動を行っています。
GKコーチに限らず、現在台湾では指導者のレベルを上げることも課題の一つとされています。
このため、チャイニーズ・タイペイ女子代表監督である越後和男氏と共に各地域を回り、指導者へのアドバイスをしています。
この活動を始めて思うことは、やはりポテンシャルはあるのに基礎・基本を教えてもらえていない選手が多いということです。この課題を解決することができれば、台湾サッカーのレベルも確実に上がるのではないかと考えております。
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