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U-18日本代表 トレーニングキャンプで強化を継続
2021年11月14日
先月AFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選が福島県・Jヴィレッジで開催されました。U-22日本代表はU-22カンボジア代表とU-22香港代表に連勝し予選を突破、来年6月に開催される本大会の進出が決まりました。新型コロナウイルスの影響を受けてSAMURAI BLUE(日本代表)以外の育成年代の国際大会は長らく中止・延期となっていましたが、育成年代日本代表の国際試合も徐々に再開し、新たな光も見え始めています。
U-22の1つ下のカテゴリーであるU-18日本代表は、FIFA U-20ワールドカップインドネシア2023の出場権を獲得するべく、継続的に活動を行っています。来年9月にはAFC U-20アジアカップ2023予選も開催される見込みで、今年は多くの選手を招集し、競争しながらチーム作りを進めています。今回は5月の活動同様、2018年に鹿島アントラーズの監督としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を飾り、現在はJFAでS級指導者インストラクターを務める大岩剛監督がチームを率い、U-18日本代表のテクニカル・メディカルスタッフが共にチームを支えます。練習試合の対戦相手も大学サッカー連盟やJリーグのサポートを受け、関東大学選抜と横浜F・マリノスとの2試合を実施します。
11月12日(金)、スタッフ・選手全員がSmartAmp法検査を行い活動はスタート。週末に高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ・プリンスリーグ2021、第100回全国高等学校サッカー選手権大会予選が開催されているため、これらの大会に出場する選手は遅れての集合を予定しています。初日に集合した選手は15名。冒頭のミーティングで大岩剛監督から、「過去のFIFA U-20ワールドカップを経験した国内外の一流選手の映像を振り返り、僕らのチームが目指すべき所ははっきりしている。SAMURAI BLUEと同様、ここは世界と戦う場所。これまでの活動同様、当たり前の基準を上げること、目指す所、世界基準を常に意識して取り組んでほしい」とメッセージを受けた選手らは、初日のトレーニングとは思えないほどアグレッシブにプレーし、最後はハーフコートでの紅白戦まで集中して取り組みました。
翌13日(土)は午前・午後と2部トレーニングでより実戦的なトレーニングを集中して実施しました。大岩剛監督、冨樫剛一コーチ、内田篤人ロールモデルコーチから厳しい檄を何度も受けますが、チームの雰囲気は自分たちが作るのだとメッセージを受けた選手は、所属チームで数多くの試合をこなしていることもあり、どの選手もコンディション良く個性を発揮していきます。午後のトレーニングでは、繰り返しセットプレーのトレーニングを実施。翌14日(日)に関東大学選抜との試合を控える中、チームの成熟度を高め、同時に選手の戦術理解度を上げていきます。
選手コメント
川﨑淳 選手(浦和レッズユース)
まず自分がU-18日本代表候補に選ばれたことをとても嬉しく思っています。この2日間だけでも充実感でいっぱいですし、選手一人ひとりのキックの質やプレーの強度が高く、非常に良い環境でプレーができているなと思います。このトレーニングキャンプでは、自分の得意なプレーであるシュートストップの部分をどんどん出していき、課題であるキックを他の選手から学んでいきたいです。明日のトレーニングマッチでは、ミスを恐れずチャレンジして積極的にボールに関わることや、味方を動かす声をかけ続け、チームに勝利を持って来られるようにしたいです。
木村凌也 選手(横浜F・マリノスユース)
