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【インストラクター対談】SMCサテライト講座 徳田康×鈴木惠朗

2021年03月24日

【インストラクター対談】SMCサテライト講座 徳田康×鈴木惠朗

SMCサテライト講座で長きにわたりインストラクターとして活動している、徳田康さん(愛知県サッカー協会専務理事/JFA理事)と、鈴木惠朗さん(島根県サッカー協会元事務局長/松江シティFC㈱元社長)のお二人にお話を伺いました。

――Q1 それぞれの経歴と現在の活動についてお聞かせください。

徳田:大学を卒業後教員となり、チーム・選手指導の経験を経て、愛知県サッカー協会(以降、愛知県FA)で技術委員としてトレセンや国体選抜などに携わってきました。キャプテンズミッション(CHQ)の策定に伴い、総務委員長に就任し、2005年度SMCを受講。その後、専務理事に就任しました。SMCでは組織の基盤を学び、愛知県FA内での重要性を再確認できました。この学びを活かして、専務理事として愛知FAの組織運営をしてきました。PDCAをしっかりまわすことが、愛知県FAの基盤強化にもつながり、そうした観点で組織をみて、運営できる人材が必要となっており、人材の発掘と養成に取り組んでいます。

鈴木:前職でゲームチケットの販売管理をやっていた関わりもあり、当時不在だった島根県サッカー協会(以降、島根県FA)の事務局長を兼任する形で就任。2002年FIFAワールドカップ記念事業の助成制度を活用したい思いでJFAへ直接プレゼンに出向きました。グラウンドを作る条件にマネジメント講座修了生を常勤設置することが要件であったため、所属する会社を退職。2005年度にSMCを受講後、事務局長に専任しました。並行して、ガイナーレ鳥取の立ち上げにも参画していました。実現には至らなかったのですが、島根県と鳥取県をまたいだプロチーム作りを考えていて、練習場としても活用したいという思いで躍起になっていました。専従の資格保有者を雇用した公認スクールを全国で初めて作り、全国第一号のフットボールセンターを立ち上げました。本来はJリーグチームを作りたいという思いから事務局長になった経緯があり、C級の指導普及など土台づくりをしながら、地域貢献という形で行政と連携を深め運営していました。松江シティFCのベースができ、NPO法人を設立したところで経営破たん状態対策のために出向することになりました。資金繰りも厳しい状態で即結果を残すことを目標に掲げ2016年島根県FA事務局を退職。半年後、松江シティFC株式会社を設立しました。2019年地域リーグを優勝してJFLに昇格。その後、松江シティFCを退職し、現在は他の事業で地域貢献を目的に活動をしています。

――Q2 SMCでの経験が活かされていることや、それぞれの立場(経営者)からみたSMCの重要性・必要性についてお聞かせください。

徳田:思いを描いているけど、次のステップに踏み出せないという人はSMCでの学びが活かされると思います。私自身が実体験からそのように感じているからです。本講座(休止中)では最終的に事業計画書をアウトプットするのですが、実際に事業計画書を書ける人が少ない。論理的に考えを組み立てられる力が基礎になければ、どうしても話していることがチグハグになってしまって先に進むのが難しくなります。例えば、フットボールセンターを整備する際に、そのあり方について、ただ単に競技を行う場所としての考えでは自治体の理解を得られない。地域住民のウォントとニーズを把握し、如何に対応をするかが必要となります。サテライト講座は、ビジョンマネジメントが学べる講座で、そこを学べることが基盤につながっていくと思います。修了生のなかにも、組織を立ち上げて継続運営ができてうまくいっている人もたくさんいます。

