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【3/8 女子サッカーデー特集】今井純子JFA女子委員長からのメッセージ「女性自身も殻を破り、サッカー界から“フェアな国”の実現へ」

2020年03月01日

【3/8 女子サッカーデー特集】今井純子JFA女子委員長からのメッセージ「女性自身も殻を破り、サッカー界から“フェアな国”の実現へ」

日本サッカー協会(JFA)は、3月8日(日)の「国際女性デー」を「JFA女子サッカーデー」に定めました。

国際連合では1975年以来、この日を「国際女性デー」と定めており、またアジアサッカー連盟(AFC)でも3月8日を「AFC女子サッカーデー」に制定しています。AFCからは「アジア全体で女子サッカーを盛り上げるために、前後の日程で連携できる大会があれば協力してください」と依頼を受けていました。

各都道府県のサッカー協会に協力を仰ぎつつ、JFAとしても2016年に大阪で「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウムを開催したり、女性向け公認D級コーチ養成講習会を実施したりと地道な活動を続けてきました。各都道府県でも女子サッカーに関する取り組みはそれぞれしてきましたが、なかなかインパクトやパワーを伴う形で伝えることができていませんでした。


「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウムを開催(2016/3/17掲載)

女子サッカーの発展に向けた全国規模の取り組みを実施し、より多くの方に意識していただけるタイミングをJFAでつくるべきだと考え、3月8日を「JFA女子サッカーデー」に制定しました。

2月中旬からJFAハウスやサッカー通りに「JFA女子サッカーデー」ロゴのバナーやフラッグを掲出していますし、各都道府県のサッカー協会も、来年の「JFA女子サッカーデー」のタイミングに合わせてイベントの開催を計画してくれています。女子サッカー関係者だけで女子サッカーの発展に向けて取り組んでいても、なかなかパワーが足りず、広がっていきません。各都道府県協会や連盟、リーグなど、すべてのサッカー関係者に女子サッカーのことを考えていただくきっかけになることは間違いないですし、こういう機会はすごく大事だと思っています。

「JFA女子サッカーデー」の2020年のスローガンは「世界でいちばんフェアな国になろう」です。競技面では日本は非常にフェアな国であり、数多くのフェアプレー賞を獲得してきました。みんなそれを自覚しているからこそ、このスローガンを採用しました。

サッカーはもともと男性のスポーツでしたが、「自分たちも楽しみたい」という女性の強い思いの中で女子サッカーが発展してきました。
FIFAでは、サッカーにかかわる女性のポテンシャルをもっともっと発揮させていきたいというのが最近の大きなトピックになっています。日本でもサッカー界への女性の進出は遅れていて、しっかり取り組まないといけない課題となっています。誰もが活躍できる社会を目指すという思いを「フェア」という言葉に込めました。

もちろん環境を整えるだけではなく、女性たちがさらに努力して、一歩踏み出していくことも必要だと思います。日本は先進国の中でも特に女性の活躍度が低い国ですが、日本の女性たちはそのことをあまり自覚していないように感じます。まずはそれを自覚して女性自身が自分の殻を破っていくことも大切です。

また、なでしこジャパンをはじめ日本の女子サッカーは、女子サッカー界では世界中からリスペクトされています。だからこそ、さまざまな面で女子サッカーの発展をリードし、私たち自身が貢献していく必要があります。

女子サッカーの普及を進めていきながら、すべての方が考えて高めていけるフェアな国を目指していきたいです。

▼各プロジェクトやイベントの詳細につきましては、「JFA女子サッカーデー」の特設ページをご覧ください。

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