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SAMURAI BLUE、代表デビュー小川選手が3得点など香港に勝利 ~EAFF E-1サッカー選手権2019~

2019年12月15日

SAMURAI BLUE、代表デビュー小川選手が3得点など香港に勝利 ~EAFF E-1サッカー選手権2019~

SAMURAI BLUE(日本代表)は12月14日(土)、EAFF E-1サッカー選手権2019第2戦で香港代表と対戦し、FW小川航基選手(水戸ホーリーホック)が史上3人目となる代表デビュー戦でのハットトリックを決めるなどで5-0の勝利を挙げて、今大会2連勝としました。
勝利で終えた中国との第1戦から日本は先発メンバーを総入れ替えし、11人中9人がU-22年代の選手で、7人が代表デビューとなる構成になりました。
小川選手を1トップに、MF仲川輝人選手(横浜F・マリノス)とFW田川亨介選手(FC東京)をシャドー、MF菅大輝選手(北海道コンサドーレ札幌)とMF相馬勇紀選手(鹿島アントラーズ)を左右のウィングに配し、ボランチに川崎フロンターレのMF大島僚太選手とMF田中碧選手の2人を並べ、最終ラインにはDF田中駿太選手(大阪体育大学)を中央にDF古賀太陽選手(柏レイソル)とDF渡辺剛選手(FC東京)、GKに大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)を起用しました。


日本は立ち上がりから圧倒的にボールを支配して、「ランニングで外せば得点機になる」と話していた相馬選手の右サイドでの仕掛けを突破口に攻撃のペースを掴むと、多くの時間帯を相手の陣内でプレー。前半だけで4得点を決めます。
得点ラッシュが始まったのは8分でした。
仲川選手がペナルティエリア右から仕掛けて、相手DFに当たって逆サイドに出たボールに「こぼれてくる予測はできていた」という菅選手が反応。強烈なボレーをゴールネットに突き刺して先制します。その6分後には、大島選手の左CKに田川選手が相手DF2人に競り勝って頭で合わせ、2人の代表戦初ゴールで早々に2-0のリードを奪います。
香港は黒星スタートとなった韓国代表との初戦から、日本より1日少ない中2日での試合となり、韓国戦の先発から8人を入れ替えて、初戦の5バックから4バックにシステムを変更。日本の前線の3人を激しいマンマークで抑えようとしてきましたが、日本は積極的に動き、仲川選手らが相手DFを引き付けてスペースを作り、中盤からは大島選手が両サイドや相手DFの裏へパスを送って、得点機を演出します。
26分、左サイドからのパスを受けた小川選手が反転して右足を振り、代表デビュー戦で初ゴールを決めると、前半ロスタイムには相馬選手の右サイドでの仕掛けから逆サイドへ展開。ダイレクトで合わせた菅選手のボールはニアサイドの田川選手に当たって小川選手のもとへ。これを小川選手が押し込んで4-0で前半を折り返します。
後半、香港は両サイドバックを交代して日本のサイド攻撃への対応を試み、パスをつないだ攻撃の姿勢を見せ、56分にはMFジュ・インチー(鞠盈智)選手のFKのリバウンドをMFチェン・チンルン(鄭展竜)選手が捉えてシュートを放ち、クロスバーを叩く場面を作ります。
しかし日本は主導権をキープ。58分には左CKの流れから大島選手が左クロスを送ると、相手DFをかすめてゴール前へ。これを小川選手が頭で押し込んでハットトリックを達成し、チーム5得点目を決めました。代表初出場でのハットトリックは、1930年のフィリピン戦での若林竹雄氏、2010年のイエメン戦での平山相太氏に次いで史上3人目です。
日本は67分に田中碧選手に代えてDF畠中槙之輔選手(横浜F・マリノス)を投入し、田中駿太選手をボランチにシフトすると、田中駿太選手が相手DFの裏へスペースパスを繰り出して好機を演出。82分には田川選手が反応してダイレクトでシュートを打ちますが、わずかに枠を捉えることができません。
84分に小川選手に代えてFW上田綺世選手(鹿島アントラーズ)を送り出すと、その2分後に上田選手が相馬選手の鋭い右クロスに頭で合わせて、ポストを直撃する場面を作ります。さらに87分には田中駿太選手が右CKにヘディングで合わせますが、シュートはわずかにポストの外へ流れました。
日本はU-22年代の3選手による5得点で5-0の勝利で試合終了。勝点を6として暫定で首位に立ちました。もう一方の韓国代表と中国代表の試合は15日(日)に行われます。なお、MF橋本拳人選手(FC東京)は怪我のため、チームを離れることになりました。
また、日本の香港戦に先だって、なでしこジャパン(日本女子代表)も同じ会場で第2戦を戦い、中国女子代表に3-0の勝利を収めて2連勝をマーク。最終戦の結果次第で男女で揃って優勝する可能性が出てきました。女子は17日(火)に、男子は18日(水)にどちらも韓国代表と対戦します。