U-18日本代表候補トレーニングキャンプメンバーに今年初めて選ばれてすごく嬉しく思います。初めてJFA夢フィールドを利用し感慨深いこともありましたし、コロナ禍で厳しい状況の中、代表活動に参加してトレーニングキャンプを行えていることが当たり前じゃないのだと改めて感じました。このトレーニングキャンプでは自分の特長であるキックやビルドアップなどの攻撃参加を積極的にチャレンジしていき、攻守において存在感を出していきたいです。また自分の苦手なプレーにもチャレンジし、足りないところを高桑大二朗GKコーチの指導で身につけて、他の選手の良いプレーを盗んでレベルアップしていきたいです。明日の関東大学選抜との試合に向けてまず、試合に出る準備をして、出た時には後ろからのビルドアップに常に関わり、得点に繋がる攻撃参加をしていきたいです。GKとして無失点に抑えられるように後ろから声をかけ続け、チームの勝利に貢献したいと思います。
石塚心 選手(横浜F・マリノスユース)
今回、U-18日本代表候補としてトレーニングキャンプに参加をすることができて大変嬉しく思います。個人としては今年2度目の参加ですが、プレー中のボールを止める、蹴るなどの繊細な部分や、動きの部分の大胆なプレーまで、前回同様全てのレベルの高さに驚いています。ただ自分もこの数ヶ月で成長した所があるので、楽しみたいです。そして未だに新型コロナウイルスが収束しない中、代表活動ができることにとても感謝しています。今回のトレーニング、トレーニングマッチを経て世代トップレベルの選手たちや大岩監督ら代表スタッフから自分に足りないものをより多く吸収し、自分のものにできたらなと思います。明日の試合では、自分の長所であるスピードや走力で攻守においてハードワークし、チームに貢献していきたいです。1対1の守備の対応や、相手に寄せられた時のボールの持ち方など課題がまだあるので、スピード感の上がる大学生との試合の中で、はやく順応し対応していきたいです。相手が大学生でも落ち着いていつも通りのプレーをし、チームに貢献して勝ちたいと思います。
本間温士 選手(昌平高)
今回U-18日本代表候補のトレーニングキャンプに参加させてもらえることを非常に嬉しく思います。また、このような状況下でも代表活動を行えることに対し、関係者の方々に心から感謝申し上げたいと思います。毎回の遠征でも同じ気持ちになりますが、自分が目指していた日本代表というステージでプレーできる喜びと楽しみを感じながらトレーニングできています。パス1つ切り取ってもボールの回転、相手が受け取りやすいパスという意識レベルの高さに驚きと、同年代のトップレベルでのトレーニングに刺激を受けています。やはり、このステージに選ばれている選手は皆、自分の良さを持っている印象が強く、自分も自身の武器であるスピードがどれ程通じるのか楽しみです。また、大岩剛監督の話でもあったように自分たちの現時点での1番近い目標はFIFA U-20ワールドカップインドネシア2023で優勝することです。このステージにきたら相手は世界になり、より高い質と強度の中でプレーすることが求められ、自分の意識レベルをもっと高めなければいけないと感じました。明日の試合は大学生が相手ですが、チームとして勝てるように、そのためには良いコミュニケーションが大切だと思います。ディフェンス時のマークの受け渡し、ディフェンスラインの上げ下げ、ポジションニングの確認、様々な局面で「伝える」ことが重要になります。自分個人としてはチームとして勝つ、その中で内田篤人ロールモデルコーチからも多くのアドバイスを貰い、自分の良さであるスピードを活かした突破、サイドの上下動をピッチ上で表現できたらなと思います。
藤森颯太 選手(青森山田高)
このU-18日本代表候補に選出されたこと嬉しく思います。これまで世代別代表に選出された機会はなく初選出ですが、初めて日本代表のウエアを着て、恵まれた環境で指導してくださるスタッフ、最高の仲間とサッカーをできることに感謝しています。毎日多くの刺激を受けて、この場所に常にいたいと思います。全国からトップレベルの選手が集まるこのトレーニングキャンプで自分がどれだけできるのか、実力を測るにはとても良い機会です。ストロングポイントを発揮し、ミスをすることを恐れるのではなく果敢にチャレンジしていきます。このような最高の機会をこれからのサッカー人生に向けて、良いものにしていきたいです。日の丸を背負う以上、責任と覚悟が必要となります。まずはチームの勝利を目指し、その中で上手くアピールしていきたいです。ここに選出されたメンバー、スタッフと共に勝利の喜びを分かち合いたいと思います。このチームで関東大学選抜にまず挑んでいきます。