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第10回フットボールカンファレンス開会
2017年01月08日
1月7日(土)、10回目となるフットボールカンファレンスが広島市・広島国際会議場で開会しました。
フットボールカンファレンスはJFA有資格指導者がライセンスの種別を超えて一堂に会し、JFAの取り組みや各国の取り組みを共有する機会となります。今回も日本全国の約1000名の指導者が参加、加えて今回はアジア各国からも指導者、テクニカルダイレクターの皆さんが参加し、アジアの皆さんとも現代サッカーのトレンドを共有し、お互いのフットボールについて語り合う機会ともなりました。
開会に先立ち、昨年12月に行われたAFCアニュアルアワード2016でU-23日本代表監督として特別レコグニション賞を受賞した手倉森誠SAMURAI BLUEコーチと年間最優秀ユースプレイヤーを受賞した堂安律選手(ガンバ大阪)が今回来日しているアジアサッカー連盟(AFC)のアンディ・ロクスブルグ氏より改めて表彰され、参加した指導者の方々から大きな拍手をもって称えられました。
そしていよいよカンファレンスが開会します。日本サッカー協会 田嶋幸三会長、西野朗技術委員長からの熱のこもった挨拶の後、セッションがスタートしました。
初日は各カテゴリーの代表チームを率いた監督たちが登壇しました。AFC U-23選手権を優勝し、リオデジャネイロオリンピックを戦った手倉森誠 前U-23代表監督(現・SAMURAI BLUEコーチ)、U-19日本代表を初めてアジアチャンピオンへと導いた内山篤 U-20日本代表監督、そしてU-19日本代表同様、AFC U-16選手権を勝ち抜き、今年U-17ワールドカップへの出場権を獲得した森山佳郎U-17日本代表監督がそれぞれのチームの活動報告をした後に世界と戦う上で必要となるものを、これから身につけていかなくてはいけないものについてメッセージを送りました。
その後、西野技術委員長、山本昌邦JFA技術委員会副委員長も加わり、川俣則幸JFA指導者養成サブダイレクターの進行の下、壇上でトークディスカッションを行いました。
続いて登壇したのは、高倉麻子なでしこジャパン(日本女子代表)監督です。女子カテゴリーを代表して、昨年世界と戦ったU-17日本女子代表、U-20日本女子代表、そしてなでしこジャパンの活動を振り返りながら、男子同様、世界と戦う上で求められるものを伝えました。
そして初日最後のセッションは「技術と審判の協調 ~世界との比較~」をテーマに地元広島のJクラブ・サンフレッチェ広島を率いる森保一監督、そして審判サイドより上川徹 審判副委員長、飯田淳平プロフェッショナルレフェリーが登壇、松田浩JFA指導者養成サブダイレクターの進行の下、ディスカッションを行いました。
初日は以上の3つのセッションを行って終了、9日まで様々な切り口で本カンファレンスは現代サッカーについて議論をしていきます。
本日はカンファレンスの開会を前に田嶋JFA会長以下、西野技術委員長、山本技術副委員長らが、海外のゲストと一緒に平和記念公園を訪ね、慰霊の意を込め、献花を行いました。サッカーのみならず、サッカーを通して、日本を知っていただき、お互いの文化、価値観にふれ合うことができるのもサッカーの持つ大きな力であることを実感することができました。
AFC年間最優秀ユースプレイヤー受賞コメント
堂安律 選手(ガンバ大阪)
今回このような賞をいただき、とても光栄に思っています。同時にAFC U-19選手権ではチームとして、また日本としても初めて優勝することができました。併せて大変嬉しく思っています。5月にFIFA U-20ワールドカップが開催されますが、そこで良い結果を残せるよう、まずは所属クラブのガンバ大阪でスタメンを取り、力をつけて、5月に成果を出せるよう頑張りたいと思います。本日はありがとうございました。
受講者コメント
入山剛直 さん
技術と審判の協調「世界との比較」がとても印象になりました。登壇者の方々がお話された、プレーヤー自身がジャッジをしない、指導者・選手はトレーニングからタフなコンタクトの習慣を身につけることが大切、これらは世界基準に合わせる為に必要なことだというお話を聞いて、今後の現場指導の際に意識してみようと思いました。その他の内容についても非常に勉強になり、初日からとても有意義な時間となりました。
飯塚悟 さん
各代表の活動や審判の取組みなどを知り、日本におけるサッカーの課題や現状の立ち位置、世界のトレンドを理解、再確認することができました。