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第11回フットボールカンファレンス、ベンチマーク国の取り組みを知る一日に
2019年01月14日
高知県で行われている第11回フットボールカンファレンスは2日目の1月13日(日)、イングランド、アイスランド、フランスの各国から招いた講師による講演が行われました。
今回、このカンファレンスのために来日したのはリチャード・ハーティス イングランドU-18/U-20代表GKコーチ、ジョン・ピーコック 元イングランドFA 代表コーチ兼指導者養成ダイレクター、アルナール・ビル・グンナーソン アイスランドサッカー協会テクニカルダイレクター兼指導者養成ダイレクター、フランスからはジャンクロード・ラファルグ クレールフォンテーヌアカデミーダイレクターがこのカンファレンスのために来日しました。
ロシアワールドカップでワールドカップ4強入りの躍進を果たしたイングランドからはコーチングの基本として共有されている「イングランドDNA」についての詳細な説明、選手のプロファイリングに必要なこと、PK戦における準備などが語られたほか、ワールドカップチャンピオンのフランスからはどのようにタレントを発掘し、育て、そして代表チームの成功につなげてきたかをフランスサッカー協会のクレールフォンテーヌで育ったムベッペ選手などを例に挙げて説明されました。
高知市と同じ人口34万人の国・アイスランドのパートでは、代表チームの躍進についてグンナーソン氏は「選手一人ひとりの役割が明確である」ことを理由のひとつとして挙げ、その背景には「同じことを繰り返して明確化すること」に加え、「アイスランドでは小さい頃から友達同士でサッカーをして育っていき、親友たちでチームを結成する」と少ないチーム数の下でチームを成熟させていく、小さな国ならではの特徴を説明しました。その中でも特徴的だったのは、「平等」のキーワード。育成の年代のクラブでは男女のチームを持ち、トレーニング時間は同じでなければならないことといった「男女の平等」はもちろんのこと、大会に参加する場合もレベル別にグループを分け、同じレベル同士で拮抗したゲームをすることにより、選手がゲームを楽しめる状況を作ることが平等であると語りました。
その後、この日の登壇者にフランク・ルドルフUEFA指導者養成ダイレクターとJFAの小野剛技術委員を含めた6人が「ワールドカップから描く景色」というテーマでパネルディスカッションを実施。全体プログラムが終了したあとは、12のテーマ(①ユース育成U-12、②ユース育成U-15、③ユース育成U-18、④ゴールキーパー、⑤フィジカル、⑥メディカル、⑦JFAアカデミー、⑧女子、⑨キッズ、⑩アジアの育成、⑪Jリーグ、⑫フットサル)に沿った分科会が開催され、受講者は2日目の全プログラムを終えました。
参加者コメント
・各国の取り組みから、自分たちの国の立ち位置を考えて、どうやって理想を求めていくかというのを実現されていることが分かりました。その中で、共感できる部分と参考になる部分もありました。
・女子を指導しているので、男子の取り組みやワールドカップの分析を聞く機会もあまりなかったので非常に有意義な時間でした。アイスランドのグンナーソン・アルナール・ビルさんが話していた「平等」という言葉は特に印象に残りました。
・普段、4種の指導をしています。この年代を育成することの重要性を感じているので、「サッカーを始める子どもは、必ず有資格者の指導を受ける」というアイスランドの取り組みに強く共感しました。
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