アルガルベカップのグループステージ最終戦でフランスに敗れ、上位進出を逃したなでしこジャパン。11日(水)に行われる9/10位決定戦の対戦相手は、過去に一度も対戦したことのないアイスランド女子代表です。最新のFIFAランキングは20位。グループBの最終戦では、アメリカに引き分けています。

大会最終戦に向け、チームは10日(火)、アルガルベでの最後のトレーニングに臨みました。前日の試合組はストレッチやアイスブレイクなどでリカバリーを行い、サブメンバーだった選手たちはビルドアップからのシュートを入念に確認していました。

アルガルベカップを終えると、次の活動はFIFA女子ワールドカップ カナダ2015の直前キャンプとなります。この一戦はワールドカップの最終メンバーが発表される前の最後の試合であるとともに、チームを作り上げる段階で、結果を求めながらも多くの課題、収穫を手にするための貴重な国際試合です。チームが共に生活し、トレーニングを行ってきたこの3週間を、宮間選手は「目に見えるかたちとしては表れていないけれど、一つ一つのパス、プレーを合わせてきた。3週間前よりも上がっているし、間違いなくワールドカップにつながっている」と振り返りました。

アルガルベカップ最終戦は11日(水)、12:15（日本時間21:15）キックオフです。

監督・選手コメント

佐々木則夫 監督
今朝のミーティングでは、今大会において反省点が数多く出ているなか、これをワールドカップにつなげることが我々の使命であることの意識を合わせました。我々がやろうとしていることは、パス・コントロールが少しでもずれると、スピードとパワーがあり、寄せが早い相手にはブレてしまい、攻撃の芽を断ち切られてしまいます。質を上げなければいけないことを再確認しています。彼女たちはいい素材を十分に持っていますから、それを生かすのが我々スタッフの仕事です。

明日の最終戦は、これらの修正点を踏まえたうえで、いい締めくくりにしていきます。意図的にボールを奪ってチームのベースをおさえつつ、個でチャレンジするところはしっかりと出してほしいと思います。

DF 3  岩清水梓 選手（日テレ・ベレーザ）
みなさんに応援していただいている以上、いい結果を出したいですし、それが女子サッカーの発展につながると思っています。みんなで声をかけながら、ディフェンスラインやディフェンスとボランチ間でいい距離感を保ち、無失点で試合を終えたいです。日本ではなかなかできない、スピードやパワーへの対応の機会を大事にしたいと思います。世界がどんどん組織的になってきているなか、ブロックを作るチームも増えてきています。これをどう崩していくのか、同じ絵を描けているシーンをもっと増やしていきたいです。3月11日に試合があることは、日程が出た段階で「この日なんだな」と感じていました。忘れることはありませんし、みなさんの記憶にも新しいと思います。自分たちのいいニュースを東北の方々に伝えられるよう、自分の満足するプレーをして、いい笑顔でいい結果を届けたいです。 

スケジュール

*現地時間