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FIFA主催 「FIFA Forward 3.0 ワークショップ」を東京で開催
2023年05月23日
国際サッカー連盟(FIFA)主催の「FIFA Forward 3.0 ワークショップ」が5月16日(火)、17日(水)、18日(木)の3日間にわたり東京で開催されました。
東アジア地域加盟サッカー協会対象の今回のワークショップには、8ヶ国・地域の会長、専務理事、財務部長ら21名が集まり、日本からは宮本恒靖専務理事が参加しました。FIFAからはワークショップで講義を行うゲストスピーカーなど12名が来日し、3日間にわたり講義を行いました。
「FIFA Forward」は大陸連盟・加盟協会の持続的発展とサッカー向上を目的に2016年にスタートしたプログラムの総称で、補助金を通じたインフラ整備、人材開発、競技力向上や代表強化など各国のニーズに応じた支援を提供しています。2022年末に同プログラムの運用規則が更新されたことを受け、2023年1月以降FIFAは新規則の内容を中心にFIFAによる支援制度を加盟協会に周知するため各地でワークショップを開催しています。
東京のワークショップでは初日にFIFAからのゲストスピーカーによるFIFA Forward 3.0新規則や加盟協会における戦略策定、財務ガバナンスなどのテーマで講義が行われたほか、FIFA Forward担当者が過去のFIFA Forward活用事例について具体例を示しながら発表しました。
2日目と3日目はFIFAのテクニカル・ディベロップメントプログラム、女子サッカー戦略、インテグリティやデジタルスキルに関する取り組みなど多岐にわたる分野での講義が行われました。講義に加え、各加盟協会とFIFA Forward担当者で個別ミーティングを実施し、FIFA Forward補助金申請に向けた情報共有や意見交換を行い、長期的な戦略とビジョンのもとでFIFAの支援制度を活用することの重要性について確認しました。
また、ワークショップ2日目の講義終了後にはFIFAゲストスピーカーを含むワークショップ参加者一同を対象に、高円宮記念JFA夢フィールドで施設ツアーを実施しました。施設見学後は、ワークショップ参加者とFIFAゲストスピーカーで結成された「FIFAチーム」と、宮本専務理事をキャプテンとして結成された「JFAチーム」にて親善マッチを行い、所属組織や加盟協会の垣根を超えて親睦を深める貴重な機会となりました。
FIFAコメント
Mr. Sanjeevan BALASINGAM(Regional Director Asia & Oceania, FIFA)
2016年以降、FIFA加盟協会部門とマレーシア・クアラルンプールにあるFIFAリージョナルオフィスはFIFA Forwardの最初の2つのサイクルを成功裏に実施し、とりわけFIFAリージョナルオフィスは各加盟協会とFIFAを繋ぐハブとして調整を続けてきました。
今回、3.0サイクルの開始に伴い、FIFA Forwardの東アジア加盟協会を対象とした2016年から2026年までの投資総額はUSD1億6900万となります。FIFA Forward資金を通じてより大きなインパクトとレガシーを残すべく継続した投資を行うことはFIFAにおける共通の目標であり責務です。
今回のワークショップの目的は、2023年から開始する新しいFIFA Forwardサイクルのローンチとすべての東地域加盟協会がFIFA Forwardプログラムを享受できるよう支援するためです。
全てのワークショップ参加者に最大限の支援を行うべく、AFCほかFIFAの加盟協会部門、女子サッカー、テクニカルディベロップメント、インテグリティおよびデジタルの各部門のスピーカーによるプレゼンを実施し、各国・地域におけるサッカー発展のニーズに可能な限り対応しました。
参加加盟協会コメント
Mr. Valentino SAN GIL(President, Guam Football Association)
今回、FIFAがこのような素晴らしいワークショップを開催してくれたことに感謝しています。ワークショップはFIFA Forward 3.0規則と財務ガバナンスに関する情報共有のみならず、プレゼンテーションではフットボールディベロップメントに対するFIFAの多角的かつ相互連携を重視したアプローチを学ぶことができました。ガバナンス、戦略立案、女子サッカー、フットボールディベロップメント、インテグリティ、FIFA Forward PlatformやFIFA Digital Skills等の各分野の専門家からFIFAの支援内容について共有があり、各地域そして世界で真のインパクトを与えるために加盟協会として活用できるプログラムについて知見を深める事ができました。また今回参加者全員がアイデアやノウハウについて意見交換する機会があり、東アジア地域がフットボール向上のためにチーム一丸となって取り組む強い姿勢を象徴していました。最後に東京で世界レベルのホスピタリティと組織力でワークショップをホストしてくださったJFAに深く感謝いたします。