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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第82回 堤喬也 ウズベキスタンサッカー協会 女子代表GKコーチ

2023年10月27日

アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第82回 堤喬也 ウズベキスタンサッカー協会 女子代表GKコーチ

ウズベキスタンのサッカー事情

ウズベキスタンに赴任して1年8ヶ月がたち、少しずつウズベキスタンのサッカー事情も分かってきました。

数年前に大統領の指示により、ウズベキスタンはサッカーに対し力を入れ始めました。昨年はAFC U23アジアカップ2022をホストし準優勝。今年はAFC U20アジアカップ2023をホストし優勝。FIFA U20ワールドカップアルゼンチン2023では、グループステージ突破。来年にはAFC U20女子アジアカップとFIFA フットサルワールドカップのウズベキスタンでの開催が決まっています。

その一環で男子、女子ともにパリオリンピック出場を目指し強化しています。

男子は、U23のチームを国内サッカーリーグの1部に参加させて、年間を通じて強化しています。女子は私たち日本人スタッフを招聘し、これまであまり無かった海外遠征も数多く実施し強化しています。

パリオリンピック出場に向けて

第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)サッカー(女子)のアジアの出場枠は2チーム。ウズベキスタン女子代表がオリンピックに出場するためには、4チーム3グループの2次予選で、グループリーグで1位もしくは2位の中で1番良い成績になり、最終予選に進出し勝ち抜かなければなりません。

2次予選のグループはドローの結果、日本、ベトナム、ウズベキスタン、インドになりました。

大会を振り返って

パリオリンピックの2次予選の1ヶ月前に第19回アジア競技大会が中国の杭州で行われました。

ウズベキスタン女子サッカーチームがアジア競技大会に参加したのは初めてでした。

私が赴任してから中央アジア以外のアジアの国と試合する機会がなかったので、2次予選に向けて良い経験ができました。まずはアジアでのウズベキスタンの立ち位置を確認できたこと、またアジアの強豪国と試合ができたこと、そしてベスト4に入れたおかげで5試合を経験でき、3位決定戦で開催国の中国と3万8千人の大勢の観客の中で試合ができたこと。これらは選手たちにとって大きな経験となり、2次予選に向けて収穫の多い大会となりました。

2次予選は、難しい試合ばかりだと思いますが、この大会の経験を生かして最終予選に進めるように準備していきたいと思います。

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