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【Match Report】U-20日本代表、残り15分の2失点でイスラエルに逆転負け ノックアウトステージ進出はE組とF組の結果待ちに ~FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023

2023年05月28日

【Match Report】U-20日本代表、残り15分の2失点でイスラエルに逆転負け ノックアウトステージ進出はE組とF組の結果待ちに ~FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023

U-20日本代表は5月27日(土)、FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023のグループステージ第3戦でU-20イスラエル代表と対戦しました。

勝利で2位以上となりグループステージ突破、引き分けの場合は3位が確定し、他のグループの結果を待たずに予選通過が決まる中で大一番を迎えました。

日本は2戦目の先発メンバーから3人を変更。松村晃助選手、安部大晴選手、坂本一彩選手が今大会初先発となりました。過去2戦同様にシステムは4−2−3−1でスタート。GKに木村凌也選手、ディフェンスラインに右から高井幸大選手、チェイスアンリ選手、田中隼人選手、髙橋仁胡選手を起用。ダブルボランチは佐野航大選手と山根陸選手のコンビ、2列目は右から松村選手、松木玖生選手、安部選手、最前線には坂本選手が入りました。

日本は立ち上がりから攻勢を仕掛けます。最終ラインからボールを繋ぎ、2列目の松村選手、安部選手、松木選手の3人が流動的なポジショニングで攻撃を構築します。6分に松村選手が強烈なミドルシュートを打ち込み、8分と10分にも松村選手を起点にチャンスを創出。以降も積極的に攻撃を展開すると、前半アディショナルタイムの45+1分に髙橋選手のFKから得点が生まれます。ゴール前に入ったボールがこぼれると、セカンドボールに松木選手が反応。競り勝つと、最後は坂本選手が押し込んで先制点を奪いました。

前半を1点リードで折り返すと、後半は過去2試合の反省を踏まえ、守備に比重を置いて相手の攻撃に対応。5バックで最初の15分を凌ぐと、以降は布陣を戻してゲームを進めていきます。68分にはイスラエルのR・ビニャミン選手が2枚目の警告で退場し、数的優位の状況で終盤戦を迎えました。しかし、ここから日本は相手の猛攻に晒されます。

76分に自陣のPA手前で不用意なミスからファウルを犯すと、そのFKから同点ゴールを奪われてしまいます。勢いに乗った相手に対して懸命な守りを見せますが、90+1分でした。ゴール前で粘られ、O・シニア選手に逆転ゴールを許します。

ここから最後の反撃に出ますが、日本はゴールを奪えません。U-20日本代表はこのまま敗れ、グループステージを3位で終えました。「どんな瀕死の状態でももう一つ戦えれば」とは冨樫剛一監督の言葉。各グループの3位チームのうち、上位4チームに与えられるノックアウトステージ進出の可能性を残し、28日に行われるE組とF組の結果に望みを託すことになりました。

監督・選手コメント

冨樫剛一 監督
前半終了の時点で1-0で、ここまでは選手たちも素晴らしかったと思います。後半、相手が圧をかけてくるのは分かっていたので、サイドを埋める形のシステムで少し時間を費やして落ち着かせようと考えました。相手の退場までは非常に我慢強く戦ってくれました。ただ、相手が10人になり、1失点目は後ろに下げたところでファウルを取られたことによるFKからでした。人数が多いのに、前(のパス)を選択できなかった。こういうところがサッカーの勝敗をどちらに転ばすかの機微だと思いますが、私を含め、非常に拙いなと厳しく受け止めています。本当に他力ではありますけれど、(3位突破の可能性があるので)ここで何か切れてしまうのではなく、選手たちとしっかりと団結したいです。

MF #7 松木玖生 選手(FC東京)
負けてしまったことは現実ですし、これを受け止めないといけない。世界との差を見せられた試合かなと思います。もちろんまだ可能性としては(グループステージ突破が)残っているので、そこに希望をかけたいです。(終盤は)相手は1人少ない状況でしたけど、すごく勢いをもってきて、自分たちはビルドアップのところで焦ってしまい、相手の裏を突くことができませんでした。相手のプレスが効いていたので、少しびびってしまったかなという印象です

MF #8 佐野航大 選手(ファジアーノ岡山)
良い時間帯に先制点を取ってくれて、2点目を取りに行きたかったです。後半は引いた状態が多く、相手にボールを持たれる時間が増え、自分たちも引いてしまいました。そこから自分がイージーミスで失点に絡んでしまったので、それに尽きると思います。まだ、3位になればワールドカップで戦えます。僕らは試合ができる可能性を持っているので、しっかりとそこに備えたいです。

FW #11 坂本一彩 選手(ファジアーノ岡山)
自分たちが主導権を握って、しっかりボールを動かせていたんですけど、相手が10人になって、少し自分たちに隙ができたと感じています。(先制点については)玖生が競ってから、相手の足が出てきて少しビビりそうになりましたが、怖がらずに少し頭を出しました。うまくゴールに飛んでくれたので良かったです。相手の10人に対して、この負けは本当に悔しいです。でも、まだ可能性は残っているので、その可能性を信じていきたいです。

FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023

大会期間:2023年5月20日(土)~2023年6月11日(日)
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