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JFA 第13回全日本ビーチサッカー大会 東京Vが連覇を達成!
2018年10月15日
JFA 第13回全日本ビーチサッカー大会は10月14日(日)に大会最終日を迎え、準決勝と決勝が行われました。
午前に行われた準決勝では東京レキオスBS(関東3/東京)と東京ヴェルディビーチサッカー(関東1/東京)が対戦しました。試合の主導権を握ったのは東京Vでした。3分に茂怜羅オズ選手のゴールで先制すると、6分までに3点を立て続けに奪取。レキオスは得点源である後藤崇介選手を中心に打開を試みますが、序盤の3点が重くのしかかります。時間の経過とともに得点差は開き、東京Vが9-2で“東京ダービー”を制し、決勝への切符を手にしました。
もう一方の準決勝ではドルソーレ北九州(九州1/福岡)とレーヴェ横浜(関東2/神奈川)が激突しました。ドルソーレは開始直後にキックオフボールを右サイドに展開すると岡本功選手が右足を一閃。これがゴールネットに突き刺さり、ドルソーレが幸先良く先制します。その後、点差を広げ、26分に赤熊卓弥選手のゴールによって3点のリードを奪います。しかし、その直後にレーヴェの小川大輔選手、33分には平間直道選手がゴールを決めて1点差に詰め寄ります。最後まで同点を目指したレーヴェでしたが、ゴールは生まれず。ドルソーレが3大会ぶりの決勝に駒を進めました。
午後に行われた東京Vとドルソーレによる一戦は、決勝にふさわしい激戦となりました。「ヴェルディを倒すためにこの1年やってきた」(稲田裕選手)ドルソーレが開始4分に宮本光選手が自陣から蹴ったFKを松岡吏選手が押し込み、先制点を挙げます。東京Vは6試合目にして初めて先制を許し、シュートを放つものの、枠を捉えきれないなど我慢の時間が続きます。それでも11分に茂怜羅選手がボレーシュートをたたき込み同点として第1ピリオドを終えます。
第2ピリオドでは思わぬ形でドルソーレが勝ち越します。18分に東京V陣内で赤熊選手がプレスをかけると、茂怜羅選手がGKに戻したボールがそのままゴールネットに吸い込まれます。その1分後にピッチ中央右から茂怜羅選手がループ気味のシュートを放ち、これがクロスバーに当たりながらもゴールに入り、同点とします。
迎えた最終ピリオドは慌ただしくスコアが動く展開となりました。29分に左サイドでボールを受けたキャプテンの稲田選手が決め、ドルソーレがリードを奪うと、その1分後に茂怜羅選手がハットトリック達成となるロングシュートをねじ込み、追いつきます。さらに1分後にはドルソーレのエース赤熊選手がPKを決めて、スコアは4-3でドルソーレが先行します。
追いついては勝ち越されの展開が続き、昨年のチーム立ち上げから公式戦無敗と圧倒的な強さを誇る絶対王者が土俵際に立たせれます。しかし、この大会のために来日したスペイン代表のローレンス・ゴメス・レオン選手がチームの窮地を救います。33分に左サイドからカットインしてシュート、34分に狙いすまして左足で、35分にはボールを浮かせながらドリブルで持ち上がりシュートを放ち、わずか3分間で3ゴールを挙げ、東京Vがついに逆転します。
ドルソーレも35分に岡本選手がボレーシュートを決め、1点差ににじり寄りますが、追いつくことはできず。6-5で東京Vが勝利し、2年連続でビーチサッカー日本一に輝きました。
選手コメント
森重瑞紀 選手(東京レキオスBS)
個人的には初めての全国大会でしたが、トップレベルの選手と対戦できていい経験になりました。ヴェルディとは関東リーグでも対戦していて、先に失点してしまうと自分たちのパスをつなぐサッカーが出しづらくなることは分かっていました。何とか失点を回避しようと思っていましたが、第1ピリオドで3点を取られたのが痛かったです。準々決勝のヴィアティン三重戦も点差が開いても逆転できたので、いけるかなという思いもありましたが、ヴェルディのほうが上手だったと感じました。また年内に大会もあるので、今日出た課題をみんなで改善していきたいです。
赤熊卓弥 選手(ドルソーレ北九州)
優勝にあと一歩まで迫りましたが、外国籍選手のレベルも含めて仕方がないとしか言えません。みんなで頑張って走ろうと試合に入り、そこはやり切れたと思います。いろいろと思うところはありますが、それを受け止めて、また次につなげていければいいと思います。茂怜羅オズ選手とマッチアップは楽しかったです。自分と世界との距離を測るのには一番の選手。この舞台で対戦できたのはよかったですし、まだまだ向こうのほうが上手だと感じることもありました。若手が多いチームで、今年一年でここまでできたのは想像以上の結果でした。今の走るプレーに技術をつけていき、個人的には今日の決勝のようなゲームでチームを勝たせられる選手になっていきたいです。
中原勇貴 選手(東京ヴェルディビーチサッカー)
決勝は点を取られていても、逆転できるという自信があったので、ベンチも含めて慌てることなく、自分たちの試合ができていました。全ての試合が厳しい試合でした。それだけ日本のビーチサッカーのレベルが上がっていると感じた大会でした。他のチームは僕たちを倒そうと思って一年間練習してきているので、どの試合も厳しい試合になるのは分かっていました。自分たちもそのような相手に負けないように厳しい練習をしてきたので、優勝する自信もありました。来年も連覇を目標にしつつ、チーム立ち上げ時の目標でもある世界に目を向けて、また練習に励みたいです。優勝したチームがそれくらいやらなくては、日本のビーチサッカーは良くなっていかないと思うので、自分たちはこれまでどおり続けていくだけです。
ローレンス・ゴメス・レオン 選手(東京ヴェルディビーチサッカー)
普段は世界を渡り歩いてプレーしているので、日本に来て短い時間しかありませんでしたが、チームでの練習に集中して溶け込むことができたと思います。日本のビーチサッカーは私が想像していたよりもはるかにレベルが高く、驚きました。もっと自由にプレーできるかと思っていましたが、ヨーロッパのチームと比較しても寄せが早かったと感じました。特に1次ラウンド第2節で対戦したレオン福岡は気持ちの入ったチームでやりづらさを感じました。自分のゴールだけではなく、チームの一員としてプレーし、それがこの優勝につながったことがうれしいです。私はこの大会のために来日しましたが、チームはこの大会のために一年間練習してきました。その練習の成果が出せたことは喜ばしいことです。
大会日程:2018年10月12日(金)~14日(日)
大会会場:沖縄県/宜野湾市トロピカルビーチ
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