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PK方式を制し、日ノ本学園高校が2年連続3度目の優勝 第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
2015年01月12日
第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝戦を1月11日(日)、ノエビアスタジアム兵庫で開催しました。
日ノ本学園高校(関西1/兵庫) 0-0 PK4-2(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-0) 常盤木学園高校(東北1/宮城)
2年連続3度目の優勝を狙う日ノ本学園高校(関西1/兵庫)と2大会ぶり6度目のタイトル奪還を目指す常盤木学園高校(東北1/宮城)の決勝戦は、両チームの意地がぶつかり合う熱戦となりました。
開始2分、日ノ本学園は渡部那月選手が右サイドに送ったパスから八坂芽依選手がクロスを上げると、常盤木学園GK小野真鈴華選手がパンチングでセーブ、そのこぼれ球を池尻茉由選手がシュート、これはバーを直撃します。アクシデントは10分、日ノ本学園のGK木付優衣選手が接触プレーによる負傷で試合が一時中断。GK木付選手の治療を待って19分に試合は再開しました。攻勢を強める日ノ本学園は26分、八坂選手のFKからゴール前にこぼれたボールを池尻選手、さらに多田彩華選手が2度にわたって詰めていきますが、最後は常盤木学園の杉原遥波選手がクリアしてゴールを割れません。
攻守の切り替えを速くしてゴールを狙う日ノ本学園ですが、常盤木学園も集中して守り、右サイドバックの川﨑咲那選手が積極的にオーバーラップするなどピッチを広く使った攻撃からチャンスを見いだしていきます。
無得点で迎えた後半、攻撃と守備が激しく入れ替わります。65分、日ノ本学園の渡部選手が右サイドから放ったシュートはゴール左へ。常盤木学園も74分、小林里歌子選手との連係から三橋明香選手がシュートを放ちますがGK木付選手が阻止。81分、日ノ本学園は平塚万貴選手がゴール前でシュートも枠をとらえられません。常盤木学園も90分、絶好の機会を得ます。小林選手がDFラインを突破して前を向くとゴール前へパス、そこに走り込んでいた杉原選手のシュートは惜しくも右ポストをたたきます。試合は0-0のまま延長戦へ入りますが両者一歩も譲らず、勝負はPK方式へ。1人目、4人目と外した常盤木学園対し、4人目まで全員が成功した日ノ本学園が2連覇を飾り、夏のインターハイとの2冠を2年連続で成し遂げる史上初の快挙も達成しました。
監督・選手コメント
小林里歌子 選手(常盤木学園高校)
なかなか攻め切れませんでしたが、前半は相手の良さを消したり、弱い部分を突けたので内容的には良かったと思います。ただ、後半は相手の方が上でした。チームは昨年よりも成長できたと思えますし、精神的や技術的な部分で課題を見つけられたので次につなげたいです。今の常盤木学園の攻撃力をもっと上げて、どんな相手に対しても攻撃力を発揮できるよう、3年生からいろいろ学んでまたスタートしていきたいと思います。
西川彩華 選手(常盤木学園高校)
PK方式になるまでに得点を決められたら良かったのですが、決定力がありませんでした。ルーズボールは小林(里歌子)らがうまくおさえてくれたので、そこからサイドを使った攻撃はうまくできたと思います。ここまでみんなが頑張ってきてくれたのに最後にPKを外してしまいました。この舞台を目指して、ずっと練習してきました。次の後輩たちに期待したいと思いますし、自分ももっと成長しなければいけないと感じています。
田邊友恵 監督(日ノ本学園高校)
良い試合でしたがシュートの数や質はまだまだ上げていかなければいけません。点を取られなかった部分は評価できますが、点を取れなかった部分は課題です。GK木付を含め、守備陣に関しては選手たちの能力が高いので自信は持っていました。今日は一番良いパフォーマンスを出してくれたと思います。今年のチームは周りの方からすごく応援してもらえるチームでした。そうした部分を残しながら、より個々の質を上げられるよう頑張っていきたいと思います。
木付優衣 選手(日ノ本学園高校)
(アクシデント後は)自分自身が集中を切らさないこと、DFにも声をかけて集中を切らさないことを意識しました。ピンチもありましたが、みんなが体を張って守ってくれました。PK方式になったら自分がしっかりと止めてチームを勝利に導きたいと思っていましたし、自分が止めて勝つことしか考えていませんでした。(4人目を止めたときは)これで一つ優勝に近づいたと思い、あとはみんなが決めてくれると信じていました。勝てて本当に嬉しく思います。応援し支えてくれた全ての人たちに感謝したいです。
第23回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 決勝
2015年1月3日(土)~2015年1月11日(日)
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