FPFアルガルベカップ2015の開幕戦に向け、なでしこジャパンは3日(火)、紅白戦を交えた最終調整を行いました。

「結果だけでなく、内容を求めたい。相手があってこその状況のなかで、自分たちのサッカーをどう出せるか」と大儀見優季選手が語るように、世界のトップが集まるこの大会は、現在のチーム、またワールドカップを見据えたうえで重要な強化の場です。集中した雰囲気のなか、選手たちは約1時間半のトレーニングを終えました。

午後からは、出場12チームの監督が一堂に会した公式会見が開かれました。年々規模が大きくなっているこの大会ですが、今年はさらにメディアの数も増え、日本の練習場にも連日海外メディアが訪れています。Cグループの監督とともに登壇した佐々木監督は、「毎年参加できることに感謝している。今年はワールドカップイヤー。優勝したことのないこのアルガルベカップで、まずは優勝にチャレンジしたい」と抱負を語りました。

2015年の初戦「なでしこジャパン 対 デンマーク」戦は4日(水)の14:10（日本時間23:10）キックオフです。

監督・選手コメント

佐々木則夫 監督　
素晴らしいチームと対戦できる、いいグループに入ったと思います。デンマークは、このところ成長してきているチーム。我々が下手なかたちでボールを失うと、素晴らしいアタックでボールを運ばれる可能性があり、それを阻止しなければいけません。必ず勝ち点3を取るためにどうするか、相手の良さをどう消すか、さらにはそのなかで自分たちをどう出すかがポイントです。攻撃においては、相手の隙を常につくことを求めていきます。いいタイミングで、このような素晴らしい大会があるので、ワールドカップへいいかたちでつなげたいと思います。

FW 11　大野忍 選手（INAC神戸レオネッサ）
チームのコンディションはいいですし、それが結果につながるといいと思います。ワールドカップ同様、大会一戦目は重要なので、相手への対応もそうですが、まずは初戦の大事さをしっかり考えながら戦いたいです。個人的には得点に絡むプレーをすることがテーマです。攻守にわたってしっかりアクションできるようにしたいと思います。

DF 4　熊谷紗希 選手（オリンピック・リヨン）
デンマークは強いフィジカルと高さがあり、縦への仕掛けも特徴的です。ピッチに入っていかに早く相手をつかみ、自分たちのサッカーを出せるかが大事です。ディフェンスとしていい位置に立ち、いい準備をして、チームとして狙いをもったサッカーがしたいです。自分自身の強みは「読み」と前への強さ。勝負にこだわりながらも、チームとしてトライをし、出てきた課題や修正点をワールドカップまでの3ヶ月でつめられればと思います。真剣勝負だからこそ出てくる反省点もあります。全力でやりきり、ワールドカップにつなげていける大会にしたいです。

スケジュール

*現地時間