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S級コーチ養成講習会2023 Module1・集中講習② 参加者レポート Vol.3
2023年05月09日
4月8日からスタートしたModule1も最終週の3週目を迎えました。A級までの学びや自分の経験などを最大限に生かし、グループのメンバーの協力を得ながら行う指導実践は、1つ1つのセッションすべてが参加者全員の教材となり、活発なディスカッションが行われるようになりました。
Module2までの約1ヶ月半は、それぞれの指導の現場にチューターが訪問して個々の課題と向き合い、全員が集合する限られた時間をより充実したものにできるかどうかを左右する大切な期間となります。
講習会開講を心待ちにして集合した20名の参加者が、Moduleごとにたくましく切磋琢磨していく様子を引き続きお伝えしていきます。
Module1・集中講習②
期間:4月24日(月)~4月27日(木)
4月24日(月) | 午後 | 「リーダーシップ養成プログラム」 ㈱Oppochu 代表 田中智子 「プロフェッショナルコーチング論」 S級チューター 浮島敏 「JFAの取組・普及」 JFA普及ダイレクター 中山雅雄 |
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4月25日(火) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「指導実践振り返り」 S級インストラクター 浮島敏 U-22日本代表トレーニング視察 「プロフェッショナルコーチング論」 U-22日本代表監督 大岩剛 |
|
4月26日(水) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「コンディショニング・概論」 フィジカルフィットネスプロジェクト 菅野淳、安松幹展 | |
4月27日(木) | 午前 | 指導実践 |
午後 | 「コンディショニング・ピリオダイゼーション」 フィジカルフィットネスプロジェクト 菅野淳、安松幹展 「プロフェッショナルコーチング論」 U-20日本代表監督 富樫剛一 「ブレインストーミング」 京都大学教授 宇佐美誠 |
サポートプレーヤー派遣ご協力
日本体育大学、中央学院大学、和魂サッカースクール、千葉SC
参加者コメント
小野智吉さん(横浜FC)
心待ちにしていたS級ライセンス講習会は早くもModule1・集中講習②にはいりました。
午前の指導実践ではグループの中でそれぞれが「監督、コーチ、GKコーチ、フィジカルコーチ」の役割に分かれ、指導実践を行いました。指導案を作り上げる中で、それぞれのコーチが監督の戦術の意図を理解しながらも、より良いトレーニングになるようにそれぞれが意見を出し合い、細部を詰める作業をしていきます。自分が持っていないトレーニングのアイディアや、サッカーの捉え方など、ディスカッションを通して多くの気づきと学び、そしてたくさんのヒントを得ることができました。また、GKコーチやフィジカルコーチなど普段経験しないコーチの立場に立つことで、リレーションシップの重要性も理解することができました。
午後は講義です。1日目は、田中智子さんによるリーダーシップ養成プログラム講習。事前に自己分析テストを受け、個人プロファイルを作成していただきました。プロファイルは7つの項目について数値化され、自身のリーダーとしての強みやものごとの捉え方、価値観を知ることができました。このプログラムを通じて自身の強みや特徴を理解し、今後自分がどのような監督像を目指していくのかを考えるきっかけとなりました。
プロフェッショナルコーチング論では、浮島敏さんから契約の際に留意することや監督とチームの関係性ついてのお話を伺い、JFA普及ダイレクターの中山雅雄さんからは、「グラスルーツ」についてお話いただきました。Jリーグや海外で活躍するすべての選手がグラスルーツから生まれていることや、代表チームの強化もグラスルーツあってのものということを知りました。また、多くのサッカーファミリーが生涯を通してサッカーに触れられる機会を創出することで、日本サッカーが発展していくという、グラスルーツの大切さを改めて強く感じました。
2日目は、U-22日本代表のトレーニングを視察。その後、大岩監督への質疑応答へ。今日のトレーニングの狙いや自身の監督としての経験談などを話していただきました。質問を通して大岩監督の誠実で包み隠さず参加者の為に受け答えしていただく姿勢に、人間力の大きさを感じました。
3日目はひきたよしゆきさんによるコミュニケーションの構築と実践の最終回。「多くの人の心を動かすコミュニケーション理論を知り、実際に活用できるようになる」というGOAL設定のもと、スピーチの際に役立ついくつかのフレームについて学びました。講義の最後には、フレームを使い、自分が日本代表監督に就任したという想定でみんなの前でスピーチをするというなんとも緊張する経験をしました。
次に行われた安松幹展氏によるフィジカルコンディショニング概論では、「サッカー選手のフィジカル的特徴は何で評価するのか」というテーマについて議論しました。
4日目は、ブレインストーミング講習とU-20日本代表の冨樫剛一監督によるお話があり、自身の指導者としてのこれまでのあゆみと現在の指導者としての礎になっている経験のお話をお聞きました。京都大学の宇佐美誠先生による2回目のブレインストーミング講習では、リーダーは様々な問題を解決していくにあたって、多角的に物事を捉え、周りからの意見を取捨選択し、その中でベストな決断をすることが求められることを学びました。
4日間、指導実践とぎっしり詰まった講義を受け、参加者にとって濃密な時間となりました。次回のModule2までの1ヶ月半、間の学習の課題は多いですが、今回の実践や講義で得た気づきと課題を自チームに持ち帰り、自己研鑽に努めていきたいと思います。
4日間の指導実践にサポートプレーヤーとして積極的に取り組んでくれた皆様、本当にありがとうございました!
S級コーチ養成講習会は、スポーツ振興くじ助成金を受けて実施しています。
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