監督・選手コメント

SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
香港戦も選手たちが勝利するために最善の準備してくれたことが結果につながりました。内容的には相手と力の差があった中での勝利でしたが、選手たちがチャレンジ精神を持って、個の良さを出してチームとして機能することを実行してくれました。小川選手と田川選手は得点に絡む部分で結果を出してくれましたし、本人たちの自信にもなったと思います。菅選手はアグレッシブにプレーしてくれて、先制点を奪ってくれたことによって、我々の方が勢いを増すことができました。GKからDFライン、中盤、前線と攻守でお互いをサポートし合うことが結果につながったと思いますし、これからも続けてほしい。ただ我々はもっとクオリティを上げなければいけません。タイトルは韓国に勝たなければ取れないので、次の試合も勝利を目指して最善の準備をしていきます。

MF #2 菅大輝 選手(北海道コンサドーレ札幌)
常に狙っている位置でしたし、こぼれてくる予測はしっかりできていました。あとはミートするだけでした。早い時間帯に先制点を取れたのは大きかったと思います。代表デビュー戦でまずは自分の良さを出して、ルーキーのような気持ちでチャレンジすることを意識していました。それがゴールにつながって、良かったです。チャレンジすることはチーム全体でやれていましたし、ミスをした時のリスクカバーやマネジメントもチームとして徹底してやれていたので、試合を通して良い形で終われたと思います。

FW #11 田川亨介 選手(FC東京)
短期間での大会で初めての選手も多いですが、短い時間だからこそ、みんなでやろうというという意識、一人ひとりが「やらなくては」という意識が強くて2連勝できていると思います。ゴール場面は、ボールが来たらいつでも打つ準備はしていました。うまく当たってよかったです。相手はシャドーにマンツーマンでついてきて、ゴール前に人数をかけていたので厄介でしたが、(途中から)足が止まってきていましたし、早い時間帯に点を獲れたのも大きいと思います。

FW #20 小川航基 選手(水戸ホーリーホック)
ゴールが入る時には入るし、入らない時には入らないのだなと。最近得点を獲れていなくて代表として自分を不甲斐なく感じていたので、得点できてほっとしています。でも今日の試合であれば、もっと獲れるところはありました。次の韓国戦はいろいろな意味で大事な試合なのは分かっているので、最高の準備をしたいと思います。

ミカ・パアテライネン 香港代表監督
とても残念です。日本は何か特別なことをしたわけではありませんが、シャープでアグレッシブで、すべてのプレーが非常に速くてクオリティが高かった。我々の何人かの選手は対応するのが難しく、失点はマンマークのミスによるものでした。今大会は選手によい経験になっていますし、もっとメンタルを鍛えたいと思います。

スケジュール

 EAFF E-1サッカー選手権2019  
12月10日(火) 2-1 対 中国代表(Busan Gudeok Stadium)
12月11日(水) TBC トレーニング
12月12日(木) TBC トレーニング
12月13日(金) TBC トレーニング
12月14日(土) 5-0 対 香港代表(Busan Gudeok Stadium)
12月15日(日) TBC トレーニング
12月16日(月) TBC トレーニング
12月17日(火) TBC トレーニング
12月18日(水) 19:30 対 韓国代表(Busan Asiad Main Stadium)

※スケジュールは都合により変更となる場合があります。

EAFF E-1サッカー選手権2019 決勝大会

大会期間:2019年12月10日(火)~18日(水)
会場:韓国/Busan Gudeok Stadium、Busan Asiad Main Stadium
男子出場国:中国、日本、香港、韓国

大会情報はこちら

 

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