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第22回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 全国制覇へ4強が出そろう
2014年01月14日
大会3日目の1月13日(月・祝)、磐田スポーツ交流の里ゆめりあに8校が集結し、準々決勝を戦いました。ヤマハスタジアムという大舞台で行われる準決勝、決勝を目指し、選手たちは白熱した戦いを繰り広げました。
史上初の3連覇に向けて歩みを進める常盤木学園高校(宮城)は、初のベスト8入りを果たした岡山県作陽高校(岡山)と対戦しました。試合ごとに前線の選手を入れ替えている常盤木学園の阿部由晴監督は、この試合で「プレナスなでしこチャレンジリーグ2013」の最優秀選手賞に輝いた白木星選手をスタメンに起用。序盤から押し気味に試合を進めると、後半開始早々、小林里歌子選手のスルーパスに抜け出した白木選手がゴールを挙げ、この1点を守り切った常盤木学園がベスト4進出を決めました。
“ベスト4”を目標に掲げる藤枝順心高校(静岡)とインターハイ3位の大商学園高校(大阪)の試合は、前半21分に藤枝順心の河野朱里選手が豪快なミドルシュートをたたき込み、スコアを動かします。優位に立った藤枝順心は後半にも1点を追加し、7年ぶりに準決勝へ駒を進めました。
2試合で21得点と攻撃陣が冴え渡る日ノ本学園高校(兵庫)は、広島文教女子大学附属高校(広島)を相手に、開始わずか3分で先制に成功しました。さらに、10分までに2点を奪う電光石火の攻撃を見せると、一方の守備でも相手の攻撃をシャットアウト。日ノ本学園が好調をキープしたまま、ベスト4に名乗りを上げました。
互いに試合終了間際の得点で2回戦を勝ち上がった大阪桐蔭高校(大阪)と神村学園高等部(鹿児島)の一戦は拮抗した展開となりました。前半は両者ともに守備の意識が高く、無得点で折り返しますが、後半に攻勢を強めた神村学園がゴールをこじ開けると、そのままスコアは動かず。神村学園が1-0で勝利を手にしました。
準決勝は、常盤木学園と藤枝順心、日ノ本学園と神村学園の対戦カードとなりました。休息日を1日挟み、15日(水)にヤマハスタジアムで決戦を迎えます。
監督・選手コメント
岡久奨 監督(大商学園高校)(写真右)
一戦一戦を全力で戦って、ベスト4に入ることが今大会の目標でしたが、全国大会という特別な雰囲気の中で、なかなか自分たちの力を出すことができませんでした。3年生のなかでもサッカーを続ける子が多いので、何が足りなかったのかをしっかりと自分自身で反省して、次のステージで生かしていってもらえればと思います。また、全国の厳しさを一緒に感じた1、2年生にも、この経験を生かしていってもらいたいと思います。
松原有沙 選手(大商学園高校)(写真左)
ケガで予選に出られなかったけど、みんながしっかり勝ってくれて、またピッチに立つチャンスを与えてくれたので、最後の大会で恩返ししようという気持ちで臨みました。自分たちの思うようなプレーができなくて、苦しい試合が多かったけど、最後はチーム全員で一丸となって戦えたので、本当に良い大会だったと思います。充実した高校生活を送ることができたので、チームメートのみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。
池田浩子 監督(岡山県作陽高校)(写真右)
大会前に「ここは夢をかなえる場所。できることを精一杯やってほしい」と伝えましたが、選手たちはとにかく一生懸命やってくれました。特に選手の勝負強さや、サッカーに懸ける思いがピッチにすごく表れていたと思います。目標の日本一には届きませんでしたが、1試合1試合みんなで成長することができました。ここまで来させてくれた選手に感謝したいと思います。
長尾加奈子 選手(岡山県作陽高校)(写真左)
3年間を振り返ると、辛いことも多くて、くじけそうなときもあったけど、やっぱり一番に浮かんでくるのはみんなとの楽しい思い出です。一緒に戦ってくれたメンバーには「本当にありがとう」と言いたいし、メンバーに入れず、悔しい思いまでして応援してくれた仲間にもすごく感謝しています。私はサッカーを辞めてしまいますが、この経験は一生ものだと思いますし、今後の人生の糧にしていきたいと思います。
松木俊博 監督(広島文教女子大学附属高校)(写真右)
今大会はミーティングや分析など全て選手たち主導で行いましたが、1試合ごとに成長を見せてくれました。結果的に、初めてベスト8に進出できましたし、全国のトップレベルのチームになるための手応えを感じることができました。それは3年生が示してくれたものだと思うので感謝したいと思います。今後は選手たちが残したベスト8という結果を超えることを目標にしていきたいです。
河村愛乃 選手(広島文教女子大学附属高校)(写真左)
結果は悔しいけど、OBの先輩方がたくさん連絡をくれて、多くの人に支えられているというのを感じることができた大会でした。これまでチームのみんなにいっぱい迷惑かけてきたけど、このメンバーだったから自分がキャプテンとしてここまでやってこられたと思うので、みんなにはありがとうと伝えたいです。後輩たちには、この悔しさを忘れずに日本一を目指してほしいと思います。
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