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FPFアルガルベカップ2015 なでしこジャパン、2-0の勝利で大会を締めくくる

2015年03月12日

FPFアルガルベカップ2015 なでしこジャパン、2-0の勝利で大会を締めくくる

FPFアルガルベカップ2015
2015年3月11日(水)    キックオフ 12:15     試合時間 90分(45分X2)
Algarve Stadium(ポルトガル/アルガルベ)

日本女子代表(なでしこジャパン) 2-0(前半0-0、後半2-0)アイスランド女子代表

得点
47分   宮間あや(なでしこジャパン)
59分   宮間あや(なでしこジャパン)

スターティングメンバー
GK:  福元美穂
DF:  有吉佐織、岩清水梓(C)、上尾野辺めぐみ、田中明日菜
MF:  鮫島彩、阪口夢穂、上辻佑実、永里亜紗乃
FW:   安藤梢、髙瀬愛実

サブメンバー
GK:  海堀あゆみ、山根恵里奈
DF:    近賀ゆかり、熊谷紗希、川村優理
MF:  宮間あや、川澄奈穂美、大野忍、宇津木瑠美
FW:   大儀見優季、菅澤優衣香

登録外メンバー
FW   横山久美

交代
HT   永里亜紗乃 → 宮間あや
HT   髙瀬愛実 → 大儀見優季
HT   上辻佑実 → 宇津木瑠美
75分   安藤梢 → 大野忍
75分   上尾野辺めぐみ → 菅澤優衣香

マッチレポート

アルガルベカップ2015を締めくくる一戦は、過去に一度も対戦したことのないアイスランド。フランス戦のメンバーからがらりと変わり、ディフェンスラインには有吉・岩清水・田中・上尾野辺の4選手、中盤に上辻選手と阪口選手、左右のサイドハーフに永里選手と鮫島選手が、前線は髙瀬選手と安藤選手が並びました。立ち上がりから、日本はボールを動かしながら攻撃の糸口を探していきます。クロスや中に切れ込む動きなどであと一歩まで迫りますが、決定的なチャンスに結びつきません。40分にはパスをつないで相手を揺さぶり、上尾野辺選手がシュートを打ちますが惜しくも決まらず。さらにこぼれたところを有吉選手、永里選手が狙っていきますが、これもネットを揺らすには至りません。

後半から、佐々木監督が試合前に伝えていた通り、システムと配置を変えて臨みます。試合が動いたのはその直後。後半から入った宇津木選手のクロスに宮間選手があわせて先制点を得るとさらに10分後、上尾野辺選手のクロスを再び宮間選手が決め、追加点を奪います。その後も、途中から入った大野選手や大儀見選手が連動した動きで相手ゴールに迫りますが、得点にはならず、2-0で試合終了。日本は5度目の出場となる本大会を9位で終えました。

4試合を戦って、多くの課題があぶりだされた今遠征。同時に、最終戦では「みんな、楽しそうにやってた」と鮫島選手が言うように、苦しい試合を経たことで、最後に互いの選手の良さを再確認できた一面もありました。

FIFA女子ワールドカップまで残り3ヶ月。各所属クラブに戻り、代表チームでの課題を感じながら、それぞれの場所でプレーの質を向上させていきます。再び集まるのは5月。ワールドカップのメンバーが発表されたあと、5月24日(日)には香川でニュージーランドと、28日(木)には長野でイタリアと対戦し、カナダへと向かいます。

監督・選手コメント

佐々木則夫監督
前半は、今大会で出場時間の少なかった選手たちをメインに戦いました。ワールドカップの最終メンバーに向けた選考という要素もあり、選手たちは緊張したなかでもよくやってくれました。後半からの配置は、試合前から伝えていたもので、阪口選手と宇津木選手がダブルボランチでボールを展開し、宮間選手がより攻撃的な位置に入りました。イメージ通りにやってくれ、うまく機能させてくれました。今後チームを作るうえで、この試みは非常にいい参考になったと思います。またアイスランドが守備でよくアプローチをしてくるチームだったことで、我々にとって成長できる試合になりました。