鈴木:サテライト講座修了生の方は、活発に動いている人が多い印象です。私自身、島根県の知名度を何とかして上げたいという強い思いがありました。地域がスポーツで豊かになるために、フットボールセンター立ち上げ時に、S宣言(島根・サッカー・ソリューション)というビジョンを掲げました。サッカーはスポーツの一部で、スポーツは社会の中の一部にしか過ぎないという考え方から、生活の一部になるためのスポーツをどうしたら良いかを考えてきました。いかにアクティブに前向きに行動に移せるような方向性を持たせられるかがすごく悩むところでした。クラブ経営にしても民間企業がマネジメントを理解しているかというと、スポーツの側面をわかっていない現状もあり、マネジメントを学んで見えてくることもある反面、伝え続ける継続性が必要。やはりそこには行動力が伴わないといけないと考えています。

徳田:私たちが活動をしている範囲は意外と狭く、物事を進めるためには、できる限り多くの様々な情報が必要となり、それぞれの思考や知識などの幅を広げる必要があります。年齢や性別、職業も様々な人が集まるサテライト講座では、その世界の幅を広げる機会だと思っています。スポーツを共通言語として、経歴を含めて質が高い低いは関係なく、同じ土俵で対等に議論することにより刺激を受け、幅がかなり広がると思います。そのことにより、前に進むのが不安であったことが、大きなやる気へと変わった人をSMCでは多く見ています。また、受講後も仲間として継続して連絡を取り合っている人も多くいます。それもSMCの良さと感じています。

鈴木:これまで島根県FA内でも役職に関係なく会議に参加して意見交換することで、自分達が関わっているという意識を持つことができていました。それによって考えていること、やることが構築できて伝えられます。自分達で成し遂げられるという意識が持てると、修了生も動きが変わる。今は学んだことの成果を出す術がない状態、だからこそ実践できる環境があれば、もう少し学んだことを有効に活かせると思います。

――Q3 2020年度オンライン講座、担当した際の印象や感想など、SMCサテライト講座を通して伝えたいことがあればお聞かせください。

徳田:全体的に熱心な方が多かった。当初心配していたグループワークでの話し合いでも意外とできていた印象です。Zoomの操作に戸惑いながらも、それなりに学びを得ていただいたように思います。サテライト講座はさまざまな立場の方が集うので、お互い良い刺激を受けている様子は強く感じられました。

鈴木:思った以上にコミュニケーションが取れました。他のインストラクターのやり方も聴講ができたことで、実践に移せました。受講生へは、どうしてもダイレクトに声が届けられないから、細やかにフォローしにくいのが大変でしたね。

――Q4 コロナ禍でアウトプットされるものにも変化は見られましたか?

徳田:そこまで変化は感じなかったです。集合型の時にどのように修正してあげるのがいいか悩むことが多々ありましたけど、オンラインではそこまでなかった。アウトプットされるものは総じて質が高い印象でした。

鈴木:コロナ禍というよりは情報収集の方法が変わってきていると感じます。強制的に取り入れる情報と、探しにいく情報の両方を持ち合わせていないといけないが、欲しい情報しか見に行かなくなる。特に政治経済などの情報量は少ない印象でした。

徳田:ただ、集合型でもあまり出てこないかな。オンラインの場合、状況によってダイレクトに伝えることができなかった事にもどかしさがありました。集合型だと全体を見て一旦手を止めて共通観点を伝えることができたけれど、「気づいてもらう」ことがうまくでなかった可能性があります。

鈴木:時代は変わってきているのに、アウトプットされるものはあまり変わってない印象があります。

――Q5 これから受講される方へ一言メッセージをお願いします。

鈴木:やりたいことがわからない、目標を立てたいけどやり方がわからない。そう思っている人にこそ受講してもらいたい。さまざまな人との接点ができるし、知らない世界との接点を持つことで新たな視点が見つかるかもしれない。ぜひ何をしていいかわからない方にも受講してほしいです。

徳田:役職の高い方が受講するものだと思われている可能性がありますが、そんなことはなく、高校生や大学生、街クラブやJクラブなど若い方から年配の方まで幅広い方が受けている講座です。そして、仲間作りの場でもあるので、決して敷居が高い講座ではないという事は伝えたいですね。指導者としてもマネジメントは必要な資質でもあるので、必要性を知ってもらうことも重要だと思います。

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