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【Match Report】U-21日本代表国際親善試合 U-21スペイン代表戦
2022年11月19日
U-21日本代表国際親善試合 対 U-21スペイン代表
2022年11月18日(金)20時キックオフ@Estadio La Cartuja(スペイン/セビージャ)
U-21スペイン代表 2-0(0-0、2-0)U-21日本代表
得点
47分 失点
69分 失点
スターティングラインナップ
GK 佐々木雅士(柏レイソル)
DF 木村誠二(FC東京)、加藤聖(V・ファーレン長崎)、半田陸(モンテディオ山形)、鈴木海音(栃木SC)
MF 斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)、鈴木唯人(清水エスパルス)、山本理仁(ガンバ大阪)、藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)、三戸舜介(アルビレックス新潟)
FW 藤尾翔太(徳島ヴォルティス)
交代
46分 三戸→松村優太(鹿島アントラーズ)、藤尾→小田裕太郎(ヴィッセル神戸)
62分 加藤→バングーナガンデ佳史扶(FC東京)、山本→川﨑颯太(京都サンガF.C.)、斉藤→佐藤恵允(明治大)
80分 鈴木海音→馬場晴也(東京ヴェルディ)、半田→畑大雅(湘南ベルマーレ)、藤田→松岡大起(清水エスパルス)、鈴木唯人→西川潤(サガン鳥栖)
マッチレポート
U-21日本代表は11月18日(金)、U-21スペイン代表とセビージャで国際親善試合を戦い、後半に2失点を喫し0-2で敗れました。
連日続いた曇天から一転して朝から好天に恵まれて迎えた20時のキックオフ。スターティングラインナップはGKに佐々木選手、ディフェンスラインは右から半田選手、鈴木海音選手、木村選手、加藤選手が並びます。そしてその一列前には山本選手とキャプテンの藤田選手がダブルボランチを組んで攻守にバランスを担います。そして前線は右サイドの三戸選手と左サイドの斉藤選手、トップ下の鈴木唯人選手がワントップの藤尾選手とスペインゴールへの攻撃をリードします。
スペインのキックオフで始まった試合の序盤、細かなパス交換を攻撃の軸に据える両チームが試合の主導権を握ろうと中盤での激しい攻防を繰り広げます。一進一退の展開が続いた24分、相手選手との接触で鈴木唯人選手が一時ピッチを去るアクシデントに見舞われましたが、ここは10人でしのいで鈴木唯人選手が戻りました。すると33分、相手の2人のセンターバックの間にタイミングよく抜け出した鈴木唯人選手の足元に斉藤選手がパスをピタリと合わせてGKとの1対1の大きなチャンスを迎えますが、ここは相手GKのファインセーブの前に得点とはならず。
両チームともにチャンスを作りながらもゴールネットを揺らすには至らず、前半はスコアレスで折り返します。
ハーフタイムのロッカーで大岩剛監督はあらためてチームのやるべきことを整理して選手に伝え、「やることは変えない。全員で勝ちに行くぞと!」とチームを後半のピッチに送り出します。
ハーフタイム明けの選手交代で先手を打ったのは日本でした。三戸選手と藤尾選手に変えて松村選手と小田選手を投入。しかし、試合を動かしたのはスペインでした。後半開始直後の46分、スペイン攻撃陣のあわやゴールというシュートがポストを叩き、肝を冷やした直後の47分、左サイド深くからのクロスボールを日本守備陣が処理をしきれずにいるとボールはスペイン選手の前に転がり、これを押し込まれて与えたくなかった先制点を許します。
日本はその後、左サイドの斉藤選手を中心にチャンスを作りますが決定機とはなりません。62分には、日本は流れを引き寄せようと再び交代カードを切ります。大岩監督は加藤選手、山本選手、斉藤選手に代えてバングーナガンデ選手、川﨑選手、佐藤選手をピッチに送ります。
先制点を奪ってからのスペインは試合巧者ぶりを発揮し、ピッチを広く使ってボールを動かすと、日本の選手を釣り出しては押し込んでと、なかなかボールを持たせてくれません。すると69分、ペナルティボックス内で打たれたシュートを一度は日本の守備陣がブロックしますが、逆サイドにこぼれたボールに反応したスペイン選手にヘディングで押し込まれて2失点目。リードを広げられます。