今大会の課題として出た守備面やパスのつながりにおいて、この3ヶ月でどう質を上げていくべきなのか、解散前のミーティングで確認し、選手たちと共有するつもりです。6月のFIFA女子ワールドカップに向けて、失敗を重ねながら、この先の方向性が見えてきました。理想だけに走らず、現実的に相手の出方を見て試合の流れを感じながら戦うことも大事です。スタミナ、コンディションを上げていき、予選リーグの1位通過、そしてベスト4以上を狙うためのいい準備をしていくつもりですし、その兆しはある、と感じています。

阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
前半は相手が前から来なかったのでボールを動かすことができましたが、後半は前に来るようになり、カウンターの対応もあったのできつかったです。前半の課題としては、みんなの距離感が良くなくて効果的なパスが少なかったこと。逆に後半からはシステムを変えて中盤の枚数が増えたことにより、パスコースが増え、サイドだけでなく中から攻撃できるようになったのが良かったです。攻撃の幅も増えたと感じました。9位という結果は悔しいですし、情けないです。ただいろんな選手が出たり、システムを試すこともできた大会でした。この結果がこの時期でよかった、とあとから感じられるようにしたいです。それぞれのクラブに帰っても、海外の選手と戦えるようなイメージで準備をしていきます。公私ともに、チームに貢献できるようにがんばります。

宇津木瑠美 選手(モンペリエHSC/フランス)
前半は0-0で得点こそ入りませんでしたが、ベンチから見ていてタイミングは悪くないと思っていたので、直接得点につながるようなプレーをしよう、と試合に入りました。外から見ていたからこそ、後半のプレーに活かせたと思います。前の選手たちだけではなくて2列目、3列目も絡んで、シュートする選手がゴールに向かっていく動きができるようなプレーがしたいですし、バリエーションも増やしていきたいです。自分たちのやりたいことを持ちつつ、相手が嫌がることをもう少し探しながらやっていきたいと思います。

大儀見優季 選手(VfLウォルフスブルク/ドイツ)
前半もいいリズムで試合を運べていましたし、決定的なチャンスを、と思って試合に入りました。配置を変えたことで、全体的に前に行く時間帯を作れましたし、攻撃のいいイメージを持つことができました。バリエーションも増えますし、それぞれの良さが引き出せた後半だったと思います。対戦相手のレベルが上がっても、同じことができるようにやっていきたいです。今大会で出た課題の一つは試合への入り方、そして体力的、精神的にも90分を通して耐える力。より心身の調和を高めていかなければいけないですし、各々が上げていける部分でもあります。チームとして、個人としての課題が見つかり、ここからはいかに修正していくかにかかっています。3ヶ月間いい準備をしてワールドカップを迎えたいです。

有吉佐織 選手(日テレ・ベレーザ)
前半はボールを動かせていたけれど得点がなく、後半からメンバーと配置が変わったことで、早くFWに当てて、もう一つ高い位置でボールを動かすことができました。いいかたちで得点が決まって良かったです。左サイドとして、もう少し中央からボールを受けたり、もう少し高い位置で絡めれば、なお良かったと思います。フランスのようにここぞ、というときに枚数をかけてきたり、個の力があると、私たち選手の距離感が少しでも悪いとスペースを与えてしまいますし、プレッシャーもかけづらいものがあります。今日はその反省を踏まえてプレーし、ボールの出所をはっきりすることができました。いい守備ができれば、いい攻撃ができる。今後、対戦相手のレベルが上がってもできるようにしたいです。

スケジュール

FPFアルガルベカップ2015
3月4日(水) 1-2 vs  デンマーク   @Bela Vista Munic Stadium - Parchal
3月5日(木) AM/PM トレーニング
3月6日(金) 3-0 vs  ポルトガル   @Algarve Stadium
3月7日(土) AM/PM トレーニング
3月8日(日) AM/PM トレーニング
3月9日(月) 1-3 vs  フランス   @Bela Vista Munic Stadium - Parchal
3月10日(火) AM/PM トレーニング
14:30 決勝前記者会見(決勝出場チーム監督+主将登壇)
3月11日(水) 2-0 順位決定戦  vs アイスランド   @Algarve Stadium

*現地時間

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