72分には交代出場の佐藤選手は持ち味のドリブルで持ち込んでペナルティボックス内に侵入するなど、まずは1点を返したいところですが時計の針は進みます。80分に馬場選手、畑選手、松岡選手、西川選手を投入しますがスコアは動かせず、アディショナルタイム3分も経過して0-2のまま試合終了のホイッスルが鳴り響きました。
U-21日本代表は19日(土)にポルトガル・ポルティマンに移動し、22日(火)のU-21ポルトガル代表戦に向けた準備に取り掛かります。
監督・選手コメント
大岩剛 監督
レベルの高いスペインの選手たちと対戦でき、自分たちのやるべきことが明確になりましたし、進んでいく道が見えたと思います。攻守にやるべきことにトライして、中3日で次のポルトガル戦が控えることも考慮して、コンディション面を含めてこの90分をデザインして臨みました。我々の守備をしのいで攻め入ってくるスペインの質の高い攻撃に対してしっかりと対応していた守備については評価しています。後半立ち上がりの失点という点については前回の欧州遠征以降も言ってきましたし、選手たちも意識していたと思います。スペインの質の高さを全員が感じたと思うので、それは我々が今後やるべきことが明確になったと言えると思います。次にポルトガル戦が控えますが、強化試合なのでしっかりと勝つ準備をして臨もうと思います。アウェイに来て、相手のホームで、それも手強い相手ですから、自分たちがトライすること、それをチームで共有することをベースに持って、相手の分析をしっかりした上で試合に臨みたいです。
DF #15 加藤聖 選手(V・ファーレン長崎)
勝てなくて悔しかったのと、多くの時間でボールを持たれて、自分たちのやろうとしているサッカーをやられて負けたので、なおさら悔しいです。前半の最初はボールを持てていると思ったものの、途中から押し込まれたり剥がされるシーンが増えて、ただ決定的なピンチもなかったと思います。うまく守れているという感覚はありましたが、後半開始直後の失点で、相手のスイッチがもうひとつ入ったなと感じました。あの時間帯の失点はその後の展開がきつくなるなと改めて思い知りました。スペインは自分たちが目指しているサッカーをやっていたので、次のポルトガル戦では自分たちがその展開に持ち込んで、相手を振り回して、試合を支配して勝って終わりたいです。
MF #6 川﨑颯太 選手(京都サンガF.C.)
試合に入ったときにはすでに0-1の状態で、ゴールを奪いに行く状況の中で、自分の良さである奪うところは出せたと思います。ただ、出場後すぐに2失点目もあって、もっと守備陣と連係して、前に出ていくのと同時に危ないスペースを消したりできたのではと考えています。攻撃面では交代も多く難しいところはあったと思いますが、攻撃陣が頑張ってくれていたのでもっと中継役になってあげたかったです。結果的には0-2というスコアでやられたという感じですが、自分たちのやろうとしていることはできたところもあると思うので、そこは継続しながら、プレーの質を上げていければと思います。ポルトガルはスペインと違うサッカーをしてくると思いますが、自分たちのサッカーのベースを崩さずに、やるべきことをやれればチャンスはあると思います。
MF #13 佐藤恵允 選手(明治大)
スペインはシンプルに上手かったです。数的優位を作るのがうまくて、ポジション取りの速さ、自分たちより周りが見えていると感じました。同じことをしようとしている中で、スペインのいいところを盗めたらもっと良いサッカーができると感じました。個人的には背後への抜け出しや、ビルドアップ中の連続した動きを上げていって、相手の脅威になりたいです。ボールを持ったら積極的に仕掛けて、相手を1枚、2枚剥がしてゴールに迫りたいと思います。
国際親善試合
2022年11月18日(金) 20:00 キックオフ予定(日本時間 11月19日(土) 4:00)vs U-21スペイン代表
会場:Estadio La Cartuja(スペイン/セビージャ)
2022年11月22日(火) 19:15 キックオフ予定(日本時間 11月23日(水) 4:15)vs U-21ポルトガル代表
会場:Estádio Municipal de Portimão(ポルトガル/ポルティマン)